週末カミング

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 365
感想 : 65
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041103388

感想・レビュー・書評

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  • 【蔵書案内・小説】坂東市の図書館:短編集。「週末」だけに力を抜いて読めます。読み始めは表紙のカバーの折り返し(内側にはいる部分)が右側に出っ張って見えるんですが、それが窓から見える風景のようで気持ちを和ませました。(意味わかりませんよね、これじゃ。ぜひ手にとって数ページのところを大きく開いてみてください。右側に桜の風景がでてきますから)  第143回芥川賞候補作「ハルツームにわたしはいない」も収録されています。

  • 2013/04/02
    自宅

  • 起承のみ転結なし。
    さらっと読めて何も残らない。
    良くも悪くも。

  • 何気ない状況をろいろな言葉を」織り込んで描く文体は読んでいて心地よかった。頭に流れ込んでくる文章がやたら気持ちよく読めました。内容がどうのこうのっていうんじゃないんですが。

  • 出だしは低温だったのだけど、なみゅぎまの日から、いいかも、なんかいいかも、と温度が上がって、読み進めれば進めるほど、いい!いい!てなった。

    あちこちに、あ、ここいいな、好きだな、て言葉がたくさんあって、読み終えてとても満足。

    受験生、ショップ店員、事務職員、草食スイーツ男子、いろんな人の、いろんな週末。
    週末休みの人もいれば、仕事の人もいる。

    女友達と旅行に行ってトラブルに巻き込まれる人もいれば、友達の友達の結婚式に参加する人もいる。

    柴崎さんの本の中で、一番とっつきやすくて読みやすい気がした。

    なみゅぎまの日の、主人公の、休みが何曜かは問いません!とか、風呂に三回入るまで女の子の洋服屋には近寄りません!とかの叫びが愉快。

    次はどんな週末を過ごそうかな、と楽しみになれる気がする。

  • 短編集。
    あまりにも日常的な話で印象に残らず。

  • 『蛙王子とハリウッド』は野性時代掲載時に読んだな。あとがきがある本に久しぶりに出会った気がする。あとがきいいよね。
    友達との距離感がつかず離れずで絶妙。主人公は皆、どこか冷めてる。

  • 話のあらすじというよりも、こういう風景をみたときの感じとか、こういった気持ちのことを書きたいっていうお話みたい。

  • 何気ない日常を切りとった写真の様な物語。
    空気の様な雰囲気です。

  • 週末を題材にした小説。
    芥川賞候補作「ハルツームにわたしはいない」収録

  • 「野性時代」などの掲載された8編の読みきり短編を収録。
    ぐだぐだと部屋でしゃべったり、いかにもやる気のなさそうな若い男女ばかりが登場する物語ばかりだなあと思ったら、これは週末シーンを主題とした連作だったことに気づいた。著者のあとがきを読んで納得。

    どことなくあちらこちらの登場人物同士がいくつかの物語の中を行き来しているかのような感じを受ける。それは、どの作品も女性を主人公とした同じようなテイストだからかもしれない。

    そんな中で、「地上のパーティー」は唯一男性を主人公としているだけで新鮮。女性作家が描く男性視点が、女性に対してあきらかにシビア。

  • +++
    いつもより、少しだけ特別な日。週末に出逢った人たち。思いがけずたどりついた場所。あなたの世界が愛おしく輝く、8つの物語。第143回芥川賞候補作「ハルツームにわたしはいない」収録。
    +++
    「蛙王子とハリウッド」 「ハッピーでニュー」 「つばめの日」 「なみゅぎまの日」 「海沿いの道」 「地上のパーティー」 「ここからは遠い場所」 「ハルツームにわたしはいない」
    +++

    いつもながらに何気ない日常のなんてことない会話を描くのが上手な著者である。だが今作では、ほんの少しだけいつもと違う場所――空間的だったり時間的だったり心情的だったりはするが――に主人公たちはいるのである。少しだけいつもと違う景色を見、いつもと違うことを想い、ほんの少しだけいつもと違う自分を見つける。平日からみるとちょっぴり特別な感じのする週末の空気がそこここに流れている。あしたからまたいつもの平日が続いても、乗り切れるかもしれない、となんとなく思わせてくれる一冊である。

  • 決定的に違う人っている。一生理解できない世界に住んでいる人っている。わたしもまだ弱い。いいなあって結局行かない。週末は人が多くて、街が浮かれている。

  • ある人のある一日をピックアップした短編集。20数ページでサクサク読める。出来事があり、それについて考えた事があり・・・という内容だけれども、特別な事は何も無い。だからこそ、心の琴線にコトッとはまる何かを見つけたら凄い共感出来るやも。

  • 週末のできごとがたくさん載った短編小説。
    iPhoneだったりスマホだったり最近の単語が時々出てきて今の時代の物語という感じがした。
    休みの日にゆっくり読みたい本。

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著者プロフィール

柴崎 友香(しばさき・ともか):1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『続きと始まり』『待ち遠しい』『千の扉』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『大阪』(岸政彦との共著)『よう知らんけど日記』など著書多数。

「2024年 『百年と一日』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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