私という運命について (角川文庫 し 32-4)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043720040

感想・レビュー・書評

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  • 中盤、好きな箇所はいくつかあったけど、最後の「愛する人の声」は主人公と康の説教くさいところや長い会話に嫌気がさした。
    個人的に、好感持てる登場人物があまりいない…好きなのは郷美くらい。

    この手の、人の人生をテーマにした作品は、主要人物に共感できないと読んでてしんどい。私は。
    だから、読みきるのが精一杯、だった作品。

  • 確か小学生か中学生、2008年出版とあるので恐らく小学生の頃に手に取った小説。
    何も理解できない若造だったもので、とにかく読了に時間を費やし、本を閉じてからも何が言いたかったのかよく理解できなかった覚えがある。

    主人公の一生をなぞらえて物語は進んでいく、はず。
    当時十何年前の記憶を辿ると、主人公の感情の描写があまり多く見受けられず、だからこそ没頭、共感しにくかったし、展開の多さに圧倒したなあ。

    前より少しは大人になった現在の私が読んだら、また違う感想を持つのだろうな。
    本棚の奥底にあるかもしれない、はたまた既に売ってしまったかもしれない。

    記録として、ここに残しておく。

  • 長い。長すぎる。
    読んでも読んでも終わらない。
    素敵なセリフや言葉がたくさん散りばめられた作品なのにとにかく長い。


    主人公が元々過去を振り返りうだうだ言ってる所が多く、
    康と結婚する辺りでもう飽き飽き。
    そこからはもう中身が見えていて斜め読み。

    女の人生をなんだと思ってるんだ?感が否めない…

    酷評すぎて申し訳ない。

  • なんだか、こわい。
    後半は狂気を感じる。
    自分と考え方が違いすぎるからかもしれないけど、こんなに依存できる人生ってすごい。

  • 男女雇用機会均等法が施行され女性総合職一期生としてメーカーで働く主人公。
    恋人からのプロポーズを断り、そのもと恋人が後輩と結婚することになり、福岡に転勤となり、そこで新たな恋人ができるがある出来事で別れてしまう。
    そして東京にもどり弟の結婚が決まるがその後義妹が病死、そして元恋人と再開し結婚、妊娠もするが幸せはまたもや手をすり抜ける。
    女性の一生、人生とは何かと問う。

    とりあえず、病人や死人が多い。それだけでげんなり。
    円満に終わらせないことで作者の言いたかったことって何なのか?それってありふれていることなのではないか?改めて本で読むことでもないのでは?という感じ。

  • 2016.02.28

    久しぶりに小説を読みました。

    主人公冬木亜紀が結婚して子供を産む、29歳から40歳までの人生が4編にわたって紡がれるすごくキレイなストーリーでしたが、??な部分もあり…。うまく言えない違和感あり。

    タイトルどおり、登場人物たちの『運命』がテーマなのですが、どうも宗教チックというかなんというか…そのあたりのところが登場人物から語られるとき、やたらと長ったらしい説明や持論があり、ちょっと辟易。
    登場人物死にすぎ、トラブルありすぎだし、最後もご都合主義だなーという読後感でした。

  • なぜか途中まで作者を女性だと思い込んでいて、それまで読んでて感じていた違和感が、男性作家だと気づいてやっとなるほど、と思えるようになりました。
    というのもあまりにもヒロインがのっぺらぼうすぎてなかなか感情移入しにくい。美人でエリートで、料理もできて、人望もあって…という完璧すぎる人となりは分かるのだけれど、彼女自身の視点で語られるストーリーなのにどうも傍観者じみているというか、「神の目」というか。当事者感が薄すぎて、どうしてもヒロインの顔をイメージすることができなかった。そんなヒロインの淡々とした話がそれでも気になるのは、ストーリー上重要な意味を持つ1通目、2通目の手紙の秀逸さ。
    これらの手紙がヒロインをどう変えていくのかが気になって仕方なかった。
    この2通の手紙の書き手には血が通っていると思うし、顔も体型もどんな服を着ているかまで目に浮かぶ。なのに後半のドラマティックな展開の中でもやはり私にはヒロインの顔は無いままでした。
    この血の通わなさは、作者の好みの女性像なのでしょうか?ヒロインの顔をイメージできる人にとっては、とてつもなくおもしろい小説かもしれないと思うと、ちょっと悔しい気もします。

  • ときどき直後の話を匂わす部分があってもどかしかったり、何かあったのを読み飛ばしたのかと勘違いして前のページを探してしまったり、イライラするところがあった。
    そして最後はああなってほしくなかった。
    いろいろ考えさせられるが、だんだん偶然が起こりすぎで現実的ではない。

  • 全部読めなかったよぉ(+o+)

  • 1人の女性の29歳から40歳までの人生を描く。恋愛・結婚・出産・死、そして運命とは。ダヴィンチのプラチナ本。良くも悪くも、全体的にどんよりした小説。主人公の周りで人が死に過ぎるので、読む気をなくしてしまいます。

著者プロフィール

1958年、福岡県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。文藝春秋に勤務していた2000年、『一瞬の光』を刊行。各紙誌で絶賛され、鮮烈なデビューを飾る。09年『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け』で山本周五郎賞を、翌10年には『ほかならぬ人へ』で直木賞を受賞。巧みなストーリーテリングと生きる意味を真摯に問いかける思索的な作風で、現代日本文学シーンにおいて唯一無二の存在感を放っている。『不自由な心』『すぐそばの彼方』『私という運命について』など著作多数。

「2023年 『松雪先生は空を飛んだ 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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