MASK 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)
- KADOKAWA (2019年2月23日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041077849
感想・レビュー・書評
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ジャンルは、ホラーですが、読み終わって残るのは、あ〜、そうなんや…の一言
泣きました〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分の書架はSFとファンタジーオンリーなのだが、この警察小説は、まあファンタジー色があるということで。。。
この作者のものは猟奇犯罪シリーズを何冊か読んだことあって、それなりに面白かったけどホラーなのか、スプラッタなのか、両方でしょうかな。
若い頃なら通勤電車で読むのに丁度いい感じの厚さと内容ですね。所轄の刑事がうら交番に気づかないなんて事があり得るのかなとツッコミながら1日で読み終わりました。8巻まで出ているようですので、続きをもうなん冊か読んでみたいです。 -
藤堂比奈子シリーズを読み終わったので、堀北恵平シリーズに手を出した。
藤堂比奈子シリーズでは比奈子の特異能力、猟奇犯罪捜査班のチームワークが際立っていたが、堀北恵平シリーズは恵平と平野のバディもののようだ。前者が刑事貴族なら、後者は相棒(MIU404)というと、私と同世代の人にはわかりやすいと思う。手塚治虫の火の鳥太陽編的な要素もあるような気がするので、シリーズを読み続けるのが楽しみだ。 -
男性作家が描く女性主人公で苦手なものがあるので(そして女性作家が描く女性主人公で苦手なものもある)、地雷を避けるべく女性主人公ものはなるべく読まないようにしているのだけれど、このシリーズの女性主人公・堀北恵平は好感を持てて、先輩の平野刑事(男性)は大好物だったので、このシリーズに出会えて良かったです。
猟奇的な描写が多い作品ですが、けっぺーちゃんと他の登場人物の魅力でさくさく読める印象です。
狛村さん側の関りが今後どうなってくるかも今後の展開が気になります。 -
藤堂比奈子シリーズからの流れで読み始め。起きる事件はグロく猟奇的だが、それ以外ではハートフルでチョイ役の方達にも味がある。
そのバランス加減からハマって全シリーズ読みたくなる。
残酷で終始ヒリヒリした内容が好きな人には物足りないはず。
幻になってしまった交番はまた現るのかな。 -
12月-16。3.5点。
東京駅交番の女性巡査が主人公。若手刑事に使われ、事件を追う。
改装中のロッカーから、箱詰めの少年遺体が。古びた交番に入ると、年配の巡査が「以前にも同様の事件が」と言い。。
ちょっとだけファンタジー色を入れているが、読ませる。次作も期待。 -
〇ホラー警察小説の名手(!?)内藤了さんの新シリーズ!交番をめぐる謎を新人警察官が追う
舞台は「東京駅おもて交番」。
主人公の名前は堀北恵平(けっぺい)。警察学校を卒業したばかりの女性警察官の卵だ。
ある真夜中の東京駅。使用不能になっていたロッカーに白木に入った死体が発見される。異形の面を被った、少年の遺体だった。
少年は海でおぼれたと思われていた神奈川の中学生だった。
駅構内の皆さんに聞き込みをしながら、お面や数々の証拠からあがってくる情報を、平野刑事とともに捜索していくと・・・
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恵平の初々しさとは裏腹に、事件は難解な様相。たまたまメリーさんの話を聞くために呼ばれた恵平が、平野のバディとして活躍しようとはあまり通常はならないように思うが、そういう意味では「もってる」のだろう。
グロい死体の登場だけでいえば、まだまだ序の口だ!藤堂比奈子シリーズの1巻目からの飛ばし具合に比べたら・・・と思っていたら、後半に行くにつれ犯人の残虐さなども見えてくるから手加減はしてくれていないらしい。
そしてたくさんの登場人物が、恵平の脇を固める。メリーさんにペイさん、そして焼鳥屋のダミちゃんなどなど。もちろん、交番の面々もいい味を出している。この辺は、藤堂比奈子シリーズとも重なり、いろいろな人と意思を通じ合わせながら仕事が進んでいく主人公の像には、仕事人の一人として共感したい。
この評を書いている時点ですでに三作が刊行されているこのシリーズ。この後も目を離したくない。