中・ロ国境4000キロ (角川選書 351)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047033511

作品紹介・あらすじ

冷戦終結後、約10年にわたって中・ロ国境を現地調査してきた若手国際政治学者の実践的国境ルポ。現地で得た資料を丹念に検証する作業を通して、中・ロ国境の実相をあぶり出す。日本の21世紀を考える上で避けては通れない北東アジア情勢の未来像を展望する意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • 著者が国境を旅していたのは20年以上前だが、ウクライナ侵攻後の今日も、案外変わらない世界が広がっているのではと思わされる。彼方に思いを馳せる一冊。

  • 2007年刊。中露国境紛争を現場報告を混ぜて明らかに。著者は北大スラブ研究C助教授。中露の地理的情報が細かすぎて難しい。日本の領土問題の参考になる中露国境画定の共同利用方式(メンケセリ方式)も実は一筋縄ではいかない。中国の領土への執着は19C以降続いた帝国主義的侵略行動への反駁・領土回復意識にあり、払拭困難。また中ロ国境紛争はソ連の満州侵入・帝国主義的膨張に由来し、中国の反発は収束しない。それが人民解放軍が周到に準備したダマンスキー島(珍宝島)事件に帰着(69年)。なお、中ロの真の問題は沿海州の帰属か。

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著者プロフィール

所  属:北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授
専門分野:ボーダースタディーズ、北東アジア地域研究

「2021年 『北東アジアの地政治』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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