眺望絶佳

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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感想 : 76
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041100967

感想・レビュー・書評

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  • スカイツリーと東京タワーが擬人化されているのは
    面白かったけど、
    全体的に短編としての際立った美しさがあるものが少なく。なんとなくふわふわよめちゃう感じです。

  • 移りゆく事象と、変わらないこと。舞台は東京という街の営みそのもの。そこに住む人々も生活の器となる建物も喜び・悩み・記憶を共有し、同じベクトルの未来へと一歩ずつ歩んでいく。巻頭と巻末にある東京タワーとスカイツリーの手紙にほっこり。

    亀と土偶の話、切欠は未曽有の大地震だったけれど、一緒に暮らしていてもこれだけは譲れないと思ってたものが、まあしゃあないなー的に受け入れられ、いつの間にか当たり前に馴染んでいく、そんな日常の風景が好き。

  • 懐古する気持ちと、新しきを求める気持ち。狭間にいる私。
    発狂してしまえたら、自己の世界だけに落ちたら、完全なる満足が得られるか。そうでもない気がする。どんな世界で生きてゆくのだろう生きてゆけるだろうか私。
    どんな世界であれ、狸と共存して暮らしてた頃のような話を、できたらいいな。

  • スカイツリーと東京タワーの往復書簡、眺望良し。
    昔の知り合いミコシバの、ダイエットブログの知り合いタネスエとのやりとり、アフリカハゲコウの唄
    小さな出版社の倉庫の話、倉庫の男
    子供に話した化けたぬきの話と自身がよろずやで出会った似ている話、よろず化けます
    大震災と亀のギデアと土偶、亀のギデアと土偶のふとっちょくん
    状況した東京で訪れた不思議なギャラリー、今日はなんだか特別な日
    薔薇屋敷もといゴミ屋敷の姉妹の顛末
    、金粉
    バーで働く玲とNGOで働いていた修平の結婚話、おさななじみ
    英会話教室を開くリコのもとに残された三歳児ツヨシ、キッズのための英会話教室

  • スカイツリーから東京タワーへ。

    短編。

    団地の屋上での思い出と、変わり果てた遊び相手。
    職場の倉庫での淡い恋の記憶。
    兄弟でやっているなんでも屋の印象深い客。
    高層マンションでの生活と、東日本大震災。
    慣れない東京で迷い込んだ不思議な空間。
    薔薇屋敷に住む姉妹の歴史。
    おさななじみの生まれ変わった姿とプラネタリウム。
    英会話教室に通う幼児の親の環境の危機感。

    東京、スカイツリーと東京タワーに囲まれながら生活する人たち。

    現代ぽい小物をちりばめている感じ。
    面白いか面白くないかだと、面白いものでもなかったなぁ…)^o^(

  • 不思議な空気感。
    そして不気味さ、怖さ。

    良くも悪くも。

  • スカイツリーがちらりとでてくる短編集。

    う~ん、中島さん、最近私の中ではヒットなんやけど、これはいまいちだったかな~。
    まあ、悪くはないけど。

  • 往信ースカイツリーに始まり、復信ー東京タワーで終わる10編からなる短編集。
    東京タワーから、スカイツリーまでの各時代背景の東京の街を舞台とした、少し不思議な物語。
    平成24年に出版されているので、まさに現代までの市井の人々を断片的に描いている。
    特に、最後の東京タワーのスカイツリーへの語りかけは、経て来た時間の重みと、迎える世界への有り様を真摯に語っていて心にしみた。

  • 大(?)好きな中島京子作品のため、期待が大き過ぎた?
    私にはダメなお話ばかりでした…、うえーん。
    あ、東京に住む人々の日常、ちょっと非日常のお話の短編集です。
    私にはちょっと毒が強かったかな。
    「よろず化けます」はその中では楽しく読めたかな。
    「平成狸合戦ぽんぽこ」や「有頂天家族」が好きだから…か?
    こうやって書いてみると、非常に浅いな、私…。

  • 東京のランドマークがたくさん。中島作品の世界観も楽しめる短編で、良かったと思います。長編も読みたい、やっぱり。
    2013/1/8読了

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著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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