ニュースで学べない日本経済

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784046016089

感想・レビュー・書評

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  • 20160827

  • とても分かりやすく書かれていて、理解が進む。
    ただ、やっぱりひとつ前に読んだ、日本企業のグローバル戦略入門と重複するところもあるな。まあ、同じ著者なので仕方がないのだけど。

  • 金利や通貨供給量といった旧来の経済理論が通用しない日本経済の現状と、なぜ通用しないのか、どのような処方箋が考えられるのかが述べられている。
    マスコミ報道では語られない情報を提示し、自ら調べ考えることを推奨している。
    ネットで調べれば、いくらでも情報を入手できるし、様々な見解を反映するWikipediaを勧めている点は興味深く感じたが、読むべき情報、あるいは真偽も含め、情報の取捨選択には個々人の資質が関わっていると感じる。
    UberやAirbnbに見られるようなアイドルエコノミー、投資や消費にお金が回らない低需要社会、日本人特有の将来への不安感を原因に挙げるが、本当に十分な資産を誰もが保有しているのかと考えると、マクロに全体を捉えて平均イメージを描いてしまうのも間違いではなかろうか。
    16-147

  • 世界に類を見ない日本の低欲望時代について触れている。もはや染色体レベルで将来の心配という特性が染み付いているのだ、と。経営者も低欲望であるため、企業も低欲望に陥り、世界に飛び出した日本の企業、松下やホンダのようにはいかない。

    21世紀の経営資源は、人モノカネから、人人人へと変わっている。考えられる人、方向性を示せる人、構想を練られる人。尖った人がいれば、カネは集まるということで、そういった尖った人を見つけることこそが、新しい世界に対処できる対策のようだ。

    1人の天才が10万人を食わせるような時代なので、そういった人材を引っ張ってこれるかが、経営者の腕の見せ所という部分もあるかもしれない。ニケシュ・アローラのように。

    もう一つ勉強になったのは、成熟時代のビジネスモデル「アイドルエコノミー」。モノばかりあって、使う人がいない状態に対し、アービトラージ(サヤ取り売買)で利益を得るべしと。自動車、家電、住宅、これから人口減の日本はアイドルが増え続ける。シェアするアイドルエコノミーから、さらに発展して、自らリソースを持たないで空きリソース(アイドル)をマッチングさせるアイドルエコノミーが出現している。Uber、Airbnbなど。

  • 疑問を持ち、自分で証拠を集めて自分の意見を形成する

    ロシアの長射程精密誘導兵器の能力は、西側諸国にインパクトを与えている

    ロシア人が冬になると行く国 エジブト、トルコ、タイ

    難民の人気はドイツ、スウェーデン、イギリス

    ヤマハ 川上源一 産婦人科で営業 毎月1000円積立 4歳になったらヤマハ音楽教室に通ってください。ピアノが上達した頃、お子さん専用のピアノが手に入るだけのお金が貯まっています

    メキシコ 1.2億人 フィリピン 1億人

    21世紀の企業体の染色体
     特定の国に所属するという意識が乏しい企業 本社は地球全体 スマホという世界共通のシステムを使う

    airbnb 日本のオフィスがない 無国籍のサイバーシステム上のグローバル企業

    クラウドワークス
    ラクスル 印刷会社の開いている機会を使う

    中国のウェブサイトで紹介された日本で買わなければいけない12の神薬 サンテボーティエ、アンメルツヨコヨコ、サカムケア、熱さまシート、イブクイック頭痛薬、サロンパス、ニノキュア、ハイチオールC、ピューラックA,口内炎パッチ大正A、命の母A,龍角散

    中国人を呼ぶ バイドゥに広告 4万

    ニセコ 2019 パークハイアット、2020 リッツカールトン

    富士山静岡空港 一泊5万の補助金 中国人

    優秀な人材を一本釣り インド、台湾、イスラエル

    考えられる人、方向を示せる人、構想を練られる人を集める

    日本に必要なのは、ブランド、と価格設定能力

    青葉ジャパンインタナショナルスクール サマースクール

    中国大陸からアメリカにわたって成功した人は少ない

    アメリカで成功したビジネスをアメリカに持ち込んで成功
    ジャック・マー、ロビン・リー

  • 日本の市場だめ。ASEAN将来性あり。特にフィリピン。
    法人税率安くしてもだめ。高くした方が消費喚起できる。日本経済は消費にお金が回らないことが問題。
    地方の再興にはITとインバウンド。一村一品だと効果は限定的。中央から脱却して海外とつながる。江戸型(自給自足経済)か米国モデル(道州制導入)かイタリアモデル(国に頼らず世界化)。特にイタリアモデル推し。ブランド力と価格設定力大事。
    新卒一括採用では、海外の優秀な人は来ない。
    観光業は日本の唯一の光。

  • 東2法経図・開架 KW/2016//K

  • なぜアベノミクスが成功しないかが端的に分かる。小手先ではなく、本質を理解したアプローチをしなければ、国も企業も個人もだめになってしまう。低欲望社会、というのが実感にも合い分かりやすかった。

  • 「日本の論点」シリーズ同様、ここ最近の世界の出来事を大前さん独自の視点で解説していく、まさにニュースを見てるだけでは得られない、複眼的な思考が身につく良書。個人的には大前さんの著者は必読なので、今回も読んで勉強になった。

    ところどころ、昨年より発刊されている「大前研一ビジネスジャーナル」シリーズでも取り上げられている内容があるが、復習の意味で読めて、著者の主張を再確認できる。

  • 社会の現代基礎がつまった本

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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