クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 (ファミ通文庫)

著者 :
  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047276642

感想・レビュー・書評

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  • モテない君の前に現れたドラえ…もとい未来少女が、未来の日本を救うために彼に3人の姉妹との交際を無理強いするお話。

    前半のパロディやドタバタも楽しいが、後半に至ってジュブナイル風味のむずがゆいラブストーリーになるあたりが実にいい。しんみりとしながら笑ってお別れ、という感じで実にいい読後感を感じながら読み終えることができた。

    2に続いて欲しいような、欲しくないような、微妙な気分だ。

  • 石川博品作品は最初ノリにどうもついて行けずダラダラ読み進めるけど急に止まらなくなる瞬間が来るのな

  • 正確には星3.5くらい、だが楽しく読めた。意外に感じるほど真っ当なラブコメだった。

    ただ少々タイトル詐欺と言えなくもない。作中でも主人公は「キング・オブ・クズ」だの「暗くてクサくて画的にキツイ3K生物」だの散々な言われようだ。しかし選択肢を間違いフラグ立てに失敗すると直前のセーブまで強制巻き戻しという反則ワザがあるにせよ、フラグどころか重要イベントすら発生させられないダメ男では決してない。少なくとも学園ナンバーワン美少女なヒロイン等から好意を抱かれる程度には基本スペックは結構高かったりする。

    その辺りは上手く処理してあって「なんだよただのリア充(予備軍)じゃねーか」と鼻に付くことはない。なんだかんだ言っても主人公は前向きなやつだし彼に任務を依頼する未来人のカマタリさんも可愛い。その二人のコントめいたやり取りは読みすすめる推進力にもなっているし。いくら基本スペックが高くとも誰かを好きになりその気持ちを相手に伝えるためには時に自分を変える努力は必要だよね、と。

    …なんだ、要は『ドラえもん』ではないか。
    余談だがずっと「カタマリさん」だと思ってました、ごめん。

  • ギャグが最高に面白かった。しかしこれは絶対にラノベのメインストリームにはなれないなという作品。でも作者さんにはこのスタイルを貫いてほしい。
    野崎まどさんの作品に慣らされ過ぎて最後に大きな仕掛けが炸裂するかと勘ぐりながら読んだが、案外普通な着地点だったのは残念。もう少し最後まで遊んでも良かったかなと思った。続刊が望み薄なのも悲しいです。

  • 前半は非常に馬鹿馬鹿しく進行するのだが、終盤になるとその皮を脱ぎ捨て、純愛物語に進化する。

    突拍子もないことをする主人公に好感が持てた。著者さん、ネルリシリーズから更に腕を上げている。
    良作。

  • 未来改変SF風ラブコメという様相。
    キャラと会話が小気味よく噛み合ってて、よくできたコントを見てるように楽しく読めた。
    メインキャラはもちろん、山背やロビコ・ムーピーなどサブキャラも魅力的。
    しかし、クラシックパンクでもCLASH好きな人にはクズなどいないので、タイチはクズじゃない!!!!!!!!!w
    続き、あるのかな……?

著者プロフィール

小説家。1978年生まれ。『耳刈ネルリ御入学万歳万歳万々歳』で第10回えんため大賞優秀賞を受賞しデビュー。著作『四人制姉妹百合物帳』(星海社)、「耳刈ネルリ」シリーズ、『ヴァンパイア・サマータイム』(KADOKAWA)、『後宮楽園球場』(集英社)など。

「2015年 『明日の狩りの詞の』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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