最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 605
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041084502

作品紹介・あらすじ

節分。恵方巻きを振る舞う「ばんめし屋」を、作家の淡海が訪れた。彼は店員の海里に、彼を小説のモデルだと発表したことを謝る。そして罪滅ぼしのように、彼に小さなステージへのオーディションを提案し……

感想・レビュー・書評

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  • 淡海先生との和解。「作家としての好奇心」について、「淡海先生の気持ちもわかる」と言った海里はやっぱりプロの表現者だったんだなと思う。そして、淡海の紹介によるバーでの朗読の仕事。かつて「うたのお姉さん」として教育番組で人気を博した女優との共演を目指す。古い料理本に憑いた霊の思い出の「カステラ」作り。

  • 突然訪ねてきた淡海先生の海里への謝罪と新たな仕事の紹介。子供の頃の思い出のテレビ出演者に会えたら嬉しいよね。

  • 海里に迷惑をかけたってことで
    淡海先生が新しい企画を持ってきました。
    小さなライブハウスでの朗読劇。
    海里はベテラン女優を師匠に練習開始。
    一方、古い料理本から
    メニューを考案しようと取り組む夏神さんは
    霊感のない彼にもハッキリ応対できる
    ナゾの幽霊に困惑。

    結構、手を変え品を変え
    いろいろな幽霊が現れるねぇ〜。
    今回のご老人も死んだ自覚はあるのに
    なぜ成仏できないか自分でもわからない。
    そこから上手に「思い出の料理」を
    引き出していくのがおもしろい。

  • バーで朗読の仕事をすることになった海里。派手な見た目だけの仕事ではなく、ちゃんと演技の仕事に向き合うことでどう変わっていくのかな。
    夏神さんは花粉症を発症。確かに、料理をする人間がクシャミ連発で鼻水たらしていたら、お客としては嫌かも。

  • え、なんにも心に残らん。橋口幽霊もなんだか中途半端だし。

  • ばんめし屋シリーズ12

    前作で巻き起こった「芸能界復帰計画」騒ぎを蹴った海里。
    地元の小さなカフェで朗読の舞台に立つ決心をする。

    1歩ずつ前へ進もうとする海里。
    温故知新で古きを知り、今へ生かそうとするばんめし屋店主の夏神。

    少しずつ前へ歩み始めた2人の先が楽しみ。

    今回の霊は古い本に憑いた老人
    思い出の母親の味。

  • シリーズ第12弾。
    前作で、小説家の淡海が爆弾発言をし、騒動に巻き込まれた海里。
    夏神とロイドも淡海に対して、わだかまりを抱えたままになっている。
    今回の物語は、淡海が謝罪し、なんとか以前の関係性を取り戻す場面から始まる。

    そんな淡海が罪滅ぼしのように、海里に朗読舞台のオーディション話しを持ちかける。
    海里はここから新しい一歩を踏み出すが、それは小さいかもしれないけれど、確かな一歩。
    本当に成長したなぁ、なんて思ってしまう。

    また夏神も少しずつ前へ進もうとしている。
    この二人を見守るロイドの存在が本当に良い。
    海里と夏神の気持ちを察知し、絶妙なタイミングで声をかけたり気配を消したり。
    エピローグではロイドの素敵なお話。
    本当にこのシリーズ、回を重ねるごとに愛しい。

  • シリーズ12作目。シフォンケーキ。

  • 久々にばんめし屋のカウンターに幽霊さん登場!!(笑)夏神さんの一人対応も素敵だったし、一方海里くんにも新しい出会い。ゆうこお姉さん!(笑)彼女の息子さんをも含め、ホントに海里くんは恵まれてる。。中途半端のどこが悪い!?ステキ過ぎる!!
    エピローグもステキすぎ。ホント、ロイド、ナイス(^^)b

  • 海里はええやつやなー。ロイドがほんといい味出してる

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著者プロフィール

作家。監察医。講談社ホワイトハート「人買奇談」にてデビュー。代表作は「鬼籍通覧」シリーズ、「奇談」シリーズ(講談社)、「最後の晩ごはん」(KADOKAWA)、「時をかける眼鏡」(集英社)など多数。

「2023年 『妖魔と下僕の契約条件 5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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