スナックさいばら おんなのけものみち 七転び八転び篇
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年1月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103760
感想・レビュー・書評
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結婚してからは、ず~っとご無沙汰しているものの、
『スナック』
と、いう場所には独特の雰囲気がある。
思うところがあるんでしょ?
ほら、
どんどん言っちゃいなさい♪
本音、曝け出しなさい♪
聞き上手のママさんと
語り尽くすまでは
永遠に明けぬかのような長い夜。
さいばらママの、
いかなる話にも引かず、動じず、スルーせず♪
・・・な、トコが大好き。(^^♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
どぎついピンクの表紙にぎょっとしたものの、かなりツボだった「生きる悪知恵」(文春新書)からさらに一歩踏み込んだ、との帯文句に惹かれ購入。
恋愛・結婚・出産・子育て…本当に、女の人生、けものみち!キレイゴトだけじゃやっていけないと身に染みてわかる年でございます。今もまさに七転び八転びまっただ中だが、本書を読むと自分の悩みなんて屁のように思えてくる。エピソードを寄せている皆様、たくましく、したたか!無様で結構!腹括って堂々と背脂蓄えたオバチャンになって、人生渡っていきたいものだ。
どの章もインパクトだらけで面白いけど、あとがきの「ちくわ天」をオンナの人生に喩えたエピソードが好きだなあ。私も、ちくわ天を目指したいと思ったよ。
九転び十転びしながら、続編が出るのを楽しみに待ちたいと思う。 -
「女のザンゲ室」と言われるスナックさいばらを訪れて、カウンター越しのガールズトークに聞き耳を立ててみた。幸せ、浮気、出産、体重などなど幅広いトピックについて繰り広げられるトークは止めどなく、聞いてるこちらも思わずふいたり、同情したり、ドキッとしたり。
その中でも「結婚する男の最低条件って、何ですか?」というトピックはよかった。ポイントは二つ。
ひとつは、その中で出てきたさいばらママの『○○○のついたリラックマ』というフレーズ。これはもう二重丸の名フレーズ。今でもつい思い出し笑いが。
そして、もうひとつは排水口。排水口の掃除をすることが最低条件、とおっしゃる28歳女性の言葉に、さいばらママは「アナタ、よくわかってる!若いのに目のつけどころが違う!」と激賞。「え、なに?ワタシ、それやってるよ」とカウンターのお二人に割って入る勇気はなかったので、心の中でそうつぶやき、「ということは、ワタシってけっこうイケてるんじゃん!」とひとり妄想を始めてしまった。
でも、スナックさいばらでモテるのは…ちょっと遠慮したい。 -
いろんな年齢の女性たちの本音ガールズトーク。
えええっ@@というもの、ふむふむと読めるものもあって、いずれも笑える感じがいい。
立派な母さんができるまで・・・おなかのこれは、女のチャンピオンベルトなのよ!が私の中では一番のヒットだったかな。
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電車、それも女性専用車両で読んでるとき、家族のことを記述してる箇所で思いもよらず泣きそうになった。ざっくばらんな西原節で、いちばん核心のとこを触れられるとダメだ。
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西原節による、女子がしたたかに生き抜くための指南&愚痴聞きの書。
「パーマネントのばら」あたりを先に読んでから読むと、あー、うんうん納得、って感じ。
ただしかなりマイルドになってるので西原作品の中ではインパクトは薄いかな。
ダメンズを更生させた、自然保護監視員の女性の話が一番すげー。と思った。 -
はーっ!すっきりしたわ。
綺麗事じゃない、そう、これよこれ!!
ちなみに、我が家のご主人さまも、
ちくわ星人だわ。まさに。 -
お墓まで、秘密のお花をそっと一輪二輪……
というのは、へええと思った。
まっとうに生きるだけじゃなく、秘密だって自分の人生の一部だものねえ。 -
本書の中に展開されているのは酸いも甘いも知り尽くしたオトナの女性たちが繰り広げるホンネのガールズトークです。そのあけすけな内容をまとめるのは女傑、サイバラかあさんこと西原理恵子女史です。その第1弾。
タイトルにある『スナックさいばら』というのは筆者いわく、サイバラ邸に集うママ友が一升瓶を持って遊びに来るそうで、酒のつまみも家に余ったものをタッパに詰めて持ってきたり、サイバラ邸になるものをチャッチャと作って供し、そこで酒を酌み交わしながら繰り広げられる『オトナのガールズトーク』の場をだれかれ言うとなく広まり始めたのがその起点なのだそうです。
そんな企画を様々なところからテーマを選んで集め、書籍化した第1弾が本書で、これを男である自分が果たして読んでいいものかと思うくらいの身もフタもない『オンナのホンネ』が縦横無尽に展開されていて、世に言うところのアラサー。アラフォーと呼ばれる女性たちで、サイバラ女史と同様の「おんなのけものみち」を歩み続けている女性たちの言葉に、サイバラママがこれまた自身の壮絶な人生体験からつむぎだされる珠玉の方針を彼女独特の毒を含んだギャグに詰め込んで返答するのが読んでいて面白かったです。
恋愛。出産。結婚。子育て。仕事。いまや男以上に様々なものを抱えて生きる女性たちのおっしゃることは刃のようにずっぱりと心の中に突き刺さってきたり、『そうか、女性と生活を共にするのにはここを抑えていたり、逆にこれだけはやっちゃダメなのか』ということがよくわかりました。幸せをつかむ女にここを学べ!私はこれで太りました。女の浮気はバレない…。
男の身からすれば戦々恐々のことが全編に渡って語りつくされておりますが、あえてこの『苦杯』を男も飲んでみれば、少しは『向こう岸の存在』であるところの女性について、理解が出来ればなと、そんなことを思いながら最後のページをとじました。表紙絵に絵がかれれているサイバラ女史が扮するケバケバしいまでの服を着て化粧をした、スナックのママは現実に見たような気がしてなりませんでした。