養生の実技―つよいカラダでなく (角川oneテーマ21)

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  • 角川書店
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047041639

作品紹介・あらすじ

無数の病をかかえつつ、50年病院に行かない作家が徹底的に研究し実践しつくした、常識破りの最強カラダ活用法、満載。

感想・レビュー・書評

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  •  五木寛之氏(1932年生まれ)の「養生の実技」(2004.12)を読みました。治療より養生、もっともですね(^-^)内容は、すっと納得できるものと、えっ?と疑問に思うことと半々ぐらいでしょうか・・・w。「父の享年より長く生きたい」、その気持ちはよくわかります!
     五木寛之 著「養生の実技」(2004.12)、再読です。「話題の健康法には常に正反対の意見があり、自分の身体からの声をよく聞き、自らの養生スタイルを持つ」、著者のこの考え方に同感です。体によいこと、健康によいことは、「適度の運動をし、多くの食品をよく噛んで食べ、楽しく過ごして、ぐっすり眠る」といった万人に共通なことと個別なことがあると思います。運動の内容、食事の内容、何が楽しいのか、そして眠り方・・・、みんな人それぞれですね(^-^)
     五木寛之「養生の実技」、2004.12発行、再読です。私なりに要約しますと、次の5点になります。①治療より養生 ②自分なりの養生スタイルを持つ ③体に楽をさせ過ぎない ④手、足、指など末端が大事 ⑤自分の足で歩ける幸せ。
     五木寛之さん、72歳の時の作品です。「養生の実技」、2004.12発行、再読。真似したいことは、体の声を聴く。長呼気・短吸気。自分だけの養生スタイルを持つこと。真似してることは、できるだけ病院に行かないこと。体を冷やさない。手、足、指、末端を大事にすること。
     ①中心は辺境に支えられる。心臓や脳を気遣うなら、手足の末端を大切に。指先、掌、足裏など。②食べるときと、しゃべるとき以外は口を閉じる。息は鼻でする。口は呼吸の道具ではない。③薬にはすべて副作用(毒性)がある。副作用のない薬は効かない。④近代医学は目に見える世界、民間療法は目に見えない世界。⑤自分の体調を感じられないようでは、健康も養生もない。⑥体に良い、といわれることは、なんでもやってみる。本当にいいこと以外は、どうせ続かないのだから。⑦自分だけの養生法を工夫する。五木寛之「養生の実技」2004.12発行
     ①人を生かしているものは:呼吸、食事、水、睡眠 ②体を冷やさない(薄着は自慢にならない) ③手、足、指など末端が大事 ④自分の足で歩ける幸せ(体に楽をさせない)⑤明日死ぬと分かっていてもするのが養生。五木寛之「養生の実技 つよいカラダでなく」、2004.12発行、再読。

  • やはり自分の身体語のささやきに従うようにしている 免疫というのは、単に病気の予防とか治療に関わる機構ではないもし、それが天の命ずるところならば。「わが計らいにあらず ストレスはなくせない。このことから健康の問題をあらためて考え直す必要があるのではないか 自分を叱咤激励して行う養生は役に立たない。気持ちがいいからやる、これが基本だ 

  • 若く健康な人には解り難いだろうけれど、持病があるとか虚弱な体質であるとか、私くらいの中年層以降ならばなるほどと思わされる。世の常識よりわが身に聞けというところに共感しました。いま読んでみてわからない人も将来どこかで再会してそうだったのかと腑に落ちたりできればいいなと思う本です。

  • 『強い枝は折れる、よくしなう枝は折れない』と言う考えの元に独特の養生法があれこれと。
    参考になるものもあれば世間一般で言われているものとかけ離れたものもありました。

    病気は完治するのではなく治めるものと言う考え方や「気」を休める気やすめは「なるほどなぁ」と頷きながら読みました。
    自分の体に調子を聞いてあげることは難しそうだけれど大事なことですね。

  • ☆天上天下唯我独尊
    :宇宙にたったひとつの自分、そのことだけで、かけがえのない存在

    ☆年に二度は上手に風邪をひく
    :発熱や下痢は体のバランスがくずれた時の自浄作用、無理に薬で抑えてはだめ

    ☆往く川の水は流れてもどらない
    :ガンを含めて全ての病気は治らない、うまく付き合え

    ☆腰痛の原因は複雑
    :こころも影響している

    ☆他力
    :もう無理だ等考えるのは無駄、いけるところまで行けばよい。もし行けなくなったら神様が休めと言っているのだ。自力だけでは無理、ヨットは他力(風)がなくては動かない

    ☆光と影は一体
    :光だけを増やせと言っても無理な話。ストレスもいっしょ

  • 「生老病死」から人間(生命体)は逃れられない。

    だから、無常に任せた生き方がある。

    くたびれかけた時に心に利く。。。

  • ある日、お風呂につかって、身体、頭を泡立ててゴシゴシ洗っている人達を見てた時に、以前本で読んだ無農薬りんごの木村秋則さんの顔がでてきました。お風呂あがって洗面台の前では、育毛剤をバシャバシャ頭にふりかけ、パンパンとマッサージしてる人が多いことに気づきます。(特に髪が薄い方は特に)
    はて??と思い、何の知らせかな??と考えていたら、無農薬・自然農法で立派にりんごを育てることができることを証明した木村さん。ふっと石鹸やシャンプー、育毛剤等が農薬・科学肥料みたく思えて、洗うことに疑問をもち、ネットで検索をかけたところ→タモリの体をあらわない入浴法→五木さんがでてきました。この方、髪をほとんど洗わないが、剛毛ということが気になりこの本を買いました。
    それ以来、身体、髪は何もつけずに、お湯で手洗いのみにしてます。(2011年11月1日より現在も継続中)

  • ポジティブシンキングなど役に立たない。身体語を聞け! というメッセージ。
    たまには噛まずに胃に仕事をさせてやれ、とか、「治療」では手遅れで、「養生」するしかできない。清濁併せ呑むのが人生ということか。ちょっと年寄り臭さも出ているけれど、結びの言葉の「あす死ぬとわかっていてもするのが養生である」が、よい言葉。それだけで満足。

  • 図書館。おじいさんの好きそうな、自己流プチ健康法。

  • 身体の声を聞きながら、吾一人の考えのもとに養生を行うことを提案し、不信と不安の時代に健康でいることそのものが不自然という前提に立って、養生の必要性を論じる。人生50年というのは正しく、それ以降はオマケと考え、毎日感謝すべき、冷たいものは噛むようにして飲む、腰を曲げずに膝を曲げる、同じ国籍の料理を毎日食べない、1日に何回か大きなため息をつく、自分を叱咤激励して行う養生は役に立たないなど人生のヒントがリストアップされている。

  • 柳の木のようにしなやかに・・・私もそうありたいです。

  • [ 内容 ]
    無数の病をかかえつつ、50年病院に行かない作家が徹底的に研究し実践しつくした、常識破りの最強カラダ活用法、満載。

    [ 目次 ]
    第1章 不信と不安の時代に折れずに生き抜く知恵(健康は人生の目的 「身体語」をマスターする ほか)
    第2章 私の「気やすめ」養生法(私はこんなふうに養生につとめてきた 非常識といわれても ほか)
    第3章 私の実感的養生法(できるだけ病院にいかないという生きかた きょう一日の養生を考える ほか)
    第4章 腰痛との長い付き合い(腰痛が訴える命の悲鳴 腰痛かかえて東北紀行 ほか)
    第5章 私が感じる素朴な疑問(ストレスは本当に悪玉か? 現代はストレスが激化しているのか? ほか)
    私自身の体験と偏見による養生の実技100

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  •  よくしなう枝は折れない

     生きている限り そまざまな負荷が心にも体にもかかってくる
      そののしかかった重圧を しなうこと 

     折れないためには 突っ張らないことだ



     健康法は目の色を変えてやらない 「趣味は養生です」くらいがよい

     あす死ぬとわかっていてもするのが 養生である

    こんな感じでした。

  • 養生。

  • 不養生な方へ。

  • まねできそうなものと、できそうにないものがある。要は、自分のスタイルを見つけろってこと。

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著者プロフィール

1932年、福岡県生まれ。作家。生後まもなく朝鮮半島に渡り幼少期を送る。戦後、北朝鮮平壌より引き揚げる。52年に上京し、早稲田大学文学部ロシア文学科入学。57年中退後、編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、67年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、76年『青春の門筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞、2010年『親鸞』で毎日出版文化賞特別賞受賞。ほかの代表作に『風の王国』『大河の一滴』『蓮如』『百寺巡礼』『生きるヒント』『折れない言葉』などがある。2022年より日本藝術院会員。

「2023年 『新・地図のない旅 Ⅱ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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