恐ろしき四月馬鹿 (角川文庫 緑 304-46)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041304464

感想・レビュー・書評

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  • 十四篇の短編集となっている。
    これらの作品群が、後の横溝氏の名作を生む布石になるのかと思いながら読んだ。
    一つ一つの作品が光を放ち存在感があるようにも思われる。
    初期の作品なのに、趣があるのは考えすぎかもしれないが、しっかりと「落ち」まで書かれた物語に魅了される。

  • 今週末はエイプリルフールってことでなんとなく読んでみた。

    うーん。。なんだか微妙。。。。
    怖いっていうより、ちょっと笑ってしまうような感じ。
    読み終わった後、『ちゃんちゃん

  • 「本陣殺人事件」や「獄門島」で知られる横溝正史の埋もれた初期の作品を集めた単行本を分冊文庫化した前半。
    表題作「恐ろしき四月馬鹿」は作者の処女作にして、雑誌「新青年」の懸賞小説で一等当選という、既に大物作家になることがうかがわれる。
    犯罪なのか、犯罪にはいたらないささいな事件なのか、様々な趣向をこらした大正期の作品群14篇。

  • 横溝正史のショートショート集とでも言うべき、非金田一な、大人読者向けの超短篇集。短いだけあって、トリックもシンプルなら話も単純…と思いきや、表題作も含め、騙し騙されの2段、3段オチがたくさん。舞台に一貫性もないため、おかげで読みにくい。

    時代もあって、一人称の伝聞や自分語りによるストーリーが多いため、かなり辛いと感じる読者も多いだろう。特に大阪弁での一人称がたり「おしんちゃん」など苦痛でしかない人もいるだろう(面白いんだけど)。

    通常、短篇集やショートショートはどこからでも読めるため、電子書籍向きなのだが、どうもこれは電子書籍よりは紙の書籍体で読みたい。紙でも頭に入ってきにくいのは、トリックやアイデアだけ先行しているからではないか。

    ランダムに時間をかけてポロポロと読むのには良いが、1冊まとめて読破しよう!という話でもなく、電子書籍に向いているとも言えず、面白いんだけど突き抜けているようなものもないのでオススメってほどでもなくという1冊であります。

  •  
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4041304466
    ── 横溝 正史《恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール)197703‥ 角川文庫》
    ── 横溝 正史《深紅の秘密 192108‥「新青年」増刊》
     

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著者プロフィール

1902 年5 月25 日、兵庫県生まれ。本名・正史(まさし)。
1921 年に「恐ろしき四月馬鹿」でデビュー。大阪薬学専門学
校卒業後は実家で薬剤師として働いていたが、江戸川乱歩の
呼びかけに応じて上京、博文館へ入社して編集者となる。32
年より専業作家となり、一時的な休筆期間はあるものの、晩
年まで旺盛な執筆活動を展開した。48 年、金田一耕助探偵譚
の第一作「本陣殺人事件」(46)で第1 回探偵作家クラブ賞長
編賞を受賞。1981 年12 月28 日、結腸ガンのため国立病院医
療センターで死去。

「2022年 『赤屋敷殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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