霧が晴れた時 自選恐怖小説集 (角川ホラー文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041308639

感想・レビュー・書評

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  • ブックオフのコラム、ホラー本ガイド、あたりで気になったもの。考えてみると、小松左京をまともに読むのって初めてかも。大御所抜けがちですんません。ただ、はっきり言って初対面のイメージ悪し。全然楽しめんかった~。これ以降に世に出たホラーの名作群を経て尚、本作が推されるのだとしたら、その根拠が分からん。SFのスパイスがまぶされているから?小難しい薀蓄がところどころで含まれるから?どっちも別に要らん。という訳で、自分的に他の作品への手が伸びにくくなってしまったな~、これで。

  • 初めて読んだ作家さん。
    面白い話が多く、いくつかの話は非常に良かった!
    とりあえず日本沈没は読んでみないと!


    ・すぐそこ ★★★
    遭難系の話ね。行っても行ってもたどり着かない。
    見えてるのに遠い所。
    絶対遭難したくないわ!

    ・まめつま ★★★
    どんな話やっけ?あんま印象がなかったので普通!

    ・くだんのはは ★★★★★
    評価されてるだけあって面白かった!
    そう言えば戦時中の話ってあんまり読んだ事ないかも。

    ・秘密(タプ) ★★★★
    好き好き!こーゆータブー的な呪いとか。
    面白くて一気読み!

    ・影が重なる時 ★★★★★
    今のところ1番面白い!ホラーかと思ったらSF系?
    結末はある程度予測出来たけど、面白かったー!
    もちろん、一気読み!!

    ・召集令状 ★★★★★
    一気読みね!面白い!
    序盤から引き込まれ、テンポよく進み◎。
    消えた人たちは、どこに行ったんやろ?!

    ・悪霊 ★★
    前半は、眠い!ラストにかけては◎。

    ・消された女 ★★★
    羨ましい能力!

    ・黄色い泉 ★★★
    古事記を全然知らないので獣?との乱交ってゆー印象しか残ってない!

    ・逃げる ★★★★
    ポン引きの話。徳さんがいい!
    ラストが爽快というか、ちょっとビックリというか。

    ・蟻の園 ★★★★
    直ぐに話に引き込まれた。

    ・骨 ★★
    うーん、つまらないわけではないが、他の話と比べてると微妙。

    ・保護鳥 ★★★★
    面白かった!
    場所は違うけど、海外の超田舎に行った時の空気感が懐かしかった。
    ハアピが何かイマイチ不明やったけど。

    ・霧が晴れた時 ★★★★
    こーゆー事になったら自分はどうなるんやろといっつも思う。
    怖くて絶望して死ぬしかないのかも。
    幽霊や化け物とはまた違った怖さ。

    ・さとるの化け物 ★★★
    お前が化け物かーい!って思った。

  • 「恐怖小説」と銘打たれているものの、さほど恐怖を感じる作品ではなかった。
    日常から少しばかり脱線した不思議な物語、SF色が強い。
    『影が重なる時』、『召集令状』、『黄色い泉』、『保護鳥』、『霧が晴れた時』は割と面白かったが、全体としてはインパクトに欠ける。

  • 小松左京のSFホラー短編集。朝や帰りの電車でちょっとゾクッとしたい人にオススメ。

  • この小説集は、小松左京氏のSF作品の内ホラーで尚且つ、怖い話が多く収録されています。

  • すぐそこ
    まめつま
    くだんのはは
    秘密(タブ)
    影が重なる時
    召集令状
    悪霊
    消された女
    黄色い泉
    逃ける
    蟻の園

    保護鳥
    霧が晴れる時
    さとるの化物

  • 昔々の『日本沈没』以来の小松左京さんの作品でした。さすが、巨匠ともいうべきSF作家です。
    日常の中に潜むぞっとする瞬間を
    冷静な視線で捉えて、
    ぞくぞくするホラー小説に仕上げていました。


    1960年代から1970年代に掲載された
    ホラー短篇が15編。
    舞台は山の中であったり、田舎町であったり、
    太平洋戦争末期の裕福なお屋敷であったりと
    さまざまなパターンの恐怖が描かれています。


    「まめつま」や「くだん」「さとる」・・・
    昔の日本の伝説などにでてくる妖が
    この作品でも登場し、
    関わり合った人々を言いようのない恐怖の世界へ陥れます。
    いつ終わるとしれない不気味な世界が
    作品の中でえんえんと描かれているので、
    読者も救いようのない恐怖を感じてしまいます。


    SFの要素も入っているとはいえ、
    ホラー小説の真のホラーを書いているような気がしました。
    怖かった・・・・
    暑い夏、ちょうど今頃の季節に
    こっそり一人で読んで、ゾクゾクしてください。
    涼しい気持ちになること、まちがいありません。

  • 怪異の人形焼詰め合わせ。

    怪異が起こる、
    訳知り顔の男が語り出す、
    オチ。

    毎回この型で焼かれており
    中身だけが違うのだが、
    それでも美味しい。
    ぱくぱく口に運び、
    ごくまれに中身が薀蓄しかなくて
    飲み込んだものを二度見する。

  • 絶品の短編怪奇小説が詰まった一冊。個人的には「まめつま」「くだんのはは」「悪霊」辺りが好みでした。

    それにしても、小松左京の博識と言ったら!「日本沈没」や「復活の日」では科学方面の見識に唸ったけど、「悪霊」ではその歴史知識に感心しました。古代史ファンにお勧めの一篇です。

  • 「くだんのはは」が代表作なのだろうか?
    あまりグロテスクな表現が好きではないので、
    読んでいて途中から気分が悪くなってきた。
    読み進める中でやたらと戦争に関する記載が多いなぁと思い、
    出版年を見たらだいぶ前の作品だった。

    これをホラーというジャンルで括るのはなんか違う気がする。
    ただじわじわと迫る薄気味悪さは何とも言えず怖い。

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著者プロフィール

昭和6年(1931年)大阪生まれ。旧制神戸一中、三校、京大イタリア文学卒業。経済誌『アトム』記者、ラジオ大阪「いとしこいしの新聞展望」台本書きなどをしながら、1961年〈SFマガジン〉主催の第一回空想科学小説コンテストで「地には平和」が選外努力賞受賞。以後SF作家となり、1973年発表の『日本沈没』は空前のベストセラーとなる。70年万博など幅広く活躍。

「2019年 『小松左京全集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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