シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と青の公爵 (角川ビーンズ文庫 73-2)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784044550165

作品紹介・あらすじ

ハイランド王国の冬。王家が認める、幸福をもたらす砂糖菓子の作り手=銀砂糖師を目指す少女・アンは、宿代にも事欠く貧乏っぷり。子爵のヒューに才能を買われ、城で修行をしないかと誘われるけど、自分の力でがんばるため断ることに。そんなとき、フィラックスを治めるアルバーン公爵が、望み通りの砂糖菓子を作った者に破格の報酬を出すと知り…!?大反響を呼んだ、第7回小説大賞受賞作、待望の第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 一巻だけのジョナス君かと思ってたら、またもや嫌なヤツとして登場。いやいや、彼、それなりに技術あるのね。真面目に頑張れや。アニメ6話~がこの本。アニメ5話目はまだ読んでないけど『王国の銀砂糖師たち』、多分。
    貧乏生活を続けるアンと妖精達。現、国王の血を引くアンバーン公爵が腕の立つ砂糖菓子職人を求めていると知り、城に行くが、それには深い訳があって、色々なことに巻き込まれるアン…。
    2巻も定番的な面白さと、アンの職人を目指す気高さが良かったです。このお話では高い地位にいる人やできる職人はちゃんと分かってる人が殆どなので、そこでイライラ~っとしないのが良いですね。銀砂糖子爵のヒュー、その知り合いのキャット(詳細なエピソードは省略されてました)、ラドクリフ工房のキースなど、これから鈍感アンとにぶちんシャルの恋模様に色付けてくれそうです。

  • ジョナスの人でなし度が上がってない……?
    っていうか、腐れ縁なんですね。

    シュガーアップル・フェアリーテイルの第二弾。
    銀砂糖師にはなれなかったアンは、いまだジリ貧、いえ清貧生活真っ只中。
    救いは、旅を共にしてくれるシャルとミスリルがいること。
    銀砂糖子爵のヒューに才能を買われ、彼の城で修行を持ちかけられるも
    それはなんか違う、とお断り。
    そんな折、王都近郊のフィラックス領を治めるアルバーン公が
    彼の望みどおりの砂糖菓子を作った者に
    多額の報奨金を出すと聞いたアンは、フィラックスへ向かうのでした。

    ティーンズ文庫ということもあって
    全体的にソフトな印象で、そんなに酷いことも起きないよねと、ある意味安心して読めました。
    おそらく、直前に読んだのが十二国記で
    血なまぐさいものだったせいでしょうね。

    しかし、ティーンズ文庫と侮ることなかれ。
    また夜ふかしして読み切ってしまいました。

  • 2作目
    知ったきっかけは漫画の方でしたが、物を増やせない現状なので小説が図書館にあるのならと読んでみた前作。
    すっかり気に入ってしまいました。
    ジョナスが登場人物紹介に載っていて驚いたのですが、そういう役割と読んでいて納得。
    思い合っているけれど恋愛小説というわけでもない感じが好きな雰囲気です。

  • 2巻目。

    アンが自分の気持ちを自覚して、シャルはなんとなくアンが他の人と違うと思い始めたところ。
    甘酸っぱい感じです。
    アンの気持ちをミスリルが気づいたことにビックリ!
    ミスリルを見直した。
    相変わらず空気読めなくて、トラブルを巻き起こしてるけど。アンバランスな奴だ(笑)

    フィラックス公が切ない。
    そこまで想えるってすごいな。

    それにしてもジョナスは相変わらずゲスいやつ。
    自分が帰りたいからってアンを脅してシャルと離れさせたり。ジョナスはいい砂糖菓子職人にはなれないね、きっと。

  • かわいいお話。
    砂糖菓子に特別な力があるっていうのがメルヘンチックでかわいい
    これが刀とか芸術品とかならありそうだから、そういう重みがあると思って読むとしっくりくる
    あとはあれか、イギリスの結婚式のときのケーキみたいな感じかな
    かわいそうな公爵様の終生の友を作ることができてよかった

  • シャルが鈍感。こういう恋愛に憧れます。
    公爵は、ちょっとかわいそう。
    ミスリルも可愛いですね。

  •  前回の大移動・冒険に対して、今回は公爵の城に籠城。
     読み終えて思ったことは、前作登場のジョナスの印象が変わったこと。前作では底意地の悪い悪知恵の働く奴、という印象だったが、今作では何だか情けない奴。懲らしめたいと言うより、今後の成長に期待したい。
     アンとシャルが仲良くなってきているのが嬉しかった。前作ではアンの「お願い」に嫌々従っている感満載だったシャルが、アンの意思を汲み取ろうとしている!笑 アンの「かかし呼びより名前呼びのが嬉しい」も非常に可愛らしい。

     前作では妖精に対する差別的処遇があったが、今作では妖精に厳しい人がほぼゼロで、アンとシャル達の関係性が(この世界の常識とは)ズレていることを誰も指摘しない・非難しないのが疑問だった。
     あとラストの「銀砂糖菓子を日がな眺めて…」って、砂糖菓子そんなに持つのか? 水で練ってるのに、腐るんじゃ。

  • 1巻から続けて読みました。オチはある意味予定調和だなーと思ったりもしましたが、アンの職人根性がいい。あとシャルの天然&鈍感っぷりには脱帽するばかりです。キースが気になるので続刊も読みます。

  • 第一巻が面白かったので早速第二巻を読んだ。また泣いた。ううう。今回の銀砂糖菓子が読むだけですごく綺麗だというイメージが伝わってくる。しかも公爵の想いに本当に感動した。最後の最後幸せを手に入れたようで、祝福したい。アンにありがとう。

  • 林檎不足でラドクリフ工房にて銀砂糖作りに励むアンが
    よきライバルキースとも出会い、
    ちょっとシャルともお互いいい感じ…
    と思いきや、銀砂糖師になれてもシャルがあの女のモノに
    なったら意味ないでしょ、で終わるとは。
    単純ハッピーエンドじゃないのはいいけど、
    続きが気になる。

  • 前巻で銀砂糖師にはなれなかったアン。せっかくのヒューのお誘いも断っちゃって、ラドクリフ工房の方々から嫌がらせもされちゃって、でもそんなのにも負けずにがんばるアンはかわいいなぁって。やっぱり、猪突猛進しない、がんばる女の子は好きです。

    毎回タイトルに色が付いた誰かが出てくるけど、今回の「青の公爵」はかわいそうな人でした。愛も深いとその愛をなくしたときに壊れちゃうんだとしみじみ。

    アンが作った妖精の砂糖菓子から復活しちゃうのかと一瞬思っちゃったけど、そうはならなかったのもよかった。

    それにしても、ジョナスは完全に悪役ですね。っていうか、余裕のない小悪党って感じでしたけど。彼がいい人になるときはあるのかなぁ。

  • 何て軽い読み物! こんなすぐ読み終わるとは!

    アンとシャルとミスリルの3人の本当の旅がスタートかと思ったら半分は室内に籠ってたね・・・でも砂糖師なら、旅ばっかしてられないか

    失った妖精の形を求め続けるアルバーンの狂気具合が少し怖かったなぁ
    それにしても砂糖菓子ってどうなってんの? 等身大のサイズにも出来るわ透明感も出るわで・・・綺麗なんだろうけど、イメージしてるの以上に粘土みたいなのかな? すごく不思議だ
    あと、生涯虜囚になってしまったアルバーンだけど、砂糖菓子ってカビないの? クリスティーナの絵画も持ち込めてるといいけど

    今回はシャルやミスリルの好感度が上がった一方で、ヒューの好感度はぐっと下がった
    彼が言うように、彼もまた人間って分かってても、羽を奪って妖精を操ろうなんて

  • 失ってしまった大切な人の面影を追ったけれど、やはり面影にしかすぎなかったことに気づいて、でも、それに気づくことでその人自身はようやく救われた。ということでしょうか。
    それにしてもジョナスのキャラはいいですね、次回にも期待です。

  • 1巻を読んだら彼らの続きが気になって気になって。

    すっかりハマってますね。

    アンとシャルも、すれ違いながらもだんだん距離が近づいて
    ドキドキです。

    まぁ、シャルにはそんな自覚はまだないようですが。

  • 読むとホッコリするお話。

  • 再読中。
    アンちゃん、根性あるよね~☆
    まだ若いのに(笑)
    早く恋仲になればいいのに。

  • なくしたものはもう戻らないとわかっているから哀しいですね。
    それでも読んだあと、スッキリ前向きになれる気がしました。

  • 読み直し計画二冊目。
    ジョナスが記憶にある以上にあれだった...こんな初っ端からヘタレてたっけ?

  • 上手く繋げましたよね。
    きちんと一巻一巻が、そこで終わってもおかしくないけど、
    続きがあったら、嬉しいと思える作りになっているので
    面白いし、いい作品だと思える。

    アンと特にシャルの心の動きが、丁寧でいて
    且つゆっくり描かれているので、感情移入しやすく、
    ミスリルが二人の足りないものを大げさに補ってくれるので
    読んでいる方も安心して読む事が出来る。

    ミスリルが、暖炉近くの席を希望するやさしさも、
    涙に戸惑うシャルも人間嫌いだったのが嘘のような変化に
    こちらも嬉しくなる。

  • 砂糖林檎2巻!
    アンが砂糖菓子職人として一歩進むお話です。ちゃんと想いを考えて作る。職人ですねぇ。
    今回の仕事を引き受けた理由が3人一緒に新年を迎えたいということで、なんだかんだ短い旅の中で大切な存在になっているんですね。
    だからなんだかラストが切なかったなあ…。

    あとジョナスが悪役になりきれてなくてへたれかわいい。

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著者プロフィール

広島県出身。第7回角川ビーンズ小説大賞審査員特別賞受賞。『シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精』にてデビュー。温かく優しい読後感が持ち味で、登場人物の繊細な心理描写も高く評価されている。他著に「封鬼花伝」シリーズ、「箱入り王女の災難」シリーズ、「一華後宮料理帖」シリーズ、『ここは神楽坂西洋館』『仙文閣の稀書目録』などがある。

「2021年 『転生佳人伝 寵姫は二度皇帝と出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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