- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041111536
感想・レビュー・書評
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ゴールデンレトリーバーをプレゼントされた6歳児の描写がとにかくいい 泣いちゃいそうなくらいの幼児感
ライオンだー!!の声が聞こえたような気がした詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大学の准教授と男子学生のバディ系民俗学ミステリシリーズの番外編。
四つの短編それぞれに異なる味わいがある。
市松人形を題材にした、日本人とモノとの関わり方に絡む怪異譚は、余韻を残すホラー路線。
少年時代の尚哉の回想話は、幸せだった頃の家族の痛惜と、愛犬との思い出。
実写ドラマでは、尚哉の母親は息子を疎んでいるふうな描写であったのが少し残念だったが、原作ではちゃんと愛情を抱いていることが窺える。
特筆すべきは、大学の友人・難波視点から捉えた、客観的な尚哉の人となり。
決して軽佻浮薄な若者ではなく、彼なりに実直に誠実に、尚哉に向き合っている心情が描かれていて微笑ましい。
いつか、彰良と健司の関係性を投影するかのような、親友同士になれると良い。
尚哉に恋する少女の登場も新鮮。
最後は、健司が幼馴染みを守るために刑事となった動機が明かされ、警察内部に秘められた特殊組織の存在も匂わされる。
また、相手の心身を案じ、想うが故の虚勢があるという、嘘の効用=尚哉の異能に対するアンチテーゼもさりげなく盛り込まれて深みが出ている。
サイドキャラクターたちを掘り下げたスピンオフである一方、本編の補強や今後の伏線も散りばめられた佳作。 -
番外編。
いつもと違う視点なので楽しい。
難波くん好きなんだよなー。
ちなみに人形は怖い派なのでめっちゃ怖い。 -
難波くん好きだなー!
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普段の話と違い語り部が話によって変わるのでその人物が何を考えているか、その関係性など更に深く広く感じ取れるエピソードばかりで面白かった。
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本編から少し離れたゆるめの短編集、だけど、最後の物語りは今後の伏線になりそうなキャラと設定がでてきた。
2022.4.6
54 -
優しい人達が沢山登場するシリーズ番外編。
個人的に難波くん視点での尚哉くんとのお話と、尚哉くんと愛犬の過去のお話が好き。
難波くんの人柄の良さは読んでいて気持ちが軽やかになってくるし、尚哉くんとのほっこりした関係も可愛い。二人どちらも好青年。
きっと今は言えない事を知っても、彼は変わらずいてくれると思う。
愛犬のレオとのお話は泣けました。っていうか毎回思うんだけどお母さーんっ!ってなってしまう。
気になるのは健ちゃんのお話の新たな不穏の種。これからどう絡んでくるのか気になる。 -
「お人形あそびしましょ」
無邪気な子供のような動き。
これだけ気味が悪い事が続いたら、全ての出来事に関連しているであろう人物を疑い注意するのは当たり前だろうな。
どこまで人の手を借りていたのか分からないが、最後の出来事を見てしまうと違うような気がしてしまうな。
「わんこくんのわんこの話」
選んだ答えは残酷な未来を。
出された選択肢の中から選ぶなら、一番マシな回答に感じるかもしれないが一生治らないとなると難しい選択だよな。
幼い頃に何も知らず聞いていたら、無意識に指摘してしまうだろうし全ての事に疑心暗鬼になりそうだよな。
「俺の友達の地味メガネくん」
恋愛事情を知るために飲む。
どれだけ完璧で見た目も良かったとしても、相手が求める人柄でなければ断られる対象になるという考えはないのか。
人が多く集まれば集まるほど、彼の耳に入る言葉も増えるのだから飲み会など行きたくないと思うだろうな。
「休日は本棚を買いに」
予定変更の連絡がきた理由。
これだけ察しのいい幼馴染が居るからこそ、彼は自由に自分のしたいことを思うままに出来ているのかもしれないな。
相手を想っているからこそ付く嘘にすら反応してしまう彼が居たら、嫌でも本当の事を話すしかないもんな。 -
★怪異が大好きで実際に体験したいと思っている、ちょっと変わった「高槻先生」
★幼いころに怪異を体験し、嘘をついている人の声がゆがんで聞こえる大学生「深町尚哉くん」
この二人のコンビが微笑ましく最高!
高槻先生のもとに寄せられる様々な不思議な体験や相談を解決しながら、深町くん自身の怪異体験や高槻先生が怪異を研究している真相にもだんだん迫っていきます。
いろんな悩みを抱える人への先生の言葉が、胸に染みます。
(綾香さんのおすすめの本。内容が面白い本、興味を惹かれた本)
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