テルマエ戦記

  • エンターブレイン
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047280472

感想・レビュー・書評

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  • ヤマザキマリさんシリーズ。

    テルマエ・ロマエを連載している頃のブログ記事を再録した本。なので、やや小間切れな感じではあるんだけど、連載中の緊迫感や持ち前のコスモポリタンっぷり、人脈(サイバラさんとか)など数々のエピソードが凄い。

    風呂愛、おっさん愛(特にヨーロッパの濃い顔系、フィーゴ?・ジダン・菅原文太とか)、猫愛、まんが愛が伝わってくる・・・というか押し寄せてくる。その辺も凄い。

  •  著者がテルマエ・ロマエの執筆中、リスボン・シカゴ在住自体のブログをまとめたもの。軽い文体。
     この人自体が小さいゴタゴタを引き寄せる体質なのか、なんだか毎日バタバタしている。ネタに困らない人生?

  • 『テルマエ・ロマエ』作者のヤマザキマリが、コミックの大ヒットに伴って訪れた怒涛の日々を綴ったブログの書籍化。

    本人も再三書いているけど、『コミックビーム』という雑誌といい、一緒に掲載されている漫画家さんたちの顔ぶれといい、「こんなにマニアックな漫画がここまでヒットするとは……!」という思いがよく分かる……。
    私はテルマエがヒットするまで『コミックビーム』なんて雑誌は知らなかったし、この本に登場する彼女が敬愛する漫画家さんたちをほとんど知らなかった……。

    しかし、『テルマエ・ロマエ』が面白いのは事実。
    初期の一話完結型から壮大なストーリー展開にシフトチェンジする経緯については、別に外部からの圧力とかではなかったんだな、と分かった。

  • 花泉図書館。
    世界中を飛び回る著者。
    単純に、いいなぁ、と(笑)。

  • 著者の代表作「THERMAE ROMAE」発売を記念して。
    この漫画がどの様な想いと環境で出来上がったのかを、blogで載せていたものを本にしたもの。

    氏の日常を織り交ぜながら風呂好き、Romaへの愛が感じられた。

  • 「テルマエロマエ」の作者の、海外でマンガを描くこと、などを綴ったブログが元。「テルマエロマエ」の映画を見たときから、これはクロスカルチュラルの映画であるから、面白いのだと思っていたが、やはり作者の意図もそこにあるようだ。
    「テルマエロマエ」の構想から、描くことのむずかしさ、そして、売れた後の忙しさ、海外に住むことの大変さ、ブログをまとめているということもあるが、徒然なるままに書かれていて、おもしろい。ブログで読むのと、本で読むのとで違うんだろうね。

  • ヤマザキさんのブログの「テルマエロマエ」裏話(誕生から映画化まで)を中心にまとめて書籍化した本。

  • 『テルマエ・ロマエ』で一世風靡したヤマザキマリさんのエッセイ、というかこれはおそらくブログ本だと思う。『テルマエ・ロマエ』が大人気になってアニメ化映画化されていくのを時系列ごとにまとめた作りになっている。見所は『VICTORIA』という短編漫画が収録されているところと、前書きと後書き。

    昨日、取り上げた佐藤秀峰さんの『漫画貧乏』と読み比べてみると面白いかもしれない。大ヒット作品を飛ばして作者でさえ作品をコントロールできなくなって、世界中を行ったり来たりする大変な状況に置かれているのに、語られているところはカラッと爽やかだったりする。これはたぶん、ヤマサキマリさんが「人間至るところ青山あり」を地で行くような生き方をしているからだと思う。

    もちろん、佐藤秀峰さんとヤマサキマリさんとでは置かれている立場も事情も全然違う(佐藤秀峰さんの漫画のクオリティと、ヤマサキマリさんの漫画のクオリティは比べるまでもない)だろうけれど、同じ漫画家でもちょっとした位置が違えば生き方も全然違うんだなぁと思った。この二冊の本を読んで思うのは、世界で生きていけるくらいのパワーがあれば、「大変大変」と言いながら楽しい人生が送れそうだということかな。

著者プロフィール

訳:ヤマザキマリ
1967年東京生まれ。北海道育ち。漫画家・文筆家・画家。17歳でイタリアに渡り、フィレンツェ国立アカデミア美術学院で美術史・油絵を学ぶ。1997年、漫画家としてデビュー。比較文学研究者のイタリア人との結婚を機に、シリア、ポルトガル、アメリカなどで暮らし、現在はイタリアと日本を往復する。2010年、古代ローマを舞台にした漫画「テルマエ・ロマエ」で手塚治虫文化賞短編賞、マンガ大賞受賞。2017年、イタリア共和国星勲章コメンダトーレ章綬章。著書に「ステーブ・ジョブズ」「プリニウス」「オリンピア・キュクロス」、「望遠ニッポン見聞録」「国境のない生き方」「ヴィオラ母さん」「ムスコ物語」「歩きながら考える」など多数。

「2023年 『だれのせい?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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