- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046013910
作品紹介・あらすじ
発行部数400万部超の『広報東京都』で、2009~2014年にかけて連載された「はかせのはなし」を全面改稿!
さらに、家族LOVEな書き下ろし原稿を大幅に加え、2009~2016年の「家族」と「ぼく」と「東京」のはなしとして、刊行しました。
『藝人春秋』以来4年ぶり、待望の新刊!
<目次>
■2009年のはなし
01 ありふれた奇跡の物語
02 東京マラソンの惨劇
03 「東京水」を知っていますか?
04 天空へと伸びる梯
05 ミシュラン・三ツ星獲得の山
06 “乗り”の悪い話
07 「星座」に思うこと
08 五輪招致の遺産
■2010年のはなし
09 映画館に最大の愛を
10 ボードゲームに夢中
11 待機児童を減らすには?
12 本の迷路が「知」を守る
13 “浅草小僧”が見た浅草寺
14 “新塔”樹立
15 緊急入院でわかったこと
16 新しい橋の名前は……
17 東京都の施設が無料になる日
18 博士の「ニュー・シネマ・パラダイス」
■2011年のはなし
19 都知事のオトボケ発言
20 ラジオの可能性
21 かわいい契約
22 公園の“円”で“縁”を広げよう
23 新宿スペースインベーダー
24 公営プールで五輪スイマー気分
25 国技館の隣のホワイトベース
■2012年のはなし
26 東京演芸界の誇り、立川談志師匠
27 浅草DNAで賑わいを再び
28 東京「右半分」に見る風景
29 博士の“島”談義
30 東京産の恐竜
31 消えゆく“夢の城”を想う
32 「本はタイムマシンだ!」
■2013年のはなし
33 「編集長」はじめました
34 都庁をライトアップ
35 名前に残る歴史の面影
36 モットーは「文武両道」
37 東京の地下革命
38 ウォーキングをはじめてみませんか
39 歩いて実感! 大変貌するベイエリア
40 ウンコビッチ博士に会いに行こう
41 遊覧船で隅田川づくし
42 23区内最高峰「愛宕山」を登頂!
43 駅徒歩2分の“富士山”へ
■2014年~現在のはなし
44 あなたにとっての「一坪遺産」は?
45 問題だらけの国立競技場
46 熱湯風呂より天然温泉
47 明治大学物語
48 下北沢の戦い
49 中学受験から見た東京
50 浅草キッドの想い出
51 娘の言葉
52 昭和記念公園
感想・レビュー・書評
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水道橋博士が、石原元都知事に求められて東京都の広報誌に連載していたエッセイをまとめたもの。まじめな内容ながら、芸人らしいウイットに富んだ文体が面白い。東京に起こった出来事に対する意見や、著名な場所の紹介がよかった。ほのぼのしていて、気楽に読めた。
「東京は蛇口から水を飲むことができる、世界で数少ない都市なのです」p23
「驚くべきことは、世界中で登山者総数が年間約700万人なのに、そのうち260万人が高尾山に来るというのですから「世界で断トツに魅力的な山が東京にある!」と言っても過言ではないでしょう」p31詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
291.3
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東京都の広報誌で見つけた時は必ず読んでいました。
水道橋博士、意外と堅いな?という印象でしたが、こうしてまとまって本になって読んでみると当時の都知事、石原慎太郎さんと東京都への愛が感じられて良い本だなぁと思いました。
トリビアもいっぱい。
実際に足を運んで東京都の魅力を語る水道橋博士に将来都知事になってほしいなぁ(╹e╹) -
あまりにも内容が無さすぎます。
しかも、自らのメルマガや著書の宣伝までされてますし…
水道橋博士が誰なのかを知りませんが、他の著書がどんな感じなのかを、逆に確かめたくなりました。 -
最後の子供の話は泣けてきますね。切ないです。
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日経新聞で竹内薫推薦。
東京都の広報誌向けのエッセイ。
お笑いエッセイ。科学技術の話も豊富。 -
文章とは誰かに向けた手紙でありタイムカプセルである。つまりは想いという目には見えないものを告白して形にすることだ。
著者が向けた人に届けば、過去と現在と未来が同時に存在することにもなるだろう。向けていない人だとしても、そこには自分とは違う感性や人生を持った他者のことを知れる。同時に他人の感情と触れ合うと自分の感情について考えることにもなる。
書籍という形だったとしても、ネットという広大な記録の海の中に浮かんでいても、書かれた「文」は偶然なのか必然なのかいつか届いてしまう。
届いた先の読み手にとってそれがどんなものになるのかわからない。
ただ、どんなに長くても百年程度しか生きられない僕たちが、その時感じた想いや出来事を記すことはどうしても抗えない時間という概念を受け入れることでもあり、何かを託したいというロマンチックな気持ちでもある。
どんなに時間が流れて、この肉体が滅んでも書かれた言葉が残されて、まったく知らない誰かに届いたりするかもしれない。
想いの結晶化、あるいは生きてきた時間を刻むようなもの。
最後に著者である博士さんが恥ずかしそうに娘さんへの想いをあとがきで書いている。
父から娘への手紙。それは想いのタイムカプセルになって、いつか開かれて過去の父と再会することになるはずだ。そして、たった一人の人に向けられた言葉は、他者を拒まずに届くものであるはずだと思う。
強い想いだけが圧倒的な時間という概念に抗う一つの方法になる。 -
いつもの博士の著書に比べれば少し物足りないのは、元々が広報誌の連載というのを思えば致し方なし。
博士の色々なモノ・コトへの好奇心、そして照れることない娘への親バカぶりが印象的