野性の証明 (角川文庫)

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  • 角川書店
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レビュー : 27
  • Amazon.co.jp ・本 (524ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753613

感想・レビュー・書評

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  • ストーリーの奥深さに魅せられ、一気に最後まで読み進めてしまった。正直内容には支離滅裂な点も多く、正統派のミステリーとしては邪道である感は否めない。しかし、ショッキングな大量殺人の発生から始まり、市民から信頼されるべき警察をも巻き込んだ地方名士による市政の私物化、そして衝撃的かつダイナミックな結末に至るまでの過程が強烈なインパクトを読者に投げかける。奥深いミステリーの世界に心行くまで耽溺したいのであれば、文句なしに最適な一冊である。

  • 読みやすい。
    男臭い。
    救われない。
    長い。

  • 「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」

    これは映画でだけの台詞だったのだね。原作にはなかった。という
    訳で、「映画は観たけど原作は読んでなかった」シリーズで久し振り
    に小説である。

    東北の寒村で起きた村民虐殺事件。唯一生き残った少女・頼子は目の
    前で両親が惨殺されたショックで記憶を失った。

    その頼子を養女とし、彼女を伴って福島県羽代市で保険の外交員として
    生活する味沢だったが、地元の有力者・大場遺族が警察までをも牛耳る
    街で新たな事件に遭遇する。

    味沢の過去、東北の事件で味沢を有力容疑者として追う刑事、唯一頼子
    が覚えている「青い服の男の人」、大場一族が次々と味沢に仕掛ける
    罠が複雑に絡み合う。

    映画で味沢を演じたのは高倉健でかなりストイックな印象だったが、
    原作では味沢の内面が描き込まれていた。味沢の過去についても
    原作では後半にならないと明らかにならない。

    映画のストーリーが頭にあったので、「あれ、こんな話だったけ」
    と感じる部分も多々あったが、原作は原作で面白くぐんぐんと
    引き込まれた。

    映画のラストは味沢と自衛隊のドンパチとなってる。原作でも味沢の
    大立ち回りはあるがそこまで派手ではなく、「あ、これで終わり?」
    と些かあっけなかったが、読後には越なさが残る。

    やっぱり上手いな、森村誠一は。さぁ、原作とは別物として、もう一度、
    映画を観よう。

  • ええと、これはもしや森村名人の若気の至りというヤツですか? 
    面白かったですし、若さゆえの勢いはすがすがしいですが、破綻箇所が数々見受けられるような……ミステリとして読まなければ許容されるのだろーか。
    デビュー作の『高層の死角』とかの方が緻密だったよーな。

  • 【No.128】読了。

  • 2013年8月24日読了。人里離れた寒村で発生した村民の大量殺人事件。唯一の生き残りである少女を引き取った男・味沢。地方を牛耳る一族との暗部に近づいていく中、岩手県警の粘りの捜査は続く・・・。「証明シリーズ」の2作目のサスペンス作品、私ははじめて読んだ。映画もヒットしたらしい。オープニングは最近起きた事件を思い起こさせられるが、物語の本筋には実はあまり関係がなかったという驚きのオチ。「寒村に潜む謎の病原体」「戦う保険屋」などの設定は後の作品にも大きな影響を与えたのだろうか?全体のストーリーとしてはまとまりがなく作者の興味が向くままに突っ走っている印象だが、それが漂う「熱気」のようなものになって現れている気もする。この頃の日本って、若い女性が夜に一人ではとても歩けないような殺伐とした時代だったのだな。

  • そりゃ無いよな結末。編集者が「でもなんか欲しいっすねえ」とでも言ったかのような、本当にとってつけた感じ。いいのかそれで?

  • 古本屋で購入したもののずいぶん放置していてようやく読みました。なんとなく後味が悪い…です。

    とりあえず警察が悪い。そして北野さんもなんだかもっとこう、ねえ…。被害が出る前に何とかならないのか?といらいらしながら読みました。結局味沢さんの人生ってなんだったんだろう?
    まあ簡単に解決できる問題ではなさそうですがそれにしても…もっとこう…ねえ…

  • 羽代市を支配する大場一族。
    その権威を守るためなら、殺しだってやっちゃうし、それを揉み消すことだって難しくない・・・って、怖すぎだろ~!

    ホントにこんなことってあるのかな?
    昔はあった?
    時代に関わらず、ココまではないにしても癒着とかは普通にあるんだろうけど。
    性犯罪にも泣き寝入りとかありえない・・・!

    圧倒的な権力に立ち向かう保険屋・味沢。
    それに、岩手のある山村で起こった大量虐殺事件の真相が絡まって、事態は混沌へ・・・。

    この終わり方はスゴイ!
    普通だったらこうなるだろうって展開にまったくなってないし、正直そっちに行くか!みたいな感想。
    他の「証明」シリーズも読んでみたくなりました。

  • 最後それでいいの?悔しいというか腑に落ちないというか・・・

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著者プロフィール

一九三三年、埼玉県熊谷市に生まれる。五八年、青山学院大学英米文学科卒業。ホテル・ニューオータニに勤務し、六七年退社。六九年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、七三年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞、七六年『人間の証明』で角川小説賞、二〇〇三年に日本ミステリー文学大賞、〇八年『小説道場』で加藤郁乎賞、一一年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『運命の花びら』『棟居刑事のガラスの密室』『棟居刑事の黙示録』『戦友たちの祭典』など多数。公式ホームページのアドレスは、http://www.morimuraseiichi.com/

「2018年 『棟居刑事の追跡 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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