青嵐 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 31
レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043874033

作品紹介・あらすじ

侠客・清水次郎長一家に2人の「松吉」がいた。一の子分、「森の石松」こと三州の松吉は美男で博打も喧嘩も強い兄貴分、いっぽう並外れた巨体で「豚松」と呼ばれた三保の松吉は女も博打も苦手な愛嬌者。好対照ながら同じように親と別れ、一家に身を寄せた2人は互いに認め合う。幕末の苛酷な運命が、2人と一家を待ち受けていた-。初夏、青葉のころに吹く「青嵐」のように、東海道を駆け抜けた最後の侠客を描く、傑作時代長編。

感想・レビュー・書評

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  • 死んだふたりが、あの世から現世を眺めたり、時間を遡って若き日の自分たちを眺める。ありがちといえばありがちな構成だけれど、こんなラストに繋がろうとは。なんでこいつら気付かねェんだ? と思っていたら…。五馬鹿の呆気にとられた顔と、次の瞬間の破顔が目に浮かぶ。(2014-07-27L)(2014-08-17L)

  • 森の石松と豚松。幕末の侠客清水次郎長の子分二人。

    地元の人物だけど、次郎長の話というのは知らないなぁ。いろんなメディアになってるけど、知らないなぁ。
    というわけで、読んでみました。

    次郎長メインじゃなかったですけど。

    まぁ、うん。侠客の話っていうのは、義理人情の点だけ見れば、美談になるのだけど。いかんせん、小説にするにはえぐい話しがたくさんあるんだろうな、と考えてしまうとどうにもね。

    次郎長の話に縁がなかった理由がわかりましたね。

  • 次郎長モノとは全く知らずに手に取った、が
    これが思いのほか嵌ってしまった。
    この世を去った「森の石松」と「豚松」が天上から次郎長一家を
    眺めている設定。
    二人亡きあとの次郎長一家に絡めながら
    石松と豚松の生い立ちも語られている。
    親は命がけで子を守り子は親の為なら命を投げ出す任侠の世界。
    この後、諸田玲子の次郎長シリーズへの皮切りとなった一冊。

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著者プロフィール

諸田玲子

一九五四年静岡県生まれ。上智大学文学部英文学科卒。九六年『眩惑』でデビュー。二〇〇三年『其の一日』で吉川英治文学新人賞、〇七年『奸婦にあらず』で新田次郎文学賞を受賞。著書に『お鳥見女房』『あくじゃれ瓢六』シリーズのほか、『恋ほおずき』『恋ぐるい』『思い出コロッケ』『ともえ』『王朝小遊記』『波止場浪漫』『帰蝶』など多数。

「2021年 『元禄お犬姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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