オリフィス (角川ホラー文庫 99-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (479ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043728022

感想・レビュー・書評

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  • 隠れた名作!

  • 確かにホラーです。
    読み進むし、それなりにいいのですが、もっと心理的に怖いの、ないかな〜?

  • 不思議なバーに迷い込んだことから始まるとある刑事の悲劇。

    思ったよりも面白かった!!でもなんでホラー小説って刑事が主役の話多いんだろう・・・

  • 刑事の主人公が、怪しげな店で死にぞこないの悪人の人生の砂時計を割る。ところがそれは別人の砂時計で。ねじれていく運命。家族を守れるか。ありえない設定なのに刑事物のリアルさが妙にマッチして面白い。長いけど飽きずに読めます。

  •  刑事の北岡宣彰は妊婦を狙ったひったくり犯を追い詰めていたせいで、母親の死に目に会うことができなかった。犯罪者がしぶとく生き残るというのに、何の罪もない母親があっさり亡くなってしまうという人生の不条理に鬱々としていた北岡は飲み歩いた末、一軒のバーにたどりついた。中にいたのは髪の長い、頬に傷跡のあるママ。そしてママに案内されたバーの地下室で、北岡は無数の砂時計を見ることになる。そしてその砂時計にはそれぞれ、名前が書かれていた。これはひょっとして、人の寿命を表しているのか・・・?

     ”オリフィス”とは、砂時計の細くなった部分、時の砂が通り抜けてゆく穴のこと。北岡がうっかり、ひったくり犯の砂時計に手を伸ばして滑らせてヒビを入れてしまったことから始まるこの話。設定にはすごく魅かれる。が、後々北岡はある人物に恨まれて、その人物がそそのかした相手に家族共々狙われることになるのだが、そこまで恨まれる理由にまず納得がいかない。あと、そそのかされた人物もなぜその程度で言いなりになるのかと。このママが特にオチもなく、思わせぶりなまんまで終わってしまったのも消化不良かなぁ。

  • 「オリフィス」とは、砂時計の上下を繋ぐ間隙のこと。そしてここに登場するのは、人の命をつかさどる砂時計。ともなればなんとなくよくある話、話の筋も読めるか……いやいや、そう一筋縄ではいかないぞ。
    なかなかにスリリングで、するすると読める一作。連続殺人鬼の正体とその理由もさながら、砂時計の真実にはなんともやられたなあ、と。バー「オリフィス」の雰囲気も素敵。そしてこのラストはやはり好きなパターンだなあ(笑)。
    バー「オリフィス」。見つけたらぜひ一度立ち寄ってみたいですねえ。……でも下手な手出しはしない方がいいな。

  • オリフィス…砂時計の細くなったところ。未来と過去の間隙。『人生の残量を示す砂時計』というモチーフはありがちですが、このタイトルにセンスを感じます。

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