MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041077849

感想・レビュー・書評

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  • 猟奇的な事件、コミカルな登場人物たち。
    その不思議な組み合わせを上手く描いているとは思う。
    でも、藤堂比奈子シリーズと設定が似通っているのでどうしてもハードルが上がるというか、物足りなさを感じる。
    藤堂比奈子シリーズのスケールの方が現段階では大きく感じる。
    比奈子と同じく一生懸命な主人公のキャラクタには好感を持てる。
    名前はちょっと個性的過ぎるような?
    「けっぺい」と読むとは!女の子とは!
    これも意味を持ってくるのかなぁ。
    他の登場人物たちも嫌いではない。
    相変わらず、事件は気持ち悪いけれど、ご飯は憎いことに美味しそうに描写しているし。
    事件の猟奇性と犯人の動機などの描き方がそっけない気がして、頑張れ、と主人公を応援することも犯人の気持ちに同情することもどちらもあまりできなかった。
    今回はちょっとオカルトめいた要素もあり、その謎がどういう風に紐解かれていくのかは気になっている。

  • 最初こそ登場人物の名前の奇抜さと、起こった事件の凄惨さに読む進めるのを躊躇ったけど、意外とハートフルな感じで読みやすかった。
    ただ犯人の動機というか、犯行に至った経緯がちょっとアッサリに感じてしまった。

  • 東京駅のコインロッカーで、箱詰めになった少年の遺体が発見される。遺体は全裸で、不気味な面を着けていた。東京駅おもて交番で研修中の堀北恵平は、女性っぽくない名前を気にする新人警察官。先輩刑事に協力して事件を捜査することになった彼女は、古びた交番に迷い込み、過去のある猟奇殺人について聞く。その顛末を知った恵平は、犯人のおぞましい目的に気づく!


    藤堂比奈子シリーズの次のシリーズ。人物は藤堂シリーズよりボヤッとしていたり、犯罪自体も微妙だったりと、どれもちょっとイマイチ。古びた交番とそこにいた幽霊の巡査部長がメインの話なのかな?

  • 比奈子さんみたいに、特殊能力持ちじゃなくて、普通な感じの主人公がいいです。と言うか、ミステリーの主人公としては、愚鈍に書かれてる感もありますが、この大雑把な思考展開を中心にしていくシリーズなんでしょうかね。うら交番が関わってくるだろうから、そういうこともあるよね的思考が必要な主人公の特権を生かすとか。

  • 状況から察することは出来るが謎解きらしい謎解きは無かったけど、これはこれでありなのかも知れない。

  • 東京駅おもて交番勤務の新人女性警察官、堀北恵平が先輩刑事に協力して猟奇殺人事件を追う話。恵平が純朴な感じで応援したくなるし、先輩刑事や東京駅にいる人々が個性的で好きになる。東京駅うら交番の存在も気になるし、シリーズ追います!

  • 東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズ 第一弾。

    タイトルの主人公の名前が、男だと思ってましたが
    愛すべきヒロインで研修中の警察官の卵でした。
    東京駅のコインロッカーで、箱詰めされ、不気味な
    面を着けた全裸の少年の遺体が発見された。
    新人刑事の平野の手伝いとして駆り出された恵平。
    初回なので、登場人物の紹介と蘊蓄や小ネタを挟んで
    テンポよく話が進むので、やはり読みやすい。
    何より恵平ちゃんがいい子!
    そこに時代錯誤な交番が出て来て、柏村という警官。
    猟奇事件とファンタジー?が組み合わさったお話。
    このシリーズも追いかけますよぉ~

  • 今のところいやなんでその名前…が勝ちすぎている。
    早くなるほどそういう理由があったんだーとなりたいです。
    比奈子よりものほほんとしている気がする主人公。
    物語も人もここからどう変わっていくのか楽しみ。

  • 東京駅おもてうら交番ってそういうことか…比奈子シリーズよりホラー色。面白かったです。
    恵平ちゃん、ほんとに何故この名前?って思うけど明かされる日は来るのかなぁ。。
    こちらのシリーズも事件は猟奇的に狂ってて良き。
    恵平ちゃんも平野刑事も、また正しくある警察官で良いです。これは柏村さんも手を貸します。
    東京駅を拝んでるから起こる現象なのかなうら交番。シリーズ読みます。

  • 東京駅おもてうら交番・堀北恵平シリーズ、1作目。

    主人公が「恵平」というまるで男の子のような名前ですが、女性の新米警察官。著者の代表作シリーズである「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子シリーズ」の比奈子のように、何事にも一生懸命で可愛らしく、好感のもてるヒロインとなっているのが良き。扱う事件は先のシリーズと同じく猟奇的でエグイものでしたが、主人公を始め、周りの脇キャラも皆、良い雰囲気で、安心して読めました。そして、何より舞台が東京駅なのが良い。正直、現代の警察小説にファンタジー要素は不要!と感じる私なのですが、今回に限ってはむしろ面白いと思いました。いろんな人が大勢行き交う、歴史ある場所が舞台なので、こういう不思議体験も違和感なく受け入れられるというか。シリーズとしても面白さを期待できそうな1作目でした。

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著者プロフィール

2月20日生まれ。長野市出身、在住。長野県立長野西高等学校卒。デザイン事務所経営。2014年、日本ホラー小説大賞読者賞受賞作『ON 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』でデビュー。ほかの著書に『ON』につづくシリーズの『CUT』『AID』『LEAK』『ZERO』『ONE』『BACK』『MIX』『COPY』『BURN上・下』、スピンオフ『パンドラ』『サークル』『OFF』、「東京駅おもてうら交番・堀北恵平」シリーズ『MASK』『COVER』『PUZZLE』『TURN』など著作多数。

「2023年 『LIVE 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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