古田織部の正体 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044092115

作品紹介・あらすじ

千利休亡きあと茶の湯の天下一宗匠となった古田織部。侘びから一転、豪快にして軽妙洒脱な織部焼をはじめ、茶の湯に新奇の流行を巻き起こした武将織部の数寄の極致と、慶長年間の乱世を生きた実像を描く。

感想・レビュー・書評

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  • へうげもの、の古田織部について、実在した織部の姿、武士としての側面ではなく、茶人としての姿を描き出そうとするもの。なかなかいいです。

  • 利休の始めたことをさらに推し進めた古田織部の茶の湯における創意工夫のさまを、茶会の記録を詳細に拾って唐物偏重から今焼(慶長年間に勃興してきた美濃焼・唐津焼・伊賀焼など)への転換と各々の茶道具ごとの活用の有り様を通じて解説していく。 古田織部が天下一の宗匠とされるのはそれ以上にうまい人々が亡くなったからだと酷評する細川三斎はさすがだなと思った。 (元の角川叢書からは第五章が省かれているという)

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著者プロフィール

1943年、神奈川県出身。東北大学文学部美術史科修了。東京国立博物館を経て、人間国宝美術館館長。主な著書に『千利休の創意―冷・凍・寂・枯からの飛躍』『茶人豊臣秀吉』『古田織部 桃山文化を演出する』(いずれも角川書店)など多数。

「2018年 『ビジュアル版戦国武将茶人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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