秋に墓標を (下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
2.91
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本棚登録 : 245
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041671245

作品紹介・あらすじ

つかの間の時間を過ごしただけなのに、また、彼女の隠された素性を知ってもなお、どうしようもなく彼女に惹かれる龍。彼女を追って軽井沢、石垣島と、静かなる男の激しい戦いが始まるーー

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の頑なささがやや現実味に欠ける。もっと、人間的に誘惑に負けたり、弱みを見せたりという起伏があったほうが面白みが増すと思うのだが。それがつまり大沢が描くハードボイルドの世界なのか?もう少し、大沢の世界を見てみようと思う。

  • ただ、女への想いを確かめるためだけに闘う男の物語。最後はまさかの展開が待ち受けています。

  • アメリカからの殺し屋が 誰なのか?
    が 実にわかりやすくて
    興味が半減した。

    また、杏奈が どんどん 魅力がなくなっていく。
    つまり、劣化現象が激しすぎる。

    中年のおじさんの 淡い恋も
    カサブランカのような 
    物語となってしまった。

    それにしても、秋月のビジネスが
    諜報活動とは ちょっと無理がありますね。

  • 忽然と姿を消した杏奈。
    どうやら秋月のエージェントと思しき男に連れ去られたらしい。
    彼女の隠された素性を知ってもなお、どうしようもなく杏奈に惹かれる龍は、彼女の行方を辿り始める。
    もう二度と戻るまいと決めた危険な世界に、再び足を踏み出すことを覚悟しながら…。
    復讐でも正義でもない。
    ただ女への激しい追走劇が、いま、始まった―。

  • 殺し屋の正体は読めてしまいました。

  • レビューは上巻に。勝浦あたりと思しき主人公の生活の舞台とせいかつぶり。ハードボイルドなタッチとリアリティのバランス。ストーリーの展開とその速度。何れも私にとってとても好ましい作品です。

  • 大沢作品にしては、静かな感じがしました。
    一人の女性のために・・・辺りは、いつもと作風が異なるような気がしました。

  • 結果的に面白かったが、スラスラ読み始めるのには購入後半年くらいかかった。主人公がある美しい女性に惹かれ、どんどん違う世界に飛び込んでいく話。かなり面白い。

  • 勝浦で「世捨て人」的生活を送る松原龍。親友のケインはNY。内村杏奈との出会い。”成り行き”で暮らすが突然いなくなる。杏奈の意思か、連れ去られたのか。深く知りたいが傷つきたくないためにためらうリュウ。杏奈への思いは強くなり、隠された素性を知っても惹かれ、思いやるリュウ。これだけ自分や今の気持ちを抑えて、先々の杏奈の気持ちや将来を優先できるリュウは素敵。ハードボイルドではあるけど、心やさしい感じ。’08.1.16

  • 昔から好きな作家で読んでいるのですが、最近は枯渇してきた感じです。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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