せんせいのお人形 3 (comico)

著者 : 藤のよう

• KADOKAWA (2020年4月22日発売)

作品紹介・あらすじ

感動の第一部完結編

第３１話　こっち向けよ　なぁ
第３２話　地下水脈
第３３話　あなたを孤独にしてみたい
第３４話　湛える
第３５話　同じくらい信頼してる
第３６話　風の日
第３７話　蝶の優しい殺し方
第３８話　足音
第３９話　噂の絶えない人だから
第４０話　君へ
第４１話　わたしの創造主

ほか書き下ろしを多数収録

感想・レビュー・書評

[everydaysundayさんの感想 · 2022年3月17日]

購入して読み。

・p53「わからない 知らないことは　罪ではないが　それに気づいてなお　何も考えず　何も学ばないことは　罪だろう　君はこれからだ」
→いじめの首謀者を行き過ぎた方法で追い詰めたスミカに昭明がかけた言葉。この言葉はグッと来た。知らないことはたくさんある。知った時にそこから学ぶこと。それが大事なんだな。


・流れ星に対する二人のとらえかた、それがつながっていくのが面白い。「流れ星つかまえた」のシーン、昭明さん、こんなお茶目なことする人だったっけ？スミカと一緒にいることで変わってきたのかな？

[鴇崎 昇さんの感想 · 2021年9月4日]

笑顔のスミカが印象的な表紙の巻。

良いことも、過ちも経験して成長していくスミカが良いです。
空っぽで内発性がなく、あるいはヒトですらなかった彼女が、こうしてヒトになって、そして自分の内に起きたことをしっかり受け止められている。
本当に素晴らしいことだなと思って読んでいました。

さて、転入試験をクリアして、今は明確な「目的地」を失った状態にあります。
私は物語を読むとき、作品の目指すところ、キャラの目的などを重視します。
「どこに向かおうとしているのか」「登場人物は何がしたいのか」は、物語を読む上での道しるべになると考えているからです。
本作で示されている「目的地」は、「スミカを自立した人間に成長させること」だと思いますが、観念的で、どうしたらそれが達成されるか、示されていません。
「昭明の教育によってそれが為される」というロジックで始まった物語であるため、転入試験編は「昭明とスミカが一緒に居ること」を守ることで、大目標の頓挫を防ぐという目的がありました。
それが叶った今、どんな物語が紡がれていくのか。
学校での人間関係が刷新されて、スミカの世界はまた広がっていくはずです。
今後のスミカと、昭明さんを見守っていきたいです。

[m1muraさんの感想 · 2020年5月26日]

つづきを！書籍化！！してください！！！
なにとぞ！！！！！

[learnchiさんの感想 · 2020年4月26日]

スミカが「人助け」と称して他クラスのいじめっこを脅して仕返しをしようとするシーン、あれわたしも「爽快」だったんだよね。未遂で友達に止めてもらって自省する展開がすごくて言葉がない。

著者プロフィール

2016年マンガアプリcomicoに『せんせいのお人形』を連載開始。高い物語構成力と繊細な心理描写で、多くの読者から支持を受ける。「WEBマンガ総選挙2019」にて、WEB上で発表されたすべてのマンガ作品の中から、読者投票で6位に選ばれる。

「2020年 『せんせいのお人形　３』 で使われていた紹介文から引用しています。」