- Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043636013
感想・レビュー・書評
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響一は左目だけ色弱という障害を持つ。特異体質の彼がアフリカのジャングルの極彩色と驚異体験を経て神の存在を知る。2部では成長した響一がハリウッドの映画製作現場にて彼が見た神を映像で具現化することに成功するのだった。久しぶりに面白い小説を読んだ気がした。小説はフクションなのだからこのくらい突き抜けていても良いのである。
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~2010年以前読了。とにかく、色彩。いろ、いろ、いろの洪水。言語でここまで色彩を豊かに表せるのかと圧倒された。ストーリーは覚えてない。再読したい度:10中6。2巡目くらい。
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最後よくわからなかったけど、途中がとても面白かったからいいと思います。
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古川日出男のデビュー作。
何と言ってもこの人は文体です。力強く、短く、鋭い直線的な文章。それを無数に重ね合わせながら、物語を作って行く。読み始めると集中するのだが、あまりの密度に長時間それを維持することが難しい。だから一気読みという訳には行かない。結構苦戦しながらの読了。
前半はアフリカを、後半はアメリカを舞台にする2部構成のストーリー。面白いのは前半。この人らしい力強さに溢れ、登場人物も個性が光る。土着性が強いせいか。思いっきり話が変わる後半は、どこか散漫な感じがして、少々流し読みのようにして読了。
なかなか連続して読む気にはならないけれど、どのジャンルにも収めようもないこの人の作品には、今後も注目して行きます。 -
まいった。やっぱりこの作者、どうかしてる。なんでこんなものが書けるんだ。なによりアフリカの描写がすごすぎる。どんな方法で、どれだけ取材すればここまでの描写ができるのか。しかも、ただのドキュメンタリーじゃないわけだし。響一たちのその後が読みたい。