- Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
- / ISBN・EAN: 9784047133525
感想・レビュー・書評
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東京都多摩市の閑静な住宅街で発生した誘拐事件。正体不明の誘拐犯は、両親や警察をあざ笑うかのように、次々とクイズを出題しては関係者を振り回していく。
警視庁刑事部捜査第一課・SIT所属の桐子カヲル警部は、多摩東警察署刑事課の白砂竜太巡査部長らと共に、電子メールで届く誘拐犯からのクイズを解きながら事件の真相を突き止める刑事ドラマのコミカライズである。
財前直見主演でのドラマは、誘拐事件の犯人を探す中で浮かび上がってくる普通の家庭の歪みを通して、大人がきちんと子供を愛せなくなった時代に異議申し立てをする硬派な社会派テーマと財前直見演じる桐子カヲルの躁鬱病で過去のトラウマに苦しみながらもなりふり構わず事件解決しようとする硬派で人間的な魅力と予想を裏切るミステリアスな展開が話題になりカルト的人気を得た刑事ドラマを鬼才・浅田寅ヲがコミック化した作品です。ドラマ版とはラストが違っていますが、壮絶でハードなモノに仕上がっています。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「くいずです あなたのいちばん大切なものなーんだ ひんと すでになくなっています」
このメールから始まった高野家の一人息子・生の誘拐事件。クイズと題して要求を突きつけてくる謎の誘拐犯。思わぬ広がりを見せる事件をSITの桐子カヲルと警察は解決することができるのか。連続ドラマを浅田寅ヲがコミカライズした作品。人物造形はドラマの役者さんをなぞっているので、知ってるとより楽しい。浅田寅ヲ作品らしい視覚エフェクトも一筋縄ではいかない作品のテイストに合っている。
この作品の見どころは複層的に巻き起こる誘拐事件を軸にしながらも、家族ドラマが描かれていくところ。高野家だけではなく、容疑者とされる家族内の問題がじわじわと染み出してくるのが面白い。また、最初はぶつかり合っていた桐子と緒沢が協力していくところや、白砂の誠実な人柄に応えようとする桐子の姿もカッコいい。上巻はドラマ版とはそこまで変わらないけど、下巻はドラマを見ていた人でも必見な内容になっているのでお薦めしたい。 -
ドラマが大好きでした。
ラストが違う展開になっています。
浅田寅ヲさんの絵柄も好き。 -
登場人物が考えていることがあまり漫画の中で表現されないので余計クールでスタイリッシュ。ドラマより好きなエンディング。
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懐かし物ブームその1。
ドラマのエンディング映像見て、こっちが本懐だったのではないかなと。 -
ドラマが話題になってたな~と思いながら見ずにいて、すっかり忘れたころに浅田先生の作品ということで上下巻同時に購入。
お話の緊迫感と絵柄がとても合ってると思います。
間でちょいちょいコミカルなシーンがあるのにホッとしながらも事件は急速に展開していく感じ。
とりあえず上巻だけでは全く犯人分かりませんでした… -
古本屋で偶然手にとった一品。
ドラマ版は、これを読んだあとに知り、最終巻だけちらりと拝見しました。
大切なものを奪われる哀しみ。憤り。裏切り。 -
ドラマで知って、本も読んでみようと手を伸ばしたのですが。
出会ったときの衝撃はいまだ忘れない。斬新な展開や独特の絵、そして衝撃のラスト。
どれをとっても最高としかいいようが無いです。 -
ドラマも小説も読んだことないからいまいち話を理解するのが難解だった。
わざとちょっと不親切に描いてるのかな。