- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046021465
感想・レビュー・書評
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2021年度貸出ランキング 電子ブック(LibrariE)部門TOP5入り作品
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P19
アニメに演技はなく
表現しか存在しない -
最近、A3!というイケメン育成ゲームを友人の紹介でやりはじめた。いやー、質が高い!僕はサブキャラにもフォーカスを当てるストーリーが好きなので、複数の劇団員が主人公の物語はむしろ好き。サイドストーリーがしっかり見れる。この作りに唸ってしまった。もともと女性向けだから細かい配慮すごい。
そんなA3!がアニメ化されたので見ていたら三話で一旦打ちきりとなってしまった。 中学時代はアニメ好きだったがその後は離れていたので最近のアニメ関係の本を何冊か読んでみようか思った次第だ。
それが今回の本、「大人の教養として知りたいすごすぎる日本のアニメ」だ。作者は岡田斗司夫氏だ。氏は、1984年にアニメ制作会社ガイナックスの創業社長を務めたあと、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。レコーディングダイエットを提唱した「いつまでもデブと思うなよ」が50万部をこえる大ヒット。テレビでもやってたなー。
そんな彼が"この一冊を読めば貴方もアニメ通"と言ってのけている。取り上げた作品は「シン・ゴジラ」「君の名は。」「ジブリ作品」「機動戦士ガンダム」「この世界の片隅に」だ。ここで、皆様、「何故、シン・ゴジラ?」と疑問を持たれました?
「シン・ゴジラ」の監督は庵野秀明(あんの ひであき)氏。超有名「エヴァンゲリオン」の監督だ。残念ながらエバは僕は見てないけど。庵野監督の経歴から、「シン・ゴジラ」がいかにアニメ的な手法で作られたかを、"これでもか!"と説明してくれる。
説明の中で"劇場版のアニメは三秒間を1カットして計算する。その手法を映画に持ち込む事で、役者に演技の自由を与えない。そうすると役者は演技できない。役者の空想による演技は不要と判断し、表現力のみとなる演出になった。"とある。役者は実写でありながら、そのままアニメーションの尺で演技する事になる。これはいままでにない日本映画の作り方だという。
"成る程、そうなのかー!"と思う事、結構あります。ちょっと自分の知っている作品の背景や監督の事を知るにはよいですよ。著者の岡田斗司夫氏を知らなくても全然Ok。アニメは海外の人が"金になる"と気付いている。だからアニメを知らないというビジネスマンは、この本からスタートしてはいかがでしょう。
ドラマ「北の国から」で有名な倉本聰(くらもと そう)氏は「君の名は。」を見たあとに「次はアニメで作ってみようか。」と言わせたとか。それだけアニメの表現力に可能性を見たのだと解説してくれてます。
いやー、読んでみるもんですねぇ。 -
ルックがすごい新海誠。何かを喪失して青年になる富野アニメ。シャアがガルマの死を簡単に受け止めたわけではない、という解釈に納得した。
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取り上げられているのが、身近なアニメばかりのせいもあると思うけれど、久しぶりに、本当に面白くて眠くてもどんどん続きを読みたくなる本に巡り合った感じ。ジブリ作品の位置付けが興味深かったし、『君の名は。』での町長の急な心変わりの意味にも大いに納得した。「名作アニメを一話ずつ解説する試み」の書籍化に大いに期待。
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201806/
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実写並という話、ネタバレ要注意なのとガンダムは今更的
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独断的な説明やけど、納得できる。
面白かった。またアニメとか映画とか漫画を見たくなるし、この本を読んでから見るとまた今までと違って感じられるかも…
へぇーって思うことが結構あったな。