グラスホッパー (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043849017

感想・レビュー・書評

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  • 半分くらいまで読むのがかったるかったが慣れてくるとキャラクターに愛着がわいてきてどんどん面白くなる Kindle Unlimitedでシリーズ三冊続けて読もうとおもったのに、これを読みおえたら続編がUnlimitedからもうなくなってた こういうこもあるのね

  • 読み始めから、何となく落ち着かない気持ちに。
    教師というまっとうな仕事をしていた二十代後半の鈴木。
    そんな彼が 妻の復讐のため、闇の世界にもぐりこむって…。
    そんなのあり? ついていけないよ~。 シュール過ぎ! 
                                                                                                                                              
    ところが、ぶっ飛んだキャラクターの殺し屋たちの登場で
    いつの間にかフィクションの世界に “もっていかれた” !
    ナイフ使いの「蝉」、自殺屋の「鯨」、そして押し屋の「槿(あさがお)」。
    鈴木と三人の運命が交差し始め、物語の疾走感に夢中なる。 
                                                                                     
    そして、『オーデュボンの祈り』で優午から信頼を得ていた田中が登場。
    鯨の様子を見て 引退を勧め、こんなことを言う。
    「今のままでは死人みたいになってしまいます。
    幻覚に人生を呑み込まれてしまいますよ。
    兆候はあるんですよ。
    例えば…通過する列車がいつまでたっても通り過ぎない、とか。
    幻覚の見始めの契機だったり、目覚めの合図だったりします」 

    ここからは、ひとりよがりのネタバレです。
    大きな見当違いかもしれません。 
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        
    本作の最後のシーン。
    事件が収拾した後、しばらく放心状態だった鈴木。
    そんな彼が再び立ち上がる決心をして、電車のホームに立つ。
    反対のホームに、事件のさなか 心を通わせた少年たちが見える。
    少年たちの近くへ行きたい、という衝動に駆られる鈴木。
    ところが、彼らの間を遮るように列車が通過する。
    そして、その列車は いつまでたっても通り過ぎない。 
                                                                                                                                                                                                                
    作品全体を覆っていた浮遊感の正体は、これだったのか!
    覚醒のサイン?!? 
    鈴木さん、自分の人生を取り戻して、生きてくださいね。

  • 読み始めた時には、3人の殺し屋の視点が変わりながら話が進んでいくことに慣れず、うーんと思っておりました。しかし、3人の動きが徐々に絡まっていき、緊迫した展開になっていくにつれ、面白さに気づき始め、気づけば読み終えていました。

    文章としては割と淡白な印象を受けたのですが、さらりとした文章の中に伏線が隠れていて、物語の結末に衝撃を受けました。

  • 奥様が交通事故でお亡くなりに...
    加害者はとんでもない酷いお方で復讐しよーと近づくために、あまりよろしくない相手の会社に就職⁉︎と、いう鈴木さんメインのお話ですが他の殺し屋さんたちが魅力的に絡んできます(о´∀`о)

    なぜかAXから逆読みちう殺し屋シリーズ!
    話が繋がってる訳ではないので逆からで何の問題もないのですが、やっぱり最初から読めばよかったなぁ
    よーやく777に手を出せます笑

    とても面白かったです( ^∀^)

    • アールグレイさん
      あかぴさん(^o^)こんにちは
      殺し屋シリーズ、凄く気に入っています!最初、777が読みたくなった時、シリーズなのにいきなり777?と思いま...
      あかぴさん(^o^)こんにちは
      殺し屋シリーズ、凄く気に入っています!最初、777が読みたくなった時、シリーズなのにいきなり777?と思いました。
      マリアビートル最高でした!次に777もっと最高!
      グラスホッパーとAX、絶対読みたい!
      2024/03/04
    • あかぴさん
      アールグレイさん
      お久しぶりです!

      是非是非、読んでみてくださいまし
      (^∇^)
      アールグレイさん
      お久しぶりです!

      是非是非、読んでみてくださいまし
      (^∇^)
      2024/03/05
  • 個性豊かな殺し屋が続々と登場!
    登場人物達の思惑が、どの様に交錯し収束するのか、気になって引き込まれた。
    また、読者に解釈の幅をもたせる様な終わり方も面白い。

  • 複数人の視点で物語が進行しますが、この視点が重なり合った時に物語が加速し一気に惹きつけられます。裏社会に生きる人が多く登場しますが、どこか温かみがあり読みやすいです。

  • 新刊777からの再読。
    なんと20年前発売とは・・・なるほど再読しても新鮮だ!

    そして、鈴木よりも槿とその家族の記憶の方が強かった。
    ようやく「777 トリプルセブン」の鈴木と槿が繋がった。

    殺し屋シリーズ再読、最後はAXで完結する。

  • 映画を観るために再読。

    妻を殺された鈴木は復讐のために危ない会社《令嬢》に入社する。ターゲットは《令嬢》の社長の息子。復讐のチャンスが巡ってくるが、押し屋と呼ばれる殺し屋の槿に先を越され社長の息子は死んでしまう。
    社長は血眼で押し屋を探せと社員に命じ、鈴木は槿を追うことに…そこに殺し屋の蝉や殺し屋の鯨まで絡んできて鈴木の周りは知らないうちに大混乱。
    「鈴木」「鯨」「蝉」のパートで話は進んでいく。それぞれ色んなものを抱えてる彼らがひとつに交わる時どんな結末を迎えるのか…

    鈴木と槿(ファミリー)のシーンが好き。いつ本心を語り合うのかドキドキした。その時ふたりはどうなるのか。みんな早く逃げて〜ハラハラ手に汗握る。盛り上げ方がうまいなぁ。
    槿のいうグラスホッパーの話が怖い。そうならないように気をつけていきたい。

    映画の方も少しだけ。
    原作のキャラとイメージを大切にしつつ2時間という枠に収まるよう物語を作り変えた感じ。映画は映画で面白かった。特に蝉と岩西の関係は映画の方が好きかも。山田涼介くん頑張っていたなぁ。槿の活躍が少なかった事が残念。

    • 杜のうさこさん
      けいたんさん、こんばんは~♪

      お~!映画観に行ったんですね。
      配役どうでした?(内容よりそこが気になるって・笑)

      大きな声...
      けいたんさん、こんばんは~♪

      お~!映画観に行ったんですね。
      配役どうでした?(内容よりそこが気になるって・笑)

      大きな声じゃ言えないけど・・・

      『マリアビートル』のへんてこな悪人たちも妙に好き♪
      マズイね(#^.^#)
      2015/11/14
    • あいさん
      杜のうさこさん、こんにちは(^-^)/

      いつも楽しい話をありがとう(*^^*)♪

      配役は槿以外はいいと思ったよヾ(≧∪≦*)ノ...
      杜のうさこさん、こんにちは(^-^)/

      いつも楽しい話をありがとう(*^^*)♪

      配役は槿以外はいいと思ったよヾ(≧∪≦*)ノ〃
      槿が吉岡秀隆というのはちょっと渋みが足りないような…
      吉岡秀隆さん好きな俳優なんだけどね。

      山田くんの蝉が本当によくて、強がっているけど本当は孤独で、誰かに自分を認めてほしいんだろうなって、可愛くもあって、でも血まみれで(笑)

      鈴木さんも最初は違うかなって思ったけど、だんだんいい感じって思えたよ。

      「マリアビートル」いいよね(*≧艸≦)
      私もあの殺し屋たち好きだった。いかん、いかん。
      殺し屋より悪い子がいたよね。
      また読みたくなったよ。

      最近、伊坂作品読んでいないのでまた何か読もうかな♪

      では、今日もありがとう。
      2015/11/15
    • 杜のうさこさん
      けいたんさ~ん(>_<)
      返信が遅くなってしまって、申し訳ありません。

      このコメント書いた次の日から、体調を崩しちゃって。
      ほぼ1...
      けいたんさ~ん(>_<)
      返信が遅くなってしまって、申し訳ありません。

      このコメント書いた次の日から、体調を崩しちゃって。
      ほぼ10日あまりPC開けなくてね。
      今日やっとのことで、復活!

      が、しかし、ブクログさんの模様替えにびっくり!!
      PCが壊れたかと思った。。。
      入会して数々の失敗をしながらやっと慣れてきたところだったのに…。
      病み上がりのアナログ人間にはつらいわ。

      『ジャイロスコープ』面白かったよ♪
      短編集なので、大好きな伊坂さんと、よくわかんない伊坂さん(笑)が
      混ぜ混ぜされた感じでした。

      『マリアビートル』けいたんさんも♪
      嬉しい(ふふ、ナイショね)
      伊坂作品の、くすくす笑えるへんてこりんな人々が大好物なのであります。

      では、またね。
      けいたんさんも、身体に気を付けてね!(*^-^*)
      2015/11/27
  • 殺し屋シリーズと聞いて。

    サクサクそそくさと爽快に読破。
    場面場面にそれぞれの殺し屋目線にほとんど一般人と言っても過言ではない鈴木氏と切り替わっていって、ウキウキドキドキが止まらない。よって、2日で読み終わりました。
    次の作品も読みたいデス!

  • マリアビートルからのグラスホッパーだったので、誰が生き残るかはわかってしまっていたので、ハラハラ感が少し減ってしまったけど、おもしろかった。

    妻の復習をする元教師。
    人を自殺に追い込む自殺屋。
    歩道に押し出し車と衝突させる押し屋。
    ナイフ1本で身体能力でやる殺し屋。

    マリアビートルのときもだけど、場面展開が早くて読みやすいし、楽しい。
    キャラも個性的で覚えやすい。

    他の殺し屋シリーズも読んでみたい。

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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