日本探見二泊三日 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041598078

感想・レビュー・書評

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  • 確か宮脇俊三氏は編集部が上げ膳据え膳する旅行は嫌いだったはずなのですが、本作では最初の紀行から大日本交通公社様の御威光に頼り切っています。かなり後期の作品で、「ああ、宮脇さんもそんな"先生"になっちゃったんだなあ…」と少々寂しい思いです。

    全国各地、秘境とは言わないまでもかなりマイナーな観光地を訪ね歩いた紀行。ちょいちょい鉄道話に傾いてはいくものの、淡路島や五島など線路と縁のないチョイスも多く、その意味ではかなり新鮮な印象も与える作品です。遠くに行くばかりが旅ではない。そして有名観光地をハシゴするだけが旅でもない。日本全国津々浦々、探せばこんな風景はまだ幾らでも残っているのでしょうね。

    とは言え刊行はバブルまっただ中、夕張の現状たるや…。一方で世界遺産になった熊野古道や白神山地のような土地もあるわけで、20年近くを経ると色々な歴史が刻まれるものです。

  • この頃ハマっております。
    読むと非常に汽車(今は電車ですが…)旅行に行きたくなります。熊野と北海道と五能線には是非鉄道旅行で行ったみたいです。ハイ。
    面白かったです。

著者プロフィール

宮脇俊三
一九二六年埼玉県生まれ。四五年、東京帝国大学理学部地質学科に入学。五一年、東京大学文学部西洋史学科卒業、中央公論社入社。『中央公論』『婦人公論』編集長などを歴任。七八年、中央公論社を退職、『時刻表2万キロ』で作家デビュー。八五年、『殺意の風景』で第十三回泉鏡花文学賞受賞。九九年、第四十七回菊池寛賞受賞。二〇〇三年、死去。戒名は「鉄道院周遊俊妙居士」。

「2023年 『時刻表昭和史 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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