- Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041612149
作品紹介・あらすじ
高校教師の西尾は、突然退学した生徒を探しにその街にやって来た。教え子は暴力団に川中を殺すための鉄砲玉として雇われていた……激しく、熱い夏! ”ブラディ・ドール”シリーズ第九弾。
感想・レビュー・書評
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シリーズ第九弾。
教師、西尾。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
変わる瞬間がある。
自分だけが確信を持つ瞬間が。
そして、自ずと芯になっていくのだろう。
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衝撃。今回は人が死なない... と思っていたのに。
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先生が主人公?と思って読んでたけど、まあ何とほれぼれするラスト!
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ブラディ-ドール 9
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普通の教師が出てくる物語。それでも彼は最後に男になる。わしが好きなカローラ・レビンが出てきたのは嬉しかったw
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『ブラディ・ドール』シリーズ第9作。
教え子を連れ戻すために東京から来た私立高校教師、西尾が主人公。
教師があんまり教師っぽくないのはやっぱりハードボイルドだから? 説教と地の文には出て来るけど、あまり説教しているイメージがないw
シリーズも残すところあと1冊。 -
暴力どころか、スポーツすらまともにやったことのないぼんぼんの高校教師、西野先生。
この人の今までにない“普通の人”っぷりが新鮮。チューン・アップしたカローラ・レビンを飛ばして、自分が“男”であることを確認し、強い男でありたいと羨望する、社長曰くの“若い愚かさ”。真っ直ぐで真正直で健全なひとなのだと思う。
で、ひさしぶりに社長、本領発揮。良くも悪くも、どうしようもなく、この人はこういう人なんだなあと実感。 -
最高です。
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シリーズ9作目。主役は生徒を探しにN市にやってきた高校教師西尾。なんとなく、毎日を生きていた西尾が川中たちと出会うことで変わっていく。今の時代、私も含めて、「なんとなく」生きている人ばっかりだよね。だからこそブラディ・ドールに登場する人物が輝いて見えるわけで、そういう意味で西尾はすごく読者に近い存在なんだと思う。ラスト、西尾は変わる。で、消えていく。死はやるせないが、彼らの傍で生まれ変わり、鮮烈な印象を残して散った西尾が羨ましくもある。
西尾先生の設定って下村や坂井と同年代なのかな?3人の会話から、普段の下村・坂井・川中の生活が垣間見えるんだけど、それがやけに寂しいというか物悲しくてつらい。いや、微笑ましかったり切なかったり萌えたりする部分も多分にあるんだけど、彼らの心の中に静かに座する錘がそう感じさせるんだろうねえ。はぁ、切ない。 -
ブラディ・ドールシリーズ第9弾。高校教師・西尾。暴力に全く無縁な一介の高校教師が、なんとなく、変わって行く。坂井・下村ファンにもたまらない本作。
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個人的にはブラディドールシリーズの中で一番好きです。
坂井と下村の日常が以外に素朴で微笑んでしまう。
二人の普段のやり取りが垣間見えるのがいい! -
::西尾さんのお話
せんせいの夏休みが終わらない -
ブラディ・ドール ⑨
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西尾「君の左手はすごいな。ひどく重たそうだけど」
下村「俺の気持ちほど、重たくはない」
坂井「こんな気障野郎でね。鼻持ちならなくて、時々蹴っ飛ばしたくなる」
脳みそがクラ・・・ッとなるシーン。かなり好きなシーン☆
N市に来た西尾が、怪我をして一人でいたくなくて、下村と坂井を誘って赤提灯の飲み屋での会話。
好きなんだなぁ・・・実は、このシリーズの中で・・・・一番好きな話になるのかもしれない。
西尾、という存在が好きだ。それに絡む下村と坂井、そして新しく出てくる高岸も好きだ!!
今までで誰よりも、西尾という存在は誰もの心を乱し、鎮め、そして残るもので――もちろん、秋野の心臓も鷲掴みオッケーだ。
アラスジは、高校教師の西尾は夏休み中、突然退学した生徒を探してN市にやってくる。
自分で自覚しているように、とても臆病で暴力の振れない歴史の教師だった。
けれど、この街で起こる出来事に自分を信じ、沈黙し続けるばかりの人生に幕を下ろしたいと願う。
探しに来た教え子が、暴力団の鉄砲玉になって社長を狙おうとしていると知って、
驚きつつもその決意を知ったとき、西尾はすでに臆病ではない――
そんな西尾。お坊ちゃんで、教師の給料はほとんどお小遣いに使える身分で、しかし車が好きで社長に「走り屋」と
呼ばれるほどの腕前。車はカローラレビン☆ ハチロクのレビン!!
荒んだ街の中で、ただ独り信じたことをし通す西尾に、下村さんが手を貸さないはずないじゃないですか!!
一度はよせ、と止めた坂井だって黙ってなんていられない!
社長というより、今度は勢いでキドニーも巻き込み、西尾の力にみんなが引き摺られて行ってしまう。
ここで社長を狙うのは、姿をはっきりと見せてきた政治家大河内だ。
シリーズ最大の敵、普段は相容れない間柄になってしまった社長とキドニーが唯一一緒に憎むべき相手で、
それに西尾も高岸も巻き込まれた形なのだと言える。
平凡な教師だった西尾は、それほど誰もの心を惹き付ける。
何をどうすればいいのか分からず、暴力を受けることにも怯えていたはずなのに、いつのまにか西尾は自分の足で立ち、
その行動に誰も文句は言わせはしない。
最終的に、鉄砲玉として失敗した高岸を助けるため、狙われた社長も助けるため、西尾は高岸とカローラレビンに乗って逃げ続ける。
それを下村と坂井も助けるけれど、西尾はどうしても大事な車を捨てられない。
ギリギリまで乗り続け、最後は山の中へ入り狙われる銃口から高岸を庇って――
――身体の中で、なにかが破れたような気がした。
そう思う西尾は、自分の最後を知る。その最後の視界に、夏の空をバックに下村と坂井、高岸を見る。
下村と坂井は、西尾が高岸を東京に連れて帰れるかどうかの賭けをしていたのだけれど、
「下村」
「ここにいる」
「悪かった、坂井との賭け、負けだな」
「そうだ。お前が高岸を東京に連れ戻さなきゃ、俺は負ける」
「勘弁しろよ、な」
それが最後の会話だった。
西尾の視界は夏の空を見上げて、終える。
で、気付いた・・・・このシリーズ、主人公がその巻で死ぬのはこれが初めてなのだ・・・
そうか、だからこんなに辛いんだ。
西尾が絡む、誰もとの会話が頭に残る。
それほど掻き乱されて、そのまま西尾という存在は心に残り続けてしまったのだ。
そして舞台は、最後の場所へと続く―― -
東京から教え子を捜しにきた教師。ヤクザの鉄砲玉になろうとする教え子の吉川と高崎。
そして相変わらずのメンバー。
先生が後半に連れてかっこ良くなっていくのが読んでいてときめきました。 -
B・Dシリーズ9。一番好きな話かもしれない。なんとなく、が似合う普通の男の話。
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ブロンズの義手で殴ってください(たわけ)
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シリーズ初ってくらい普通の男登場。
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BDシリーズ9