- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041103951
作品紹介・あらすじ
大川の畔に見慣れぬガラス棒を握った惨死体が流れ着いた。吉宗配下の御庭番にして、採薬使の佐平次は探索を命じられる。同じ頃、西国では蝗害が広がり、他の採薬使仲間は原因を究明すべく、江戸を立つが…。
感想・レビュー・書評
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将軍吉宗の御庭番にして植物のスペシャリスト採薬使である佐平次が、惨殺された隠密同心の死の真相と西国で広がりつつある蝗害に立ち向かう‼
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一人の隠密廻りの同心が殺された。御庭番である採薬使が動く。
結構ばっさばっさ人が死んでいくのでびっくりした。
あと、「当時はxxだった」みたいな時代背景が随所に入ってて面白い。めっちゃ調べたんだろうなあ。 -
設定などは興味深いのだが、文中で言葉や時代背景などの説明を挟まれるのが、話のテンポが崩されるように感じる。
確かに説明があればわかりやすいのは確かだが、会話などでサラっと説明することはできないのだろうか? -
御庭之者とはいえ、無敵なのか採薬使!
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将軍お庭番という裏の顔を持つ採薬使。一人の隠密廻りの同心が殺されたのを発端に、幕府転覆を狙う壮大な陰謀を暴く。
陰謀の首謀者がまさに江戸時代版マッドサイエンティストといったところか。江戸時代モノとして読んでいると、なかなか予想外な真相の陰謀だった。お庭番を採薬使という立場に重ねた設定が効いていて、シリーズとして作品が続くようであればいろいろ楽しめそう。ただ、雰囲気が終始淡々としていて、スルスルと読むことは出来るが、少し盛り上げに欠けるかなぁというのが残念なところ。 -
採薬使と言うあまり知られていない職業から見た一種の捕り物帳。幕府転覆を謀る尾張藩の陰謀を暴く。最初の小さな手掛かり(辻切り死体が持っていたビードロだけ)から、足を使った地道な調査を経て事件は拡がりを見せていく。調査の途上で何人もの同心の下っ端が死んでいく。この時代、人の命が随分軽い。ビードロが昇降図(寒暖計?)の一部であると判り、敵は温泉地で何をしていたのか、湯気で何を温める?と謎解きは何やら江戸時代のガリレオの様。最後は悪人が一網打尽の大チャンバラ劇、仕置き人スペシャルみたいで爽快!シリーズ化狙いかな。
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採薬使というのが御庭番として活躍ということから、隠密同心として悪党をばったばったと斬りまくるのを期待して読むと、結構たんたんと話が進んで肩すかし。だからといって面白くないわけでなく、今後シリーズ化されたら読み続けるだろうと思える作品です。
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新聞書評がよかったので読んでみた。
公安の下っ端が殺された。
死体が握りしめていたガラスの管が何なのかよくわからない。そこで某大学教授にアドバイスを求める。
実はこの大学教授は、首相のアドバイザーで そのネットワークを辿ると事件には某大企業が絡んでいることが発覚。
政府転覆を測る巨大陰謀と 全警察組織を挙げての闘いが始まる。
.....みたいのの時代劇バージョン
いろんな組織や身分が登場するので、そういうものに馴染んでいないと読み辛い。
某大企業の考えた手段はちょっと斬新。。すぎ?
著者プロフィール
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