145gの孤独 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 714
感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043897025

作品紹介・あらすじ

プロ野球投手の倉沢は、試合中の死球事故が原因で現役を引退した。その後彼が始めた仕事「付き添い屋」には、奇妙な依頼客が次々と訪れて……情感豊かな筆致で綴り上げた、ハートウォーミング・ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 全部で4章に分かれていて読みやすかった。

  • うーん、あんまり好きではなかった。
    登場人物に魅力を感じず、なかなか話に入り込めなかった。
    タイトルは良い。

  • 素晴らしかった。
    主人公の親友のことは全く気づかなかったので驚いた。

    ただヒロインの存在というか好意は、都合のいい少年漫画的だった。
    彼女は田中と恋に落ちるべきだったと思う。
    普通、無理でしょ。

  • 後半はベタな展開だけど、十字架を背負うということの辛さや、それを枕元で佇んでいるしかできないやるせなさがヒシヒシと伝わってくる。

  • 短編連作?と思いきや、これは、全体で一つの長編ストーリ。
    ハードボイルドミステリとなっていますが、主人公倉沢の軽口に辟易します。かなり残念。
    とはいうものの、この主人公の人を見る目がきれっきれ!なんじゃこのギャップ(笑)
    元プロ野球選手ですよ(笑)

    ピッチャーだった倉沢は試合中のバッター頭への死球事故で現役を引退。便利屋を始めます。
    その仕事内容は「付き添いや」
    息子のサッカーの試合に付き添ってほしいという依頼
    フィリピンに帰る女性を成田まで送り届けてほしいという依頼
    泊りがけで本棚を整理してほしいという依頼
    などなど、変な依頼が舞い込みますが、その真相をズバリと読み取る倉沢の人の見方がすごい!
    そして、それぞれの依頼を通して、倉沢の一人の人間としての再生の物語でもあります。

    冒頭コメントしたとおり、ハードボイルド意識しすぎているのか、挫折した人物感を表そうとしているのか、孤独感を表そうとしているのか、その軽口にはうんざり。

    しかし、最後の依頼(事故)を通して、倉沢は再生していくと思われます。そこが救いかな。

    145グラムは公式球の重さでした。


  • プロとして活躍していた野球選手が、
    ある事故をきっかけに輝かしい舞台の上から
    転がり落ちるように姿を消した。

    そして、ずっとボールを追いかけてきた人生が
    瞬く間に反転し、気づけば想像したこともない
    便利屋という仕事を生業として細々と日銭を
    稼いで暮らす主人公。

    全てにおいてやる気もなく、ただ漫然と
    生きるのに必要な最低限のエネルギーだけを
    摂取して怠惰に生きる。

    夢や希望の光を失った主人公に舞い込む、
    『付き添い人』という新たなビジネス。
    気が乗らないまま、紹介されて依頼に応じる
    ごとに色のなかった生活に徐々に色彩が戻り、
    聞こえなかった音が微に聞こえ始める。

    どん底から少しずつ這い上がっていく、
    一人の元プロ野球選手の再建の物語。



  • 短編物語?と最初は読み込み悪くいたが言葉の言い回しが楽しくてスラスラ読みました。
    倉沢さんに会ってみたくなった!

  • 元プロ野球選手が死球事故が原因で引退し、便利屋を始め、付き添い屋の仕事を立ち上げる。

    不可解な依頼のなかで物語が進んでいく。

    ストーリーに少し抑揚が無く、読み進めるのに疲れを感じてしまった。

  • 野球に興味無しの私が読むには、いかがかなと読み進めるが、心配無用のおもしろさ。しかし、何か物足りないのは私だけ?

  • これまで読んだ伊岡瞬の作品とは違いました。
    また違う伊岡ワールドを見た気がします。
    後半どんどん物語の世界に引きづり込まれて面白かったです!

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。2005年『いつか、虹の向こうへ』(『約束』を改題)で、第25回「横溝正史ミステリ大賞」と「テレビ東京賞」をW受賞し、作家デビュー。16年『代償』で「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、50万部超えのベストセラーとなった。19年『悪寒』で、またも「啓文堂書店文庫大賞」を受賞し、30万部超えのベストセラーとなる。その他著書に、『奔流の海』『仮面』『朽ちゆく庭』『白い闇の獣』『残像』等がある。

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