クラシックシリーズ11 千里眼 ブラッドタイプ 完全版 (角川文庫)
- KADOKAWA (2009年5月22日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043836338
感想・レビュー・書評
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2019年14冊目。今回は、血液型別の性格判断が社会的な問題を起こし、美由紀たちがその効果性を否定するために奮闘するという話の流れ。血液型別の性格判断は自分は割と信じている派なのだけど創作とは言え、現実に性格判断がここまで社会問題化すると、空恐ろしいなと読んでいて思う。その点では良かった。あと、美由紀さんにいい人はみつかるのだろうか。気持ちが通じ合っている嵯峨さんともハッキリ「恋人」という関係にはならなかったし。その点はちょっと考え方が幼すぎるような気がしないでもないなと思う。感想はこんなところです。
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日本中が血液型ブームで弊害が色々と出てくる話。美由紀さんは今回嵯峨くんのせいか弱く見えました。エリカがいなかったらきっと立ち直れずに嵯峨くんも患者も死んでいたでしょう。血液型云々はなくならないけどひとまず収束してよかったです。個人的には駿一くんと沙織さんのような恋がしたいですね。
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血液型に焦点をあてた作品。血液型占いは時に差別的に扱われたりもする。血液型と性格は関係ないということを科学的に……
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千里眼のクラシックシリーズを読むのは、前作で打ち切りにしょうと宣言しましたが、本書は、小学館版の文庫で発刊されてなかった、したがって読んでいなかったので、例外措置です。
血液型性格判断が過熱し、白血病患者の女性が血液型が変わることを理由に骨髄移植を拒否。血液型性格分類の迷信をいかに証明するか?岬美由紀、嵯峨敏也、一ノ瀬恵理香が立ち向かう!
いつもの悪の組織との戦いというパターンではなく、アクションシーンも少なかったけれど、なかなか楽しめた。
(2009/8/1)
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防衛大臣がアメリカの部隊が血液型性格分類によって部隊編成を考慮してると発言し、また白血病患者が骨髄移植をすると血液型が変わってしまうのでしたくないと言うほどにまで、血液型による性格分類が浸透した社会。
謂われなき差別・偏見が拡がる世界で嵯峨、美由紀、恵梨香ら臨床心理士達が奔走するお話し。
ドラマによる誤った知識の蔓延、血液型商売に便乗する人、小説だけどジャーナリスティックな作品。
程度の差はあれ今も半数以上は信じていると答える血液型での性格判断、ないものをないと大衆にも分かりやすく説明することは可能だろうか。
医学的、科学的根拠がない、また心理学からも当たってると思うのは錯覚にすぎないと言われても、当たってると思ってしまう以上これだけ広まったものを無くすのは困難だろうなとつくづく思う。
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珍しく、格闘シーンが無く、極めてシリアスな展開が連なる作品。血液型性格判断ブームを作者なりに分析、切り捨てた所がとても共感を得ます。クラシックシリーズですが、文庫本化されていなかったため、私自身初めて読んだ作品でした。