- Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041469071
感想・レビュー・書評
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1993/7/7
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好き
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宇野満典は 日本に帰って
元上司にあい、就職先を見つけてもらう。
寿司屋の徳ちゃんもいいが,この元上司もいい感じである。
そして,別れた妻と つきあい始める。
どろどろとしてくる。
そのようなふがいなさを、みずから感じる。
別れた妻は もう一度やり直そうと言う。
母親は 4年の間に 小さくなっていた。
宇野のことを心配するが
ギリシャで 結婚したことを知り
少し,上向きとなる。
再会/蘇生 がテーマ。
運び屋の仕事が 複雑な展開をする。
宮本輝には 珍しい感じがする。よくわからない。
クレオ、義父が 仲良くなり、家族が形成される。
日本で生きていく 確かなものが 宇野の中に
できあがっていく。
ギリシャで 生きていく覚悟が できないのが
残念である。 -
上巻に記載
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080218
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宮本輝さんの作品の中でもあたしの好きな、海外が舞台の作品。
今回の主人公は自分のせいで子供を死なせてしまっていて、背負っているものが重たいからストーリーも暗い。
でもエフィーっていう主人公の奥さんの強さが救い。
彼女は何を信じてこんなに強くいられるんだろう?
怪しげで頼りない旦那なのに、エフィーは旦那をすごーく信じていて揺らぎが無い感じ。
あたしだったら絶対ダメ(T_T)疑心暗鬼でおかしくなっちゃう。
あ、でもちょっと思ったのは、自分を信じているから人も信じられるのかなってこと。 -
今考えると、馬に乗った子供の像の顔の話があまりオチてないなと。