わが家は祇園の拝み屋さん12 つなぐ縁と満月に降る雨 (12) (角川文庫)
- KADOKAWA (2020年3月24日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041082911
作品紹介・あらすじ
東京に厄神を放とうとする『凶星』のリーダーは追っていたのとは別の人物だった!
小春(こはる)は真犯人に辿り着くと同時に捕らえられ、軟禁されてしまう。
その事実を知った澪人(れいと)は動揺するが、小春への若宮(わかみや)の加護を信じ、厄神が封じられている日比谷神社へと向かう。
だがまさにその時、不思議な少年・千歳は厄神を解放しようとしていた――。
千歳が抱えていた悲しい過去、そして事件の真相とは?
涙誘う感動のラストが待ち受ける、拝み屋さん・東京出張編完結巻!
感想・レビュー・書評
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無事に完結した東京出張編。ほっと一息。
過去からの因縁で不遇だった千歳。なんとか思いとどまれてよかった。そして祖母に会えたのも、縁だろう。
正義感がゆがんでしまった川口。
一番印象が変わったのはもちろん谷口さん。師匠とのわだかまりが徐々に解けてきて、いい感じ。
コウメちゃんもコマちゃんも、大変なお役目でした。お疲れ様。
若宮くんと小春の会話はもちろんいいが、若宮くんと澪人との会話もけん制し合ってるみたいでよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昨年春に買って、ようやく読みました。
前巻で小春が攫われてしまい、ハラハラしながら続巻を待っていたはずなのに、気づけば1年近く放置したまま…
無事に解決して良かったε-(´∀`*)ホッ
それにしても、このシリーズを読むと寺社仏閣巡りがしたくなります。
現に、これをもとに、京都の寺社仏閣には何ヶ所か行きました。
今巻は東京編なので、東京の神社がいくつか出てきます。
東京の神社も、有名なところは旅行の際に行きましたが、もっと巡ってみたいと思いました。
早くコロナが落ち着かないかなー -
やっと東京編が終わる。ちょっと長かったように感じたが、まあいろいろ伏線も回収されてすっきりかな。で、終わりかと思ったらまだシリーズは続くのね。でも、後書きで「もう少し続きます」とあるので、終わりは近いのかな?
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最初からずっと緊迫した状態が続いて、とっても疲れた(--;)その分、全てが終わった時には嬉しさが増し増し(^o^)♪なんかもう「これで完結しちゃっても良いんじゃないの?(^^)」と思うくらいの大団円だったけれど、まだ続くのね(*^^*)
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「少年の記憶。」
何もかも失ってから。
少し似ていないぐらいだったら検査結果で結論はでていただろうが、これだけ見た目が違えば何をしても信用できなくなってしまうだろ。
「おかげ狐と狛猫。」
二人の代理を務める。
完全に姿を捉えて追いかけることが難しい以上、それを阻止するには捕獲が目的ではなく二匹の動きをなるべく封じることになるだろう。
「それぞれの祈祷。」
閉じ込められてても。
本当に行われている最低な行為ばかりだったとしても、それを立て直す為に謀反を働くのであれば違う方法が必ずあると考えれないのか。
「日比谷神社へ。」
軟禁された場所とは。
これほど絵に描いたような人生を歩んだ姿を見てきたからこそ、同じ組織に属した時に知った穢れに対して拒絶と失望があったのだろう。
「解放の時。」
心からの言葉は届き。
ずっと傍に居て特別だと声をかけてきてくれた者すら呼んでも来てくれなかった時、絶望と同時に心が揺れたからこそ留まれたのだろう。