冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 7735
レビュー : 864
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043599011

作品紹介・あらすじ

あのとき交わした、たわいもない約束。10年たった今、君はまだ覚えているだろうか。やりがいのある仕事と大切な人。今の僕はそれなりに幸せに生きているつもりだった。だけど、どうしても忘れられない人、あおいが、心の奥に眠っている。あの日、彼女は、僕の腕の中から永遠に失われてしまったはずなのに-。切ない愛の軌跡を男性の視点から描く、青の物語。

感想・レビュー・書評

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  • こちらは男目線の物語

    やはり同性であるからか、
    感情移入しやすい。

    男は名前をつけて保存
    女は上書き保存

    だから男は過去の恋愛を思い出しは浸り、引きずり、未練に溺れる。そういうもんなんですかね。

    そしてこちらはRosso(赤)より
    気持ちのいい、希望の見いだせる結末でした。


    男性と女性とで
    それぞれ青と赤、どっちが良かったかとか
    どっちがどうのこうのとワイン飲みながら議論したいと思いました。以上!

  • Rosso→Bluの順で読んで正解だったかも。
    Rossoが「静」なら、Bluは「動」、とどこかで読んだことがあるような気がするけど、まさにそんな感じ。冷静のあおいと、情熱の順正。
    この小説の良さはイタリアが舞台というところにあると思うので、頭の中でイタリアで見た光景を思い出しながら読むことができてよかった。

  • 再読。
    若い頃読んだときに、江國香織のRossoよりもこちらのBluの方が印象が良かった記憶がありました。
    今回約20年ぶりに再読してみて、なるほどと再確認。
    赤→青の順番も良かったのか、綺麗に物語を補完できたし、気持ちよく物語を終えることができました。
    未来は決して最高のハッピーエンドではないかもしれないけれど、一歩踏み出した順正が何かを掴むことを祈ってやみません。
    彼の行動力が、あおいを救ってくれますように。
    この似た者同士は、一緒にいた方がいい。
    因みにフィレンツェが舞台だったのはこちらでした。

  • 江國さんの赤本があるからこの本も良いって感じかな。
    映画はチープ感がありましたが、本はおススメです。
    ミラノやフィレンツェは本で読むだけでなく実際に行ってもいいところです。

  • 江國さんの方を読んだのでこちらも読了しました。
    修復工房で起こる一連の事件、芽実との関係、そして思い起こされるあおいとの思い出が淡々とした描写で描かれます。けれど順正の静かな語り口の下から、あおいへの情熱的な感情をひしひしと感じられます。Rossoを読んだとき、あおいと順正は血の繋がった肉親の情のようにも感じましたが、順正の家族へ抱く孤独の描写を見ていると順正もまたあおいに肉親と同等の感情(執着?)を抱いていたのかなと思います。

  • 青と赤でひとつの作品だなと思った。両方読むと二人の心情がよくわかり、深い恋愛小説だった。赤は江國さんの小説よく読んでたのでかなり昔に読んでた。その後映画見て青も読むことに。ヨーロッパのアートが好きなので、個人的には青の方が好みだった。フィレンツェには随分昔に行ったので、小説読みながら情景が浮かんだ。本当、エンヤの音楽が赤と青に合っている。

  • あまり内容に言及してなくていけないんですが、順正のやっている絵の修復というのは、とても重要な意味を持っているのだと改めて思いました。特に美術館とかに行くとそう感じます。

  • 原作、映画ともに大好きな作品♡
    フィレンツェにも行きました

  • ネタバレがある・・・

    順正の気持ちがとてもよく書かれていて本当に良い。昔の恋人とその恋愛を忘れたいけど忘れられない、新しい恋をしても忘れられずに今の恋人を傷つけてしまう。

    8年の歳月は予想以上に大きく、再会の3日では埋めきれず、そしてあおいはそれまでとても幸せな日々を過ごしてた、というのが切なすぎる。

    順正の先生であるジョバンナの真意というか、気持ちなどをもっと知りたかった気もする。なぜそんなに順正に嫉妬したり、作品を壊したり、最後は自殺に至るまで、なぜそこまで追い込まれたのか。

    最後はのシーンの後はどうなるんだろうか。ROSSOを読んだり映画を見たら分かるのか。ROSSOを読んで映画を見てから他の人のレビューを読んでみたいと思う。

    多分初めて辻仁成の小説を読んだと思うけど、とても読みやすいし。他にどういう話を書いているのか全然知らないけど、他も読んでみたいかも。でもどうやって江國香織と二人で書いたんだろう。この小説自体は、昔付き合っていた人が一番好きな小説と言っていたので読んでみたけどよかった。

  • 青の方が好きです。

    辻仁成の、冷静なんだけどその奥にある熱さを感じられる文章が好きで、物語にぐっと入り込めた。
    過去の苦さと今の悩みと葛藤が、イタリアの美しい情景を背景に描かれていて、その映像が頭にスッと浮かんだ。
    読みながら、ちゃんと脳裏にイタリアでの暮らしが具体的に想起されるからすごい。
    匂いや空気の霞具合、雑踏…文字を通して自分がイタリアにいるかのように感じた。
    そして、2人の濃密な10年間を凝縮して体感できた気がする。

    もう一度読み返したいなぁと思える名作。

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著者プロフィール

辻 仁成(つじ ひとなり/つじ じんせい)
1959年生まれ、東京都出身。ミュージシャン、映画監督、小説家。1985年にロックバンドの「ECHOES(エコーズ)」ボーカリストとして活躍。2003年に渡仏し、拠点をフランスに置いて創作活動を続けている。
1989年『ピアニシモ』で第13回すばる文学賞を受賞し作家デビュー。1997年『海峡の光』で第116回芥川賞を受賞。1999年、『白仏』のフランス語翻訳版で、フランス五大文学賞の一つフェミナ賞の外国小説賞を日本人として初めて受賞。
ほかの代表作として、映画化された『冷静と情熱のあいだ Blu』『サヨナライツカ』をはじめ、『右岸』『ダリア』『父 Mon Pere』など。

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