バッテリー (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721016

感想・レビュー・書評

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  • ずっと前から気になっていた本。
    いつか息子に読ませたいだろうなと
    その前に自分が読んでおかなきゃなと
    読んでみた。

    児童文学という扱いになるのだろうし
    平易で読みやすく
    主人公の一人称視点ではなく
    三人称視点でそれぞれの登場人物の心情まで描かれているから
    私には逆に読みにくいけど
    小中学生にはきっと読みやすいんだろうなと思った。

    小学校卒業後の春休みという、
    たったそれだけの期間の物語。

    今後の話も読みたくてたまらなくなる。

    ときどき目頭が熱く、胸がつまる。

    いいなぁ青春だなぁ。

    親には一番に自分のこと分かってほしいよなぁ
    くどくど言われてうっとおしいよなぁ
    弟に辛く当たってしまって自己嫌悪するよなぁ

    共感できるとともに、
    ここまで無愛想なのはなぁ、
    と思ってしまうが、
    でもそれが思春期の難しさだもんな。

    ポケベル捨てるところとか
    もったいなくて許せないけど

    でもやっぱりいい作品だなぁ
    息子に読ませたいなぁと思う。

    それはまだまだ先のことなので
    自分の楽しみとして続編を読ませてもらおう。

  • この作品は児童書の域を超えていると思います。
    子どもも大人も読んでいて共感できる所が必ずあります!
    中学生ぐらいの方だと巧や豪の気持ちがとても分かると思います。大人の方だと子ども時代の懐かしさやふっと笑える所があると思います(*^^*)
    シリーズ文庫なのでバッテリー2も楽しみです!

  • 中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、ストイックなまでにセルフトレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。
    続き物の物語の導入部。どこまで描かれているのかも知らずにスタート。全く児童書とは思えない一冊だった。
    生意気な巧がどう成長していくのかがとっても楽しみ。随所に見られる中学生らしい生意気な言動のところも良かった。
    中学入学前に相棒になるであろう豪との出会いが描かれており、次巻は中学入学かな?

  • 前から気になっていたバッテリー。
    そしてあさのあつこ。
    期待以上の本でした。
    児童書とかそういうくくりにいれられない。
    巧と豪の最初の5球。ぞくぞくしました。面白くてにやついた。
    そして青波がかわいい。

    本当にいい本。

    何となく手に取れなかった本。
    大好きな人からいただいた本。
    心に残る本の一冊になりました。

    • 9nanokaさん
      難しい年頃の男の子、komoroさんのお家にもおられますね(^^)
      なんでそこでそんな言葉選んじゃったんだろうって気持ちになるシーンが結構...
      難しい年頃の男の子、komoroさんのお家にもおられますね(^^)
      なんでそこでそんな言葉選んじゃったんだろうって気持ちになるシーンが結構ありますよね。巧は特に不器用なタイプかもしれませんが。
      青波はとても可愛いですよね(^^)
      選ぶときにぱらぱら見ていたらとても懐かしく、自分のも買っちゃいました笑。
      2014/12/29
  • 野球小説っていったらこれですな

  • 非常におもしろかった。

    ひたむきで一途に野球に向き合う少年。
    小学生離れした速球を投げる彼は、ピッチャーとしての才能に溢れる一方で、まわりに馴染むことを知らない。

    チームメイトとの友情を育みながら、人間として少しずつ成長していく、というようなよくあるスポーツ小説ではない。

    自分しか信じられない少年は、最後まで人に合わせることに不器用で、それでも何かが少しずつ変わっていき、そんなもっとずっと泥臭いような、清々しいような。

    大きく広がる将来に、純粋に胸をときめかせていた頃の感覚を思い出させてくれた。

  • 感想「青春だなぁ」。
    大好きな野球にまっすぐで、キラキラしてて。
    なんかね・・・青春だった。笑

    才能があり、自信家のピッチャー、巧。
    自分の才能を信じるあまり、他人に頼るとか、他人とうまく関係を作るとか、そういうことに関しては本当に不器用。
    特にまわりには興味がなく、周りの人間も自分には興味を持ってくれないと感じている。
    理解してくれない。
    孤独。
    でも自分には野球がある。
    そんな思いで生きてきた巧。
    小学校卒業とともに転校。
    その転校でできた友人たちとの日常でちょっとずつほぐれていく巧のトゲトゲの性格。
    悩みながらも、自分を持って前に進もうとする姿が好感持てる、素敵な作品。

  • 自分の中の少年像の根底はいつまで経っても原田巧に尽きる 冴えた雰囲気を纏い孤高なのに人を惹きつけてやまない存在

  • そうだ、子供ってこんなこと考えてるんだと気付かされる
    まだ小6、でもしっかり自分をもっている大きくなっている
    母である私としては巧と豪の母の気持ちも痛いほどわかる、、
    成長しているこどもたちの気持ちもよくわかる、、
    しかし豪くんいい子よねー、かっこいい
    続き読みたいなぁ

  • 多感な十代の心情を上手く描いた力作。

  • 18年前に読んだ本を再び読む。

  • 自分の気持ちを上手くコントロールできずに、ジレンマを抱える主人公の心の内面が繊細に描写されていて、思春期の子どもの心情がよく伝わってくる。大人もまた、こういった未熟さを抱えていることがあるように思う。それは自分自身にもあり、自分の未熟な部分を感じられた作品だった。

  • 懐かしいなぁ
    一気に読んだ

  • 有名過ぎて読んだことのなかった本、やっと読めた。

    野球が好きなのでそれだけでも楽しいけど、青波の無邪気な言葉もかわいい。そして、だんだん強くなろうとしているところ、主人公の巧と共に、今後の展開に期待!

  • 図書館に入れたときから気になってた本を読んだ。全6巻。3巻まで借りて、すぐ残りの巻も借りた。面白い。けど、3巻から主人公2人(特に豪)が辛そうすぎて読むのが辛い。読む漫画風で、私的には児童書というよりはライトノベルに近い気がした。あと、岡山弁が可愛い。「じゃ」と「けん」が特に可愛い。

  • 中学校1年生の頃に読んだ思い出の本です

  • 野球ものというよりは、野球部に関わる人々の群像劇。物語ってだいたいそうかもしれないけど。
    主人公の抑えきれないイライラが(境遇は全く違うものの)過去の自分とそっくりでおかしいやら懐かしいやら。

  • 長いこと名前は知ってた本ですが、野球が主題の話っていまいち興味が湧きにくく、今まで手付かず。

    巧くんの屈折度にイライラしつつ、でも結構そんなものかもとも思ったり。自分の思いを言葉にするのってほんと、大変だから。しゃべっているうちに言いたかったことと違う方に向かっちゃうことってよくあるし。あぁ、って思うんだけどね。

    さて2巻へ。

  • 野球の事は、ちっともわからない私でも、ついつい夢中になって読んでしまう。登場人物の気持ちにそって読み進める事が出来る、すごい本だと思います。

  • 野球好きな私が、高校時代に出会い夢中になった本。読んだあとの熱を抑えきれず、書き綴った読書感想文で、なんと賞まで取ってしまった。

    孤高のピッチャー・巧と、誠実なキャッチャー・豪。人間は、こんなにも欲をむき出しにして何かを望むものなのか、と。その本能を揺さぶるほどの想いに、私は心を鷲づかみにされたようだった。
    元々キャッチャーというポジションが好きな私だけれど、憧れるのは巧が放つ自我。大人になる中で、それはきっと鳴りを潜めていくのだろう。豪のように、人を赦す強さがなければ、あまりにも生き辛いだろうと思う。
    でも同時に、巧にしかないものもなくさないでほしいと、豪が焦がれ続けた巧のままでいてほしいと、そんなふうにも思った。

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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