星をつける女 疑惑のウニ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 149
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041111512

作品紹介・あらすじ

世界的な「食の格付け本」の「格付け人」、牧村紗英。退職して独立し、シングルマザーとして働く彼女が、絶対的な味覚と知識を駆使し、グルメ業界の闇を暴く!本日の調査対象は人気厨房に酒蔵、そして鮨!

感想・レビュー・書評

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  • 今回はカリスマ料理研究家、酒蔵会社、高級すし店の格付。
    どの話も何らかの嘘が絡んでいて、黒幕のフードコンサルタントに操られた結果。
    最終的にそのコンサルタントがどうなったかの結果は示されておらず、次巻に繋げるためなのか、それともただ単にページ数の関係なのか。。。
    酒蔵会社の社長夫妻の離婚は『そりゃそうでしょ』って感じかな。奥さんの気持ちを全然考えてない感じだものね。

  • 世界的な食の格付け本会社から独立し、「イート&リサーチ」を立ち上げた牧村紗英は、中学生の娘を持つシングルマザー。絶対的な味覚と長年の経験に裏打ちされた知識を駆使し、今日も覆面調査のため人気の行列店へ。(e-honより)

  • シリーズ2作目
    今回も3作収録

    調査対象は、料理研究家、酒蔵、鮨屋


    料理人やシェフではなく、タレント的な売り方をしている人だったら、実際に料理しなくてもそういうものだと割り切れる気がする
    でも、それを売りにして虚偽の経歴や実演をするのはどうなんでしょうね?
    それにしても、今どきならあの程度の化けの皮はすぐに剥がされる気がするんだけど?

    それよりも、紗英さんの調査対象への踏み込み具合にやはり疑問が残る
    調査によって対象に影響を与えても良いのか?覆面調査員と明かす是非
    ま、このあたりはまた後に語ろうか


    日本酒の桶買いに関しては「もやしもん」でも言及されてましたね
    大量生産のために品質関係なく集めて各種添加して水増しして出荷というのは確かに良くないけど
    桶買いするにもそれなりに理由がある事もありますからねぇ
    やり方によっては、安定した品質の日本酒を効率よく作るためには有効な手段なわけだけど
    作中のは消費者視点ではアウトですね

    日本酒の流通に関してはちょっと思うところがある
    前に体験したことですけど、「十四代」の特約店となっているお店
    いつ入荷するのかは未定のはずなのに、何故かタイミングよく買いに来る人がいたりね
    何でなんでしょうかねー
    定価なら他の日本酒と同じくらいの価格帯なのに、実際に買おうとするとその金額では買えないというね
    それを蔵元がやっちゃぁダメでしょうねぇ

    そして今作のメイン
    禁漁期なのに仕入れている鮨種

    「星をつけるだけ」というスタンスの割に、今までも対象者に影響を与えてきたけどね
    今回は身の危険というラインだから躊躇してるだけに思える

    そして依頼者の一人が登場
    やはり、調査を依頼するという事は投資的な調査なわけで、問題があって投資先が落ちたとしても、それはそれで意味があるということなのか?
    調査結果前に中間報告とかしてたとするなら、空売りのような方法で利益を上げられるわけで
    紗英さんに依頼するのは、その辺も込みでってことなんだろうか?

  • ほどよい爽やかさと人情感
    前作どんなんやっけと引っ張り出しらなぜかポルトガルの旅行中に読んだのを思いました

  • シリーズ第ニ弾。食の格付け人・紗英が飲食店に星をつける話なのだが、評価は料理の良し悪しだけにとどまらない。むしろ食品業界の闇を暴くのが主題になっている。放送業界も巻き込んで、食品業界の仕置人となるのだろうか?

  • 読んだ事が無い気がするが読んだ気がするな
    と思い絶対読んだわと思って止めたが
    題名は記憶にないなと。
    穢れ舌を題名変更してたのでした。

  • お酒が飲めずタバコも吸わないということあって、美味しいものを食べるのが好きだ。特に5年ほど前にタバコをやめてからは、味覚が以前よりも良くなったようで、たとえば美味しい水とそうではない水の差が良くわかったり、野菜や魚などの鮮度が分かるようになってきた。

    だからといって高級料理を食べ歩くグルメになったわけではなく、美味しいと評判のラーメン店があれば足を運んでみたり、唐揚げが美味しいと評判の定食店があれば立ち寄ってみたりと、身の丈に合った楽しみ方をしている。コミックやテレビ番組で人気の「孤独のグルメ」という物語があるが、主人公の井之頭五郎ほどではないものの出張の際にはその街で美味しいと評判の定食屋さんに足を運んだりしている。

    今はコロナ禍で出張や帰省ができなくなって残念だが、世の中が落ち着いたらまたそういったことを楽しんでみたいなと思っている。


    食を題材にした物語が、原宏一さんの書かれた「星をつける女 疑惑のウニ (角川文庫)」という一冊。絶対味覚を持つ牧村紗英が立ち上げたグルメリサーチ社が、投資家の依頼により人気のお店を覆面調査して星をつけるという物語だ。単にグルメな食事を紹介するということではなく、人気店の裏で行われている数々の悪事を暴いていくというミステリー仕立ての連作短編集とになっている。
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    牧村紗英が今回調査するのは、カリスマ料理研究家である須賀ユウコが手がけるカジュアルフレンチ「ユウコの厨房」や幻の日本酒の蔵元「酒蔵烏鵲(うじゃく)」、高級鮨を銀座で手軽な価格で味わえると人気の「すし海将」。それぞれのお店は確かに美味しくて評判が良いのだが、紗英が覆面調査を行っていくうちにそれぞれのお店で微妙な違和感を感じる。調べていくうちに、それぞれのお店でそれぞれの疑惑が湧いてくる。
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    グルメ小説というよりは、爽快なミステリー小説。食べることが好きな人もそうでもない人も、同じように楽しめる一冊だと思う。

    ※本書は「星をつける女 (角川文庫)」の第2弾とされているが、本書は2018年に出版された「穢れ舌」 を加筆・修正・改題した文庫本なので、すでに読まれた方は「あれ?」ということになってしまうので注意が必要だ。

  • 星3.5

    シリーズ第2段

    ちゃんとした星がつく店では、面白い話にならないとは思いますが、問題がある店ばかり…

    第3段は、黒澤の復讐とかかな?

  • 42

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著者プロフィール

1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒。97年に作家デビュー。2007年『床下仙人』が第1回啓文堂書店おすすめ文庫大賞に選ばれるなどベストセラーに。他の著書に「佳代のキッチン」シリーズ、『天下り酒場』『ダイナマイト・ツアーズ』『東京箱庭鉄道』『ねじれびと』(以上、祥伝社文庫)、「ヤッさん」シリーズなど多数。最新作は『間借り鮨まさよ』。

「2023年 『うたかた姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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