高校事変 14 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041137802

作品紹介・あらすじ

梅雨の晴れ間の6月。凜香と瑠那が通う日暮里高校で体育祭が開催されようとしていた。その少し前、瑠那宛てに怪しげなメモリーカードが届いて……。危機はまだ去っていなかった。魔の体育祭、ついに開幕!

感想・レビュー・書評

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  • 凜香と瑠那が通う高校の体育祭が闇ブックメーカーの対象に。いつも大災害を的中させて独り勝ちする参加者の妨害工作を防ぐことができるか。

    体育祭の短距離で一位予想の凜香を怪我させて場を荒らそうというちっちゃな話が、なぜこんな大きな話までいくのか。もう発想が面白い。

  • 松岡圭祐『高校事変 14』角川文庫。

    12巻で完結し、たまにスピンオフが刊行されるだけかと思っていたら、今年3月に13巻が新章として刊行された。そして、5月から3ヶ月連続でこの14巻から16巻までが刊行されるらしい。

    前巻に続き、日暮里高校に通う優莉凛香と母親違いの妹で同級生の杠葉瑠那の二人がヒロインを演ずるが、今回は特に瑠那の活躍が目立った。

    前半は何時もと同じような展開に今回はイマイチかなと思ったのだが、中盤から事件が起こり、アクション・シーンが増えるや俄然面白くなっていく。

    凜香と瑠那が通う日暮里高校で体育祭が開催されようとしていた。そんな中、放課後に瑠那宛てに届いた怪しげなメモリーカード。同様のものは、複数の闇カジノにもばら撒かれており、メモリーカードに記録されていたアドレスにアクセスすると、日暮里高校の体育祭が闇賭博の賭けの対象になっていたことを知る。

    体育祭には尾原輝男文部科学大臣が訪問視察することも報じられ、武蔵小杉高校事変と似通った状況に陥ったことに2人は危機感を募らせる。

    案の定、体育祭で事件は起きる……

    勿論、それだけで終わる訳はなく……

    凜香と瑠那の同級生で、闇落ちしてしまった雲英亜樹凪が今回の事件の鍵を握るようだ。

    まだまだ楽しみは続く。

    本体価格840円
    ★★★★★

  • 高校事変14
    新シリーズは日暮里高校体育祭での危機。
    そして、さらなる脅威、雲英亜樹凪。
    亜樹凪はとんでもない悪党に成長していた。
    最後には結衣が登場しました。嬉しかった^_^

  • 2023年5月角川文庫刊。書き下ろし。凛香と瑠那のシリーズ2作目。通算14作目。新しい高校事変シリーズは現実世界とは少し歴史の流れが違うパラレルワールドのようななんでもありな世界のお話だ。発生するぶっ飛んだ事件も面白いが、なんといっても、息が合った凛香と瑠那のコンビのぶっ飛んだ活躍が面白いし、熱血教師も面白い。ラストに登場する大学生の結衣が楽しい。

  • 凛香と瑠那の通う日暮里高校で体育祭が開催されようとしていた。

    裏では賭けの対象に。闇のブックメーカーのトップはもちろん凛香。

    当日は文部科学大臣が来場するという…
    何か武蔵小杉高校事変に…

    やっぱり結衣と比べると、何かもの足りない。
    なんだろう…
    なんか淡々としているような…

    瑠那もすごいんだが…
    派手さがないのか…
    凛香もほぼ出番なし…

    結衣で慣れてるからなのか…

    EL累次体、一体なんなのか?
    亜樹凪、死んでないんだろうな、たぶん…
    結衣も何かを探っている…


  • まだまだ続くよシリーズは

    主人公が変わっての2作目

    やはり瑠那の方が活躍するシーンが多い。
    というか、そのために凜香に怪我をさせたのかも

    ハスミンが最後に正気に戻ってよかったけど、
    クイーンはもう少し引っ張って欲しかった。
    ※次作で出てくる可能性はありますが…

  • 今の時代ならではの何でも賭け事に出来ちゃうのは凄い。高校の体育祭とか成立する?と思ってしまう。

    ハスミン先生が、雲英 亜樹凪に籠絡されたのがダサい。悪の教典では逆の立ち位置なのに、このギャップは面白い。

  • ホンジュラスの死闘から帰還した元自衛官の蓮實が日暮里高校の体育教師になり、凜香と接するうちに自分の存在意義を見つけられると感じ始めていた。そんな矢先、3年の雲英亜樹凪が蓮實を頼ってきて…

    完全に亜樹凪の手に落ちた蓮實が別な意味で痛々しくて何とも言えませんでした。生真面目故に、ハニートラップに簡単に落ちてしまうのも納得でした。

    結衣の時は単独で闘う事が多かったけど、瑠那は凜香と共闘が出来ている分、孤独じゃないのが救いですね。

    蓮實の元婚約者の件はハラハラしましたが、上手くいって本当に良かったです。

    そして、亜樹凪はどうなったのか?行方が気になります。

  • 普通の女子高生になるために、非日常を排除する。凜香と瑠那の悲壮な戦いは続きます。新章2冊目。
    ふたりの前に立ち塞がるのは闇落ちJK亜樹凪。蓮實先生を籠絡して…先生はハスミンと真逆ですね。。。凜香もドン引く体育館での痴態でした。
    亜樹凪も退場してないと思いたいなぁ。永遠のJKとしてEL累次体のおじさんたちも手玉に取って欲しい。

    結衣は毎回現地で味方を調達してた(言い方が酷い)けど、凜香と瑠那はチームワーク出来ててちょっと安心して見られるところがあります。
    凜香優しいお姉さんしてるな、ヨンジュのことずっと引きずっててそこも優しい。凜香も瑠那も、家族を切望してるのか。普通を求めているのにどうしても血生臭くなってしまうアオハル、でもお互いがいたらなんとかなるかも。
    今回は凜香が腕折られて離脱してしまって瑠那オン・ステージだったけれど、水上バイク!こちらも目茶苦茶するなぁ。全てが片付いても、瑠那がおとなしくあどけなく生きていくのは難しそうです…でも結衣と違って面が割れてないから今のところ出来るのか。

    尾原文科大臣は続投か。梅沢総理は矢幡元総理と思い込んで誰かから指令受けてるのかな?
    異次元の少子化対策、かなり優生思想っぽい。EL累次体、某教会と某会議と某庁どれに近いんかな〜どれでもあるのかな〜〜〜続きも読みます。(異次体じゃなくて累次体。訂正します)


    そういえばこの図書館本、「この本は調査の対象です」ってラベルが外にも中にも貼ってあったんだけれど何だろう。突然14巻だけで、これまで無かったし15巻も貼ってない。

  • りんかとルナの仲がなかなかほっこり。ゆいねぇさんもちっとでてこないかな。
    次作への伏線が色々はられていて、もう買いますよ、ここまで読んだら。

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著者プロフィール

1968年、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。大藪春彦賞候補作「千里眼」シリーズは累計628万部超。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化、ブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞。『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』は19年に全米翻訳出版。NYヴァーティカル社編集者ヤニ・メンザスは「世界に誇るべき才能」と評する。その他の作品に『ミッキーマウスの憂鬱』、『ジェームズ・ボンドは来ない』、『黄砂の籠城』、『ヒトラーの試写室』、「グアムの探偵」「高校事変」シリーズなど。

「2023年 『高校事変 16』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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