女王蜂 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304112

感想・レビュー・書評

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  • 脅迫状、鏡にかかれた警告文、盗まれた写真、謎の人物の影、多門連太郎の正体と、気になる要素がやまほどあります。
    しかも最初のほうで過去の殺人現場が公開されており、その詳細を知りたいと思う気持ちとあいまって、とまることなく読み進められる本です。

  • 改版

  • かの有名な推理小説家、横溝正史の金田一耕助シリーズの名作『女王蜂』です。

    金田一耕助シリーズの中でも特に名作といわれる作品群は、大抵ほぼ必ずと言っていいほど美女や美少女がメインヒロインとして登場して、事件の渦中に巻き込まれますよね。王道。
    この作品ははじめて読みましたが、やはりその王道中の王道な設定でした。

    さすがに歴史ある古典的な推理小説(ミステリー)だけあって、謎やトリックはやはり使い古された古典的なものなんだと思います。というか、この横溝正史を始めとする推理小説家たちが、そういった謎やトリックを使ったから、使い古されてきたわけですが。
    まあそういうわけで、いつも横溝正史の金田一耕助シリーズを読む時は、あまり推理という部分には重点をおかずに読んでいます。ストーリーテリング重視。

    で、肝心のストーリーですが、古い作品ではあるものの、非常に楽しんで読めました。
    というか、金田一耕助シリーズの時代設定や背景設定は、いつも個人的に非常に好みなんですよね。この時代を感じさせる古臭さがたまりません。
    登場人物たちの豊かなキャラクターも非常に魅力的。
    特に、大道寺智子の義理の弟、大道寺文彦や、九十九竜馬のキャラは良い味出してたなぁ。

    推理の部分に重点をおかずに読んでいるせいで、最後のどんでん返しにはまんまとひっかかってしまいました。心地よい裏切られ感。参りました。

    物語全体を通して、この作品『女王蜂』は、金田一耕助シリーズの中でも特に本格的なトリックがふんだんに使われていた気がします。
    おかげで、ラスト以外にも色んなところで騙されまくりました(笑)。

    横溝正史の作品はやはり文体が古いので、読み始めるのにちょっと気合のいることが多いんですが、さすがに内容が安定して面白いので、安心して読めるなぁ。

  • その展開かぁ!っていう驚きの連続。金田一耕助。

  • こないだ稲垣さん主演でドラマやってましたな。栗山千明はたうそう美人でした。横溝正史は陰惨なんだけど妖艶な感じがして好き。

  • もう金田一は全部★三つでいいや

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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