遠野物語拾遺retold 付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

  • KADOKAWA/角川学芸出版
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本棚登録 : 164
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044083304

作品紹介・あらすじ

『遠野物語』から二十余年後、柳田のもとには多くの説話が集められた。近代化の波の間にあった二百九十九の譚を京極夏彦が感性を生かして語り直す。角川ソフィア文庫には原著も併載、読み比べも楽しめる。

感想・レビュー・書評

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  • 京極版遠野物語拾遺。そのものに比べてのページ数の違いよ。
    また遠野行きたいなぁ。。。

  • 遠野物語に載っていない逸話集「遠野物語拾遺」を京極夏彦が再編集したもの
    柳田国男の原著「遠野物語拾遺」も併載

    遠野での怪異や行われている風習なども多数載っている

    逸話の順番が入れ替えられていて、原著では気づきにくい逸話同士の関係などが京極夏彦の解釈として描かれている
    訳の仕方や補足で付け加えられている情報など、京極っぽいものを感じる


    遠野物語との関係性や出版に至った経緯などの説明も併記されている


    個人的に面白かったのは
    ・餅を食べたいが故に交換条件で色々してくれる「何か」
    ・子供が仏像で遊んでいたのを注意したら、「折角遊んでいたのに」と夢枕に出てくる神仏
    この辺は物語の定番と違った展開になっているのが面白みを感じる

    その他にも、物語の定番とは異なるる展開のものも結構ある

  • 『遠野物語』の追加資料をまとめたものを、さらに京極夏彦が再構成したもの。現代の私たちでも読みやすく配慮がされているが、内容は現代では想像もつかないような話も多い。生活に密着した内容で、地名の由来(伝説・伝承)、年中行事の慣わし、民間伝承など。遠野物語に引き続き数行〜数ページの小話集(設定集)のような印象。本書は“京極夏彦の遠野物語拾遺”+“柳田國男の遠野物語拾遺”が収録されているため実質2周したのだが、記憶に残ってない話もいくつかあった。『遠野物語』を再読したい気持ちになり延々とループできそうである。

  • ソフィア文庫ではなく、単行本版で読了。
    既にデータがなくなっているとか、ちょっとなあ。
    拾遺の方が分厚いとは思っていなかったので、驚き。
    ただ、拾遺だけに、各話は短いものが多いので読み応えはそんなでもなかった。
    しかし、全体として、遠野の地域の空気感を感じられる。

  • これがまだそれほど昔の話ではないことがなんだか不思議だ。

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著者プロフィール

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞、22年『遠巷説百物語』で吉川英治文学賞を受賞。著書に『死ねばいいのに』『数えずの井戸』『オジいサン』『ヒトごろし』『書楼弔堂 破暁』『遠野物語Remix』『虚実妖怪百物語 序/破/急』 ほか多数。

「2023年 『遠巷説百物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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