いらっしゃいませ (角川文庫 な 38-4)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 213
感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043604043

感想・レビュー・書評

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  • 自叙伝かと思うくらい現実味溢れる。
    普通の人の変な部分がおもしろい。

  • 【本の内容】
    楽しいかどうかなんて重要じゃない。

    会社で働く女の子にとって必要なのは、つまらないことも我慢できること、そして、その我慢のなかでも何かを忘れないことではないか―。

    短大の英語科を卒業後、出版社の受付に配属されたみのり。

    初めての経験で戸惑うことばかりの毎日を過ごしながらも、持ち前の正義感でみのりは社内に新風をもたらしていく。

    初心で胸を膨らませた新入社員と、初心を忘れたかつての新入社員へ贈る、初めての受付嬢小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    会社のことについて、というか懸命に仕事をする人間について書かれた小説はおもしろい。

    恋愛に夢中になるのは簡単な気がするが、仕事に夢中になるのはほんとに難しいからだ。

    著者である夏石さん自身がモデルの小説だという。

    出版社に受付嬢がいるということ自体も驚きだったし(本の雑誌社にはないポストでしょうけれども)、他の企業であればもっと華やかなイメージがある受付もそこではいちばん地味なくらいに感じられるのもおもしろかった。

    しかし、いくらなんでも就職活動うまくいき過ぎでは。

    現在就活中のみなさんからはちょっと反感買うかも。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • あれこれ好みな本 あとすごく読みやすい

  • 今年から就職、ということで、いろいろお薦めを辿って読んでみました^^
    働くって、こういうことなんだろうな、と感じた本です

  • 出版社の受付に配属された、新人さんのお話。
    これ、面白いですよ。
    とてもリアルな女の目線。
    会社という組織とか、女が働くこととかについて、誰もがぼんやりと感じていることを、
    淡々とした文章のなかで、とても端的に表現している。
    主人公みのりみたいな後輩がいたら、怖いな。

  • これまた友だちにすすめられて。
    この本は、出版社の受付に配属された
    短大卒の女の子の話なのですが、
    『バイブを買いに』「新解さん」シリーズの著者、
    夏石鈴子さんは、元・文藝春秋の社員。
    ついつい、文春を想像しながら読んでしまいます。
    自分が新入社員の頃は、どんなだっただろう。

  • 何かに紹介されていたから見ただけ。

    はじめは、退屈だなぁと感じていたけど、

    主人公の考えとか、会社の日常とか、「ふつう」をさらっと書いていて、

    読み終わった後は、面白かった。

    表現がやわらかいから、「ふーん」って感じだけど、

    鋭いことを指摘してたりする。

  • 新入社員たちよ初心を忘れる前に今すぐ読みたまえ!と声を大にしてお勧めしたい作品。新入社員としてドキッとしてしまう、なかなか厳しい言葉も出てきます。自分で決めた会社に入った今、改めて考える自分の人生、社内の人間関係のしがらみや些細な慣習、疑問、不安、我慢、そして希望。誰もが同じような気持ちを抱きながらやがて「ただの社員」になっていくんだろうけど、その中で初心だけは忘れないで頑張ろうと思える。
    ちなみに、舞台の出版社はもしや○M?

  • OLの現状満足できない話かと思いきや、「会社員をキチンとする
    」話でした。最近私も目指していた34歳って・・・・ってイメージのギャップにイライラしたり、
    自分の会社のレベルの低さに腹を立てては、上司にこぼしています。
    まず、目の前の仕事をきちんとする。これが出来てから、自分の居場所はここではない、と旅立っていこう。あらためてこの本を読んで、心に決めました。

  • 面白かったけど、話が短かったのが残念。
    その後が読みたい!

著者プロフィール

1963年生まれ。著書は『バイブを買いに』、『いらっしゃいませ』、『新解さんの読み方』、『新解さんリターンズ』、『今日もやっぱり処女でした』(日本図書館協会選定図書)、『きのうと同じに見えるけど』などがある。

「2010年 『愛情日誌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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