全訳 源氏物語 三 新装版 (角川文庫 よ 1-13)

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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043889037

作品紹介・あらすじ

本書は、1954~55年に角川文庫(全9冊)に初めて収められ、1971~72年の合本・改版(全3冊)を経て、半世紀にわたり読み継がれてきた現代語訳源氏物語の傑作。一千年紀にあわせ全5冊に新装版化、21

感想・レビュー・書評

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  • くっきりはっきり立体的な與謝野源氏。谷崎源氏が春の木漏れ日のようにおだやかで繊細な綾があるとしたら、與謝野源氏は夏の晴れた日のようでカラリとしていていい意味で影がない。まるで明治の小説を読んでいるかのようです。「これから何かが始まる」というワクワク感があります。その明け透けさに「王朝の雰囲気がない」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。原文に忠実で完璧なのは谷崎源氏だと思いますが、ワイルドな與謝野訳が私はとてもいとおしい。「梅が枝」での薫香あわせのエピソードが大好きです。あとそれまであまり思い入れのなかった若菜が與謝野晶子の筆で読むととてもおもしろく感じます。紫の上が源氏にため口(?)聞いてる訳(若菜下)がひとつあって驚きましたが…。最終巻まで読んだらまた一巻から読み返したくなる気がします。

  • 出版社 / 著者からの内容紹介
    源氏物語一千年紀に蘇る、瑞々しい与謝野源氏の決定版!
    本書は、1954~55年に角川文庫(全9冊)に初めて収められ、1971~72年の合本・改版(全3冊)を経て、半世紀にわたり読み継がれてきた現代語訳源氏物語の傑作。一千年紀にあわせ全5冊に新装版化、21世紀に贈る。
    内容(「BOOK」データベースより)
    歳を重ねても変わらず湧き立つ魅力で女性たちを惹きつけてやまない光源氏。明石の君の娘である明石の姫君が入内し、自らの地位をも不動のものとした源氏だが…。絢爛豪華な恋物語の甘やかさと、一筋縄ではいかない人間模様の切なさを存分にはらんだ名作は、古びることなく今なお読者の胸を打つ。圧倒的な面白さを現代に伝える54帖全訳の決定版。第三巻には「蛍」から「若菜下」までを収録。

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著者プロフィール

平安時代の作家、歌人。一条天皇の中宮、彰子に仕えながら、1007~1008年頃に『源氏物語』を完成されたとされる。他の作品として『紫式部日記』『紫式部集』などが残っている。

「2018年 『源氏物語 姫君、若紫の語るお話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

紫式部の作品

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