- 角川書店 (2010年1月23日発売)
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感想 : 57件
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Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784043943326
作品紹介・あらすじ
奥さんが出産で里帰り中、恋人セイちゃんの家に転がり込んだわたし。インモラルでモラトリアムな時間、だが、そこで出会った人々とのふれあいが、わたしを少しずつ変えてゆく――新世代のラブ&ライフ文学。
みんなの感想まとめ
人間関係の複雑さや恋愛の愚かさを描いた作品で、主人公は不倫という禁断の関係に身を投じる中で、周囲の人々とのふれあいを通じて少しずつ変わっていきます。登場人物たちは一見ダメな部分を抱えていますが、彼らの...
感想・レビュー・書評
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父に溺愛されて育った娘は異性を見る目が厳しくなるらしい。ひとりっ子で両親、特に父の溺愛っぷりはネタになるほど、そのせいかどうかは不明だが親しい女友達には「男にキツい」と言われる…。
独占欲も強い方なので、二股や不倫には元より興味もない。わざわざ暴く気はないので、浮気するなら隠し通して欲しいと願う。だから、この本のセイちゃんみたいな男性は大嫌いだ。
妻の里帰り出産を利用して、愛人を家に連れ込むような男。それでも妻を愛していて、息子の誕生を心待ちにするあまり愛人に名前を相談してしまう男。遊び人にしては詰めが甘いっ!
香織はなんでこんな男を好きになっちゃったんだか。30手前の危うい時期なのに…ちょっとくらいお金持ちで料理上手で甘やかしてくれたって、、、と、ついお説教したくなってしまうけどそれが恋なんだよなぁ。
自分の立場に罪悪感を噛み締めて、相手のずるさも、「新婚生活(仮)」がほんとは「新婚生活(偽)」なのも分かっていて、だけど一緒にいたい。
解説の西加奈子さんと同じく、香織のこと愚かだなーと思うけど、どこかこの愚かさが放っておけないと言うか、結局この手の女子は意外にすんなり結婚していくような気がする。なんとなく。
ガチガチで理詰めの女なんて可愛くないよなぁ、と我が身を省みる…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きな雰囲気の本だった。
不倫の話だけどドロドロしていないので
あまり抵抗なく読めました。
主人公のふわふわした感じ、セイちゃんの愚かさ。
恋って理屈じゃどうにもならない。
二人の周りの人たちも、それぞれに頑張って
生きていて、暖かくて。
人間らしい部分が共感できた。 -
解説にもあるが、この作品の人々は駄目な人間ばかりだ。
けれど、読んでいて嫌な気はしない。優しい気持ちにさえなる。
許すことが心地よい。
私の気性には合わないが。 -
女も愚かかもしれないし、男も愚かかもしれない。けど、ピンクのマニキュアを塗ったハナちゃんの手はとてもかわいかったに違いない。そう思わせてくれる結末がよかった。
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人を好きになるのに理屈なんてないんだろうけど、それにしても愚かな恋。香織は、奥さんが里帰り出産をするという恋人・セイと1ヶ月半の新婚生活(仮)を始める。基本優しいけど、無神経な言葉を平気で言ったり、しかも悪気がないからタチが悪い。そんな彼でも好きだから許す。見ていてイライラしながらも、どこかわかるような気もする。その間に、何かしら問題や傷を持っている人達と出会い、交流していく様が、また何とも言えない空気感で流れていく。てっきり女性が書いた文章のように感じたので、解説で著者が男性だと知り驚いた。
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真剣に生きる人ほど、愚かな事をしてしまう。
些細なことで怒ってみたり、つまらないことで喧嘩したり。
真剣に生きている人程、損をして、馬鹿をみて、馬鹿にされて。
勝手に人を愛する軽薄極まりない男は自分を見向きもしないのに、ひたすらに愛して。
人とは所詮、その程度のものなのだ。
この軽薄極まりない男は、やはり好きになれない。
でもそんな奴ほど、人が寄ってくるんだろうと思ってみたりもする。 -
「流れ星が消えないうちに」
を読んだことがあったので、穏やかな気持ちになれるよう読んでみた。
たしかに穏やか。
なんだけど、、不倫ものでこの穏やかさが変な気持ちにさせる。
捻じ曲がった思考の私は、自分が穏やかさを求めて読んだ本なのに、不倫する女はこんなにふわふわでバカなんなんだよと言われてるような気持ちになってしまった…。
女はもっと強かな生き物だと思います…。 -
読了
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不倫もの。
しかも最悪な事に里帰り出産の間に同棲しちゃうっていう話。そんな偽りの新婚生活を描いているが最後に修羅場があるもののドロドロしておらず常にふんわりとしている。
しかし香織はなぜ働かないのだろう。趣味に没頭するでも無いし。お金持ちの男に囲われてはいるけれど、バイト君にいつも暇だねって言われるぐらいなのに。待ってる時間が愛おしいと思うには時間有り余りすぎでしょうよ。そんな女のどこがいいのだろうか。きっと正論を言わず待っててくれるのならばだれでも良いんだろうなぁ。セイちゃんの浅さや香織の考えてはいるのに行動に起こさなさにびっくり。
猫のお世話をしているご婦人が一番素敵だったなぁ。
あの姉弟も。 -
金持ちの主人公と、不倫をし続けるヒロインの物語。主人公の妻が妊娠で、帰郷して出産するという形となりヒロインと(仮)新婚生活が始まる。ヒロインは、その間に様々な人と出会い、人それぞれの生き方を感じ取っていく。結末は、”不倫”をしている時点で、どのような結末を迎えるかは書かなくとも分かるだろう。
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2011年読了
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実際はけっこうえぐい話をしてるんだけど、ほわっと読める本。
愛とか恋とかって難しいよね。 -
奥さんが里帰りしている間だけの、疑似新婚生活。
不倫なんだけど、描かれているのは何気ない日常で、ドロドロした感じがない。
ちょっとしたことに感じる幸せ。
店子たちとのかかわり。
しかし、穏やかな生活の中にも、波はある。
その描き方がうまかった。
何か一歩を踏み出せた感じで、読後感は爽やか。 -
香織って、只者ではないと感じたね。
恋や男に目が眩んでしまっているはずなのに、自分がそのような状態であることを醒めて自覚している。そのくせ、その状況が自分に及ぼす悲しみや寂しさ、どうしようもない敗北感などの影響にも普通に晒されてる。いわば「感情の波に翻弄されながら、翻弄されている自分を画用紙に写しとる」なんて離れ業をやってのけているような。
自分の中から起こる願いや衝動に対しておとなしく従いつつ。その結果による自分の感情の起伏を予期しながらもそのまま受け止めつつ。次の瞬間には、それをすっかり消化してしまい、私たちが気づく頃には、少し素敵に成長している。
日常のよくある風景からはちょっぴりズレた、何気に癖のある日常らしき日々で出会う人たちの出すエネルギーをまともにくらいながら、のたうちまわることもなく、深手を負うこともなく淡々と成長してゆく香織。男性にこんな女性を描けるものとは知らなかった。
違和感はひとつだけ。囲われていたにしても、香織はなぜ働いていなかったのだろうか。ただセイちゃんを待つ、ということは、何にもない時間を何にもしないでやり過ごすということだから…普通は耐えられそうもないのに。
だからこそ、の香織なのかもしれないね。うん。 -
作者の性別が分からないまま読み始め、男性だと知った時には本当にびっくりしました。
男性でこの主人公のような人生を書けるのはスゴイなと思ったのが一番の感想です。 -
良くも悪くもあっさりという印象
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銀行を通さない家賃やから大丈夫みたいな事を言うてるけど実際なら税務署にバレバレやと自分は思うんですけどどうでしょうか?金持ち男に対する僻みでそう読んでしまっただけでしょうか? この前読んだ『流れ星が消えないうちに』の主人公は玄関で寝てて、今回の主人公は押入れで寝てる。特殊な場所で寝さすのが好きな作家さんですね。 不倫してる設定は何故か邪魔に感じました。
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橋本さんらしい、苦くも甘い柔らかなお話でした。
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橋本紡さんの作品が好きです
失敗もしてしまう ふつうのやさしい人ばかりが出てきます
みんな一生懸命生きています
心根のいい人ばかりなので 読んだ後、ホッとします。明日から また、がんばれます!
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