- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043753048
作品紹介・あらすじ
フォルクローレ・デュオを組む、とてつもなく食えない僕ら。ある冬の日、病院での仕事の依頼が入る。そこには特別な観客が待っていた。ふと訪れる日常の一瞬の奇跡が、世界をやさしく包みこむ、十の物語。
感想・レビュー・書評
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「西風の日」
爽快。後半の展開にテンションが上がった。
「心霊写真」
誰しもが抱いたことのある感情なんではなかろうか。
比較じゃない。自分自身を見つめるということ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編集。中学か高校のときに読んでいたら多分、すごく良かった、って書きそうな本だなと思った。実際、そのころはこの人の『できればむかつかずに生きたい』を何度も何度も読んだのだし、線とか引いたりして。今は…そんなにのめりこむほどではなかった。でも、時々こういう話は(私に)必要だ、と思う。人は離れていても不意に繋がることが出来ると思える話。不意に悲しいことも嬉しいことも思い出しながら、そうやっていつの間にか自分のものにしてしまった重いもの(老い、戦争、自殺)をやり過ごしながら生きていけば良いんだって思える話。…好きな話は「西風の日」「落ち葉焚き」「心霊写真」「真似の上手い人」「白い犬のいる家」。わたしは多分、ちいさいころ、「心霊写真」の沙織のようになれると思っていたしなりたかったんじゃないかなあ。でも実際は、そんなに強烈なものづくりが出来る人でもなく、かといって日常の些細な感情を上手く処理しながらなんとなくやっていける逞しい人にもなれていない。…来年は行動の一年にする、と改めて思った。(ほらまた最後で主旨がずれる)
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最初は当たりのいい感じに戸惑っていたら、途中「らしいな」という感触に。
真剣に読まないと痛い目をみる。気がする。 -
ちょっと変わった話ばかりの短編集
西風の日 クリスマスの仕事 真似の上手い人 がとくに素敵でした -
どの話もほのかに塩味がきいてて、やさしく、原色作品を書くランディにしては淡色な話で読みやすいかも。
お気に入りをひとつ決めるのも難しいくらい、いい話セレクション。 -
06/16
老人ホーム、末期ガン、自殺など生老病死を描いた短編集。出来は平凡。 -
私の友人がこの短編集のある小説に出てくる人物のモデルだと聞いて購入。
恥ずかしながら田口ランディを男だと思っていた。
ランディって男名前じゃないのかな?
ランディ・バースしかり、ランディ・ジョンソンしかり。
女性による女性らしい小説で、私は苦手な分野だけど、
江國香織よりは読めちゃいました。 -
出会いとか別れとか魂とかつながりとか。
田口ランディの短編集で一番よいのは、やっぱりあとがき! -
魂の触れ合いをテーマにした読みやすい短篇集です。恋愛などの軽いタッチのものも久しぶりに読めて良かったです。
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田口ランディは個人的にはこういう短編の方が好きです。現代女流作家らしいっちゃらしいけど、きれいな文章でとても読みやすい。