明日の僕に風が吹く

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041084243

感想・レビュー・書評

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  • がんばる高校生、背中を見せられる立派な大人たち。出てくる人みんな頑張っている。頑張りたい人の背中を押す話かなぁ。
    2020/3/7読了 2020年の20冊め

  • 叔父の背中に憧れ医者を夢見た有人は、中学生の時アナフィラキシーショックを起こした同級生の対処を基に引きこもってしまう。叔父に連れられ離島での生活を始め、少しずつ成長 トラウマを乗り越え目標に向かう力をつける。

  • 「あの日さえなければ」という思いを有人は抱えて生きていく。様々な出会いがある照羽尻島の生活での再生と挫折の繰り返しの物語。
    きっといつか有人が「あの日があったから今の自分がある」と言っている未来があるのだろう想像しつつ。
    過去は変えられないけど、過去をどう思うかってのは変えられますもんね。

  • ナイーブそうだから医者になれるかな。

  • 過疎地の閉塞感、達観、足掻き、強さ
    大人になりゆく少年少女の未熟の自覚、共存、意思、自我形成、しなやかな強さ

    過疎地については大人と子供、地域内と地域外という多角的な視点で描写が行われており、それぞれがどう捉えているのか、対外的対内的にどう表現しているのかがちりばめられている

    そういった様々な認識のなかで、少年少女が悩みながら手探りで、大人たちに見守られながら成長していく、少ししっとりとして少し爽やかな物語

  • 医者を目指す人にはこのような志を持って欲しいものだ。

  • ウジウジ悩んでる少年。若い頃なら共感出来たかも。今の私には、正直ウザいだけでした。

  • たぶん 初 乾ルカ作品

    ある出来事をきっかけに不登校になった 主人公 川嶋有人
    有人を引きこもり生活から引っ張りだし 離島の学校へと進学させ
    自らもその離島で診療所の医師をする叔父 川嶋雅彦
    離島で出会う同じ高校の先輩や同級生にもそれぞれの想いがあり、
    島外組はその学校に進学した理由や過去が影を落とす

    何者にもなっていない高校生たちが それぞれの心の傷を確かめ 乗り越えながら
    成長していくストーリー

    よくある設定ではあるが それぞれの高校生たちが個性的で、
    それを見守る大人たちが 良い感じで「おとな」だ。
    ちょっと説教くさい言い回しもあるが、それも 悪くない。
    *10年後の自分が悔いないよう 今を振り返って 行動する

    結局 どんなに年齢を積み重ねても そんな気持ちが大切なんだとおもう

    (耳が痛いなぁ)と思うかもしれないが、
    文章が読みやすく エピソードも興味深く進んでいくので飽きさせない
    マンネリのお笑いTVに飽きそうな予感の正月 おすすめの一冊だ

  • 武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000167494

  • ある出来事から不登校になった主人公が北海道の小さな島の高校に通いながら生き方を見つけていく。ありがちな話だけどよく練ってある。「どんなに世界に絶望しても、それが世界のすべてじゃない」支えられる大人がそばにいてよかった。

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著者プロフィール

乾ルカ
一九七〇年北海道生まれ。二〇〇六年、「夏光」でオール讀物新人賞を受賞。一〇年『あの日にかえりたい』で直木賞候補、『メグル』で大藪春彦賞候補。映像化された『てふてふ荘へようこそ』ほか、『向かい風で飛べ!』『龍神の子どもたち』など著書多数。8作家による競作プロジェクト「螺旋」では昭和前期を担当し『コイコワレ』を執筆。近著の青春群像劇『おまえなんかに会いたくない』『水底のスピカ』が話題となる。

「2022年 『コイコワレ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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