視えるがうつる! ? 地霊町ふしぎ探偵団 (角川つばさ文庫)
- KADOKAWA/メディアファクトリー (2013年8月12日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784046313416
作品紹介・あらすじ
あやめは学校の神木にひたいをあてて祈った夜、謎めいた夢を見る。すると月明かりの神木の下に、何かが視えた!“視える”が次々と伝染り、地霊町に秘められたふしぎが顔を出す。いまだかつてない怪談推理コメディ。
感想・レビュー・書評
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黒猫の黒子がおでこをくっつけると、今まで視えなかったものが視えるようになる。
視える力を移された子供達は、小学校にあるナギの御神木と池を管理しているおじいさん、通称、そうじんの力を借りて事件を解決していく。
表紙にもいる、主役っぽい女の子、あやめはいるけれど、各話ごとに視える力を移される人が違って、各話ごとに主役が変わる。
世界観は一緒だけれど、各話ごとに作家も違っていて面白い。
書く人が違うからなのかそうじんのキャラが微妙に違うような気もする。
力を回収される人もいるけれど、増え続けているので、視える人だらけの町になってしまいそう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
地霊町が舞台の物語を複数の作家が書いています。
その町にある緑谷小学校の運動場の片隅にあるナギの木と、
その周囲を毎日清掃して清めている神主のそうじん。
そのペットの黒子に毎回色々な子供達が関わり、恐怖体験をしたり、霊の為に涙を流したり、過去に思いを馳せたり。
各作家の癖が強くないのか、この人数で各話を書いている事を殆ど意識しないで読めました。
特にそうじんと黒子に関してはブレる事がないので良い感じです。
その分、関わってくる子供達の個性が出てます。
全体的に怖さは抑えめ。 でも、ちょっとゾクゾクする感覚。 なかなか良い感じです。
ただ、探偵団とつける程の謎解きがあったようには、感じなかったです。
各々がその時々で対処しているだけで、組織だって動いてないですしね。
続編もあるらしいので、読んでみたいと思います。