純愛小説 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.21
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本棚登録 : 195
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041959060

感想・レビュー・書評

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  • 篠田さんの語り口は、純愛も軽くホラーになってしまう(笑)

    しかし、読み安さや表現力は流石で、あっという間に読み終わってしまった(*^_^*)

  • ミステリー要素のある大人の恋と愛の話。65歳の覚悟を決めた老いらくの恋の話「鞍馬」、息子とその恋人への複雑な気持ちを持て余す父親の心情「知恵熱」が印象深い
    蜂蜜色の女神の遮光式土偶には笑ってしまったが不思議で官能的な話

  • 4つの大人の恋愛。
    どの話も『純愛』?という感じの話 女の中にある暗い感情がひしひしと伝わる。
    『蜂蜜色の女神』は美しい妻がいながら一回り年上の女に溺れていく和臣。とても不思議な話だった。結局希恵はどんな容姿だったのか?

  • 篠田節子さんの弥勒を読んで、あまりの想像力と文章力の素晴らしさに、他の作品も読んでみようと思って選んだこの一冊。
    4つのお話が入っています。
    弥勒ほどのインパクトは無いものの、おばあさんが家を売ってなにもかも失ってしまう話はちょっと印象的だったなぁ。
    どの話にも性的な描写がちょっと多い気がした。
    最後の47才の女性にのめり込む話も印象的。
    うーん、もう一冊読むか!

    と思ってみたら、
    秘密。―私と私のあいだの十二話で短編を読んでるんだよね。
    記憶ないわ。

  • 表題作の通り、恋愛をメインにしているものの、恋愛ものを読んでいるような感じじゃなかったのは、主人公が当事者ではなく、傍観者だからかな?
    息子の初めての恋愛に振り回される両親が面白い『知恵熱』なんかはほのぼのとしているけれど、母親の介護や家族のために女性としての一生を終えてしまったかのような静子の老いてからの恋を扱った『鞍馬』や、妻も子供も大事だと思いながら年上のさして魅力ある女性とも思えない人と不倫をしてしまう『蜂蜜色の女神』なんかは、これはホラーか?と思うくらいだった。
    恋愛をこんな変化球で書けるなんて、凄いとは思いましたが、好きかどうかというと微妙なところでした。

  • タイトルに惹かれて、どんな純愛なんだろう。。。と思い、
    読み進めましたが、純愛??

    けど、誰の視点を中心に置くかで、
    『その人』にとっては『純愛』になるのかも。。。とか考えました。

    読後感は なんとも言えん気持ちになりました。

  • 読み終えてみると、なんとも皮肉めいた(誰に対して?笑)タイトル。

    「鞍馬」が怖かった。
    下手なホラーよりも。

  • 純愛じゃない小説の短編集。
    うん、読んでて軽くだけど、気持ち悪いというかブルーになれるいい小説です。

  • この方の小説を読むのは初めてかもしれません。
    ほうほう、ずっしりと重い小説をお書きになるのですね。
    嫌いじゃない。
    他の作品も読んでみなくては。

  • 2011.7.15

著者プロフィール

篠田節子 (しのだ・せつこ)
1955年東京都生まれ。90年『絹の変容』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。97年『ゴサインタン‐神の座‐』で山本周五郎賞、『女たちのジハード』で直木賞、2009年『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞、11年『スターバト・マーテル』で芸術選奨文部科学大臣賞、15年『インドクリスタル』で中央公論文芸賞、19年『鏡の背面』で吉川英治文学賞を受賞。ほかの著書に『夏の災厄』『弥勒』『田舎のポルシェ』『失われた岬』、エッセイ『介護のうしろから「がん」が来た!』など多数。20年紫綬褒章受章。

「2022年 『セカンドチャンス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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