卜伝最後の旅 (角川文庫 い 8-16)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041323168

作品紹介・あらすじ

諸国の剣客との数々の真剣試合に勝利をおさめた剣豪塚原卜伝。武田信玄の招きを受けて甲斐の国を訪れたのは七十一歳の老境に達した春だった。多種多彩な人間を取りあげた時代小説。

感想・レビュー・書評

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  • 剣豪塚原卜伝を描いた表題作、シーボルト事件に絡んで密告者となった探検家の間宮林蔵、幕末彰義隊の隊士でありながら西郷隆盛、桐野利秋に惹かれ数奇な運命をたどった山田又蔵などを描いた他に3編の短編。私個人的には最後に登場する「剣客山田又蔵従軍」が興味深い。しかし、池波正太郎作品は軽妙洒脱で濃い内容に驚く。

  • 短編集。悪い事無いけど全体的に退屈。ラストに至るまでが退屈なんが多い気がする。多分、自分が塚原卜伝と左卜全の違いも分からんぐらい歴史に無知やからと思う。 武蔵が後ろから襲ってきて、卜伝が鍋の蓋で受け止めて「未熟者め!」ってのを期待したが信玄とか足利義輝との話やった。気になったので調べてみたら「鍋の蓋」の件は史実でないらしい・・・。あぁ、ドリフのコントは嘘やったんか・・・。 『南部鬼屋敷』が1番好きかな。 『北海の男』で間宮林蔵が持ってる武器欲しいなぁ。

  • 角川らしい『面白ければどうでもいいでしょ』という感じのテーマも特に無い歴史短編集。うん、どれもこれも面白いですよ。

  • 歴史小説の大家、池波正太郎による短編集だ。表題の「卜伝最後の旅」の他、5編の短編が収録されている。戦国時代から幕末・明治初期にかけて生きた男たちの死に様を、それぞれ描いている。枯淡の境地で死を迎える者、現世への未練に憔悴する者、逆に現世に退屈しきって最後まで他人を茶化す洒落者、天下国家の未来を俯瞰して、自分の死をも客観視する者、さまざまな死に様がそれぞれに描かれている。

    http://fionfion.seesaa.net/article/159831861.html

  • 2009/05完讀

    「権臣兩千石」、「北海の男」這兩篇短篇都寫得好棒,尤其「北海の男」寫密告者間宮林蔵和追殺者的故事,是篇讓我眼睛一亮的小品!

  • 剣豪塚原卜伝の晩年の旅を描いた表題作をはじめ、全6作からなる短編集。表題作のみ戦国時代を舞台としているが、そのほかの短編も、間宮林蔵・塩川八右衛門・西郷隆盛・桐野利秋・山田又蔵などが登場。それぞれの短編が、見事なストーリー展開で描かれています。

    2007.6.29読了

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著者プロフィール

大正十二(一九二三)年一月二十五日、東京市浅草区聖天町生まれ。昭和十(一九三五)年、下谷区西町小学校卒業、株式仲買店勤務。昭和十四年より三年ほど証券取引所にあった剣道場へ通い、初段を得る。旋盤機械工を経て昭和十九年、横須賀海兵団入団。敗戦の翌年、東京都職員として下谷区役所の衛生課に勤務。昭和二十三年、長谷川伸門下に入る。昭和二十五年、片岡豊子と結婚。昭和二十六年、戯曲「鈍牛」を発表し上演。新国劇の脚本と演出を担当する一方、小説も執筆。昭和三十年、転勤先の目黒税務事務所で都庁職員を辞し、作家業に専念。昭和三十五年、『錯乱』で直木三十五賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の三大シリーズや『真田太平記』等、数々の小説で人気を博す一方、食や映画、旅に関する著作物も多く上梓した。受賞歴はほか吉川英治文学賞、大谷竹次郎賞、菊池寛賞等。平成二(一九九〇)年五月三日、入院していた東京都千代田区神田和泉町の三井記念病院で死去。小社では同じく単行本未収録のエッセイ集『一升桝の度量』(二〇一一)と初期戯曲集『銀座並木通り』(二〇一三)を刊行している。

「2022年 『人生の滋味 池波正太郎かく語りき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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