- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041084236
感想・レビュー・書評
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村田沙耶香先生の作品が本当に好きだ。
日々生きていて色々とモヤモヤすることも多く、ネット、SNSで日々呟かれる人間の浅ましい醜い感情がドロドロとしているのを実感していたため、こんなにリアルにそれでいてめちゃくちゃ綺麗な文章で描かれており、こんなにも気持ちいいことがあるかと。
Twitterでずっといがみ合って悪口ばかり言っている炎上につぐ炎上のち正論吐けばバズる一方で、インスタグラムでキラキラ綺麗な家具に囲まれて丁寧な暮らししています〜ストレスフリーです〜癒やしの空間にいつもいます〜怒ったことありませ〜んみたいな投稿ばかり目にした時の気持ちを思い出します。
どの短編も、自分ばかり汚く歪んで狂っているのか、自分以外がごちゃごちゃした世界を強制的に矯正しようとしているのか、とても考えさせられました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
村田さんの発想力が爆発してました。そして何度も肩を震わせました。絶対にありえないとは言い切れないどこかゾッとする世界観なのに笑わせてもくれるなんて。最後の話は笑い声が出そうになりました。
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村田沙耶香さんの本はいつも読んでる間不安な気持ちになる。怖さをずっと感じてるけど、読んでしまう。ミラクリーナの話が、1番好き。予想に反して和んだ。
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久しぶりの読書、読みやすそうな薄さ、知ってる作者さん…と思いながら本屋を探して見つけた一冊。コンビニ人間が好きだったので読みましたが、期待を裏切らない面白さでした。
「変容」の怖いけど笑っちゃう感じは村田さんならではだなぁと思いつつ、「今ってうっすらこういう社会になりつつあるような気がするんですけど、どう思いますか?」って聞かれたような気分になった。魂のステージがどうとか、パブリック・ネクスト・スピリット・プライオリティ・ホームパーティーの話になった時はその胡散臭さに笑いが止まらなかったけど、「魂のステージが下だから怒りなんて感じるんですよ」という一言にはちょっとドキッとして。自分がある程度大人になった、なんて思い上がりかもしれない自負があるせいか、例えばなんかこう…自分からしてみたらものすごくくだらないこと、子どもの頃だったらムキになってたかもしれないようなことでイライラしている大人を見ると「その歳でまだそのレベルなの…?」なんてことを思ってしまうことがあるわけで。それは作中に出てくる「魂のステージが下だから」という目線と変わらないんじゃないか…?なんてことを思ったりしました。
一番好きなのは「無性教室」です。性別なんてものがあるから問題が起きるんだ!という考えのもとでかなり強引な校規が浸透している学校の中で、自分の性に揺れたり疑問を持ったりする過程にひと味違う青春の尊さみたいなものを感じました。特にクライマックスは…なんというか、こう…まみまぬんでら… -
2023.02.26 読了。
表題作がめちゃくちゃ面白かった。
感想はブログにて。
https://newblushingviolet.com/miraclena/ -
収録作はどれも村田沙耶香節が効きまくっててページを捲る手が止まらなかった。ファンタジーなしの魔法女性戦士「丸の内魔法少女ミラクリーナ」、初恋を終わらせるための手段としての監禁「秘密の花園」、ジェンダーが禁止になった学校「無性教室」、怒りが消えた世界「変容」、どれもぶっ飛び設定だけれど垣間見える人間模様が良質でした。特に表題作と無性教室は素晴らしい百合とパンセクシャル物語でした。
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日常を面白おかしく料理して生きるという表現が心に響いた。確かに成長するにつれて、いつのまにか自分で妄想を繰り広げることが少なくなったように思う。
どの作品も私が読んだことがないような世界でのお話で新鮮だった。