春霞瑞獣伝 後宮にもふもふは必要ですか? (角川ビーンズ文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041077979

作品紹介・あらすじ

都の片隅にある春霞宮。公主の彩華は、献上された珍獣を世話しながらひっそり暮らしていた。そこへ新皇帝・朗清がやってきて「無駄だ」と取り潰しを宣言! 先帝の悪政により国庫が逼迫しているという。何とか撤回してもらおうとする彩華だが、一部の珍獣を『吉兆を告げる瑞獣』と勘違いされ大騒ぎ!! しかも皇帝としての権威付けのため、瑞獣と共に後宮入りを命じられて……? 珍獣が国を救う、もふもふ中華ファンタジー!!

感想・レビュー・書評

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  • 後宮ものが読みたくて、選んだ一冊。
    滅んだ王朝の見捨てられた皇女と彼女がかわいがっている珍獣とのドタバタコメディに従兄の陰謀が絡む。
    従兄がどうなるか未定ということで続きが出ることは決定なんですね。
    一冊でいいので、まとまって充実した内容で出してくれた方がいいのだけれども、出版事情がそうさせてはくれないのでしょうね。(大きなお世話か……)

  • なんかまだ片付いていないあれやこれやがあるけど、続きは出ないのかなぁ。珍獣たちがかわいいのでもっと読みたいな

  • 後宮モノもバリエーションが増えている。もっともこれを書いている時点では出版は既に3年前だが、いつのまに飼育員系公主なんてものがいたのか。

    出てくる動物は世界各地津々浦々の動物たちで、漢字表記で一瞬戸惑うが馴染み深い動物たち。かつては江戸の見世物小屋にもアフリカの動物さえいたというのだから中華にはもっと様々な動物がいたのだろう。

    双頭の蛇にニシキヘビ、レッサーパンダとパンダなど、時代が時代なら珍妙な動物たち。
    確かに縁起物だと思える。

    さて、公主の彩華は世間知らずでこそあれ礼儀知らず、また常識知らずでもない好感の持てるまっすぐなヒロイン。実際無血開城してしまったんだし、戦乱の気配が薄い遠戚の公女であれば戦に対しての意識などこんなモノだろう。
    皇帝も実利を重んじるものの話の分かる武官系。考えを受け入れる若さも柔らかさも持ち合わせていてなかなか良い。

    終盤のもふもふ大乱闘はカタルシスたっぷり。ゆき哉先生のイラストが挿入されているのだがライオンと虎に混じって子パンダが吠えてるのが面白おかしい。この辺は男心をくすぐられる。でも角川ビーンズ文庫でくすぐるのが男心でいいのか?

    続刊出てないのは残念。

  • 中盤で安世にはちゃめちゃ怒られてますが、まさにその理由で彩華が好きになれません。反省はするのですが、現時点での魅力があまり感じられないのが残念。
    伏線回収しきれてないところも気になります。

  • 公主の彩華と皇帝との話のはずなのに、多くの珍獣たちに囲まれたドタバタが賑やかで楽しい。主人公2人の立場からは想像できない感じで。世話をする動物たちのこととなると必死になる彩華だけど、自分のことは後回しにしているようで心配になる。皇帝や幼馴染みの相真がフォローしてくれそうだけど。こうていとの関係が少しずつ変わってきたところで終わってしまったので、続きが気になる。

  • 世界観と現状の説明と、ヒロインとヒーローが両片想いになるまでのプロローグ巻といった感じ。
    今後の伏線は張られているので続きの構想もありそうだけど、2020年5月31日の時点では次作の告知はなし。残念。

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著者プロフィール

第14回ビーンズ小説大賞にて<奨励賞>を受賞。「いじわる令嬢のゆゆしき事情」にてデビュー。

「2019年 『春霞瑞獣伝 後宮にもふもふは必要ですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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